一生懸命スウェディッシュロックを宣伝してるのに、全然広まりません(私の周りで)。
何でだろうなぁ・・・。

それはともかく、待ちに待ったMANDOのライブであります。
なんで月曜日なのかしらね、ホントに。

前座にRAZORLIGHTで、そのまた前座があった。合計3バンドも演奏しちゃってるよ。
以前はSugerplum Fairyが前座やってたらしいよ。
うーむ、それは惜しいことをした。

前座の前座のバンドもMANDOと同じくスウェーデン出身らしい。
ステージが左半分しか見えなかったから不確かだけど、ギター&ボーカルの係と、ドラムの係しかいなかったように見えました。
ベースいたのかな?
顔が見えるような距離ではなかったのですが、ブロンドをなびかせていたのは良く見えました。

ベルリンで初めてコンサートホールに来たので、設備のせいかもしれないけど、バスドラの音がめちゃ響いていい感じだった。空気が波打つんだよね。うひひ。

RAZORLIGHTはイギリスのバンドですが、最近露出度が高い。ラジオでもよく流れてます。って今日ライブで聴いて初めてつながったんだけど。

ボーカルの人がとても痩せていました。
なんか、フレディみたいな格好だった。あそこまでゲイくさくないけど。

2時間ほど前座を聴いて本番です。

うひー!
ナマはいいね!

やっぱ普段から聴いてて気に入ってる曲をライブで聴くほうが全然楽しいね。
ライブのほうが疾走感あるし。
聴きたかった曲はすべて聴けたので大満足です。

顔は見えませんでしたが、なんかかわいい格好をしているということはよくわかりました。

でもなんか青臭い。スタイルが。
洋服のことじゃないよ。
Sugerplumに比べれば全然大人なのですが。
青臭いというか青二才というか(えらそう)。
高校生がオアシスの真似をしている感じに近い青臭さ(さらにえらそう)。

言い換えれば、原点を忘れてないってことなんだけど。
そうじゃないよなぁ。

と難癖つけてますがとても楽しかったです。
オーストリアをオーストリーと呼んだところで、原語の発音からはかけ離れているのでどうでもいいと思う。
ウースタライヒじゃだめなの?オーストリーだってウースタライヒだって全然定着してないし。だったらドイツ語の発音に近いほうにすればいいじゃん?

「カンガルーのいないほう」でいいじゃん。

私はオーストリア好きですよ。ウィーンはとてもいい街です。

新しい住居から学校までどれだけ時間がかかるのかわからなかったので早く出かけましたが、10分ほどで到着することがわかりました。
Mauerparkを通り抜けるので、気持ちよいです。
よい運動になります。たぶん。
歩くとちょっと遠いような気がする。

今度の住居はPrenzlauer BergっていうかWeddingだと思う。住所的にも。
Prenzlauer Bergが中目黒だとすると、Weddingは新大久保かな?中目黒と新大久保は隣り合ってないけど。
リトルコレアらしいよ。

今日は待ちに待ったMANDO DIAOのライブなので、元のうちに泊まろうと思っております。
だって新しいうちは駅が遠いんだもん。
こっちなら学校まで歩いて5分だからね。

楽しみだなー

その前に宿題やらなくちゃ。
風邪気味のニルスの助けを借りて、1度で全部運びました。
荷解きはしてません。というか今は元のうちにいます。
新しい住居ではネットが使えなさそうなので。
細かいものが残ってるし、掃除もしてないし。

掃除は明日以降にしますけど。

ゴミ捨てなきゃなー。

ニルスがまた例のごとくテイクアウトのアジアヌードルにぶつくさ文句を言ってたので、「甘やかされてるね」と言ったところ「金を払ったのは自分だ」と言い返されました。

甘やかされてるっていうか、贅沢なんだよね。
冷蔵庫に食べ物がないわけじゃないのに、「気分じゃない」と言って食べないし、買ってきたものは「まずい」といって捨てちゃうし。

典型的な飽食の時代の子です。

しかしそんなイヤミを言っても彼は親切に引越しを助けてくれます。風邪気味なのに、30kgはあるだろうスーツケースを4階の部屋から降ろして、5階の部屋に運んでくれました。

そんなとき、自分の心の狭さに悲しくなります。
なんであんなつまらないイヤミを言ったんだろう。
タダでさえ微妙なニュアンスが伝わりにくい外国語なのに。

とほほ。
昨日の夜から荷物をまとめ始めたのですが、腹が立つほどものがあり、自分を呪いました。

なんでこんなに服持ってるわけ?
なんでこんなに本あるわけ?

引越しというか、帰国のことを考えて憂鬱になりました。
どーすんだよこれ。
スーツケースの容量の3倍はものがある。

どーすんだよこれ。

あーもー自分がむかつく。

とりあえず引越しは3往復くらいすればナントカなると思ってます。
いや参っちゃうね今週の急展開。

こないだ語学学校に紹介してもらった部屋に行ってきました。
今住んでるところが素晴らしすぎるのでどうかしらと思いましたが、全然問題なし。
家具つきだし、浴槽付きだし。

ただ、2ヶ月は住めないらしく、年末にはまた部屋を探さねばなりません。
しかも、明日にも引っ越してこないと、同じく部屋を探しているイタリア人に横取り40万らしいので。

まーいいよ(たぶん)。

だって、200ユーロなんだもの!

ちょっとWeddingに近いPrenzulauer Bergの端ですが、MauerParkに近いし。

だって200ユーロなんだもの!
すべて込みだよ。
キッチン使ってもいいんだよ。

この価格はねぇ〜そぅそぅ出ないよ。ありえないよ。

というわけで明日引っ越さなければなりません。
いいのかな引っ越しちゃって。いいよな別に。
10日分の家賃がムダになるけど。

というわけで新しい部屋には、ママとちびっ子が二人で住んでいます。おとうさんはひざを悪くしているらしく、5階の部屋に住むのが無理なので近所の別のアパートに住んでます。

ちびっ子かわいかったよ。
とても親切な感じのママでした。
大学でヨガインストラクターをしてるらしいです。

自分用の鍵ももらったし。

大きな問題は、別れ際に発覚した部屋の照明です。

赤なんですよ、照明が。
いやー大人のおもちゃ屋じゃないんだから・・・。

本読めねぇー!
勉強できねぇー!

ちょっとそこは考えなければなりません。
ここ3日間、20度近くまで気温が上がり、ドイツでは異常気象だと大騒ぎです。
平均最高気温はどのくらいなのかしら?こないだまでは6-9度くらいだったけど。

このまま春まで暖かければいいのにとみんな口をそろえて願っていますが、そうもいかないようです。

W杯開催中に特別に延長された商店の営業時間が功を奏して、閉店法がユルユルになってきました。
法の改正は各州に任されているのですが、我らがベルリン州は今日からさっそく改正適用です。これまでの6-20時というキマリがなくなり、好きにやっていいよということになりました。

主なスーパーや本屋さんが、22時まで開いてるんだよ!やったね!

・・・。

年に4日だったお買い物サンデーも、さらに4日増えて、営業時間も20時までOKになりました。

年に8回も日曜日にお買い物できるんだよ!やったね!
ベルリンだけだよ!

…。

今日は特に書き留めるような出来事はありませんでした。
学校行って帰ってきてネットしただけ。ぼやぼやした1日で、ドイツ語もろくにしゃべりませんでした。
スウェーデン人はシャイだと良く言われていますが、在ベルリンスウェーデンボーイ評論家としては、彼らは別にシャイではないと思います。

あえて言うのであれば、例のごとく「イタリア人やスペイン人、その他のヨーロッパ各国の人に比べて」シャイであり、日本人に比べたら全然シャイじゃありません。
オクテでも何でもありません。

ふつーに西洋人です。

いわゆるブロンド美男美女が多いのは間違いありませんが。
ブロンドに限らず美男美女が多い。
1日の食事回数が伝統的には4回で、それぞれ結構しっかり食べるくせに痩せている人が多いのも間違いない。

しかし日本からスウェーデンはとても遠く、スウェーデン語の存在すらあまり知られていません。

直行便がないからみんな行かないのか、みんな行かないから直行便がないのか・・・。

もったいない。本当にもったいない。

さて最近ニルスの日本語ボキャブラリーが増えました。
「もったいない」と「ありがとう」が使えるようになりました。
「もったいない」は私がしょっちゅう口にするから覚えたようです。アラヤダもったいないお化けになってたわ私。

「ありがとう」は予期せぬときに口にします。
しかもなんか言い方がすごいかわいい。
外国人にありがちな「ァリガァットゥ」っていうんじゃないの。
「ありがと♪」って感じ。そんなかわいい言い方おしえてないんですけど。
かわいすぎてぎょっとします。

「綺麗」も教えたのですが、いつも「黄色」と言います。
「もったいない」よりも「綺麗」を覚えてもらいたいものです。

次は何を教えようかな。うしし。

大体外国語を教わるときは、thank youとshitを一番に習うもんです。
日本語のshitは「クソー!」だと思うのですが、「チキショー!」のほうが一般的だと思うのです。
クソー!ってあんまり言わないと思うのよね。チキショー!のほうが多いと思うのよね。
でもチキショー!の用法って、英語のshitやドイツ語のscheisseとはちょっと違うと思うのよ。

昨日もアクセルに尋ねられて考えたのですが、今回は直訳でクソー!を教えておきました。あんま言わないってつけたしたら、「英語のfuckみたいなもん?」と聞かれましたが、日本人は礼儀正しいのでfuckに当たる単語はないと教えておきました。

さてアクセルも日本好きでして、イロイロ日本語を知っております。
昨日飲んでるときに日本語のキーボードの話をしてたら、突然思い出したのか「アイシテル」と言い出しました。
これも基本の外国語ですね。
「i like youはなんていうの?」と尋ねられたので教えたのですが、そのヴィジュアルで「好きです」と言うのは私の精神衛生上よろしくない。

次は何を教えようかな。でへへ。

ところでアクセルは中国人の友達がいるそうなのですが、彼女は日本が嫌いだそうです。
中国の場合は韓国のように、民間レベルから関係改善は難しいようです。
共産党だからなー。
飲んで帰ってくるといつもすぐ寝られないのでちょこっとネットをつなぐのです。
こっちが夜中だともう外国為替市場が動いてるので、相場をチェックしてみたり、日記をチラ見してみたり、メールが来てないか見てみたり。
昨日の夜中もちょびっとネットつないでだらだらと日記を書いて寝ました。

今朝普通に起きて、出かける準備をして、時間が余ったのでまたちょびっとネットをつなぎました。ユーロが1円でも下がってないかと思って。
そしたら私の部屋の持ち主(貸主)からメールが来てました。

「我々は元気にやってます。ただ、子供が出来たので事態が急展開を迎えました。来週の火曜日に帰国します。とりあえず両親の所に滞在するけど、12月頭までに引っ越せるかな?よろしく!」

・・・。

ええぇーー?!(゜o゜;

いやーもー全然意味わかんねぇー!

貸主はカップルなのですが結婚はしてません。
今年の7月からロシア・ネパール・インド・中国なんかを旅行してました。

なんでそーなるの?!

つーかもう16日なんですけど?!

「無理だ」とダダをこねてもなんの解決にもならないので、部屋を探さねばなりません。

ウソー…。

私の部屋、めちゃくちゃ気に入ってたのに・・・。

頭がぼんやりします。
基本的に根無し草なので、この部屋を出たらいくところがありません。最終手段はホストファミリーのところがあるけど、一度中目黒に住んだ人が、八王子に引っ越すなんてとても無理です。チャンスがないわけじゃないし。

あぁそういえばうちにいた根無し草のニルスは昨日引っ越しました。まだ完了してないけど、友人が年末までスウェーデンに帰る間、部屋を借りるそうです。

そこ、もうひと部屋余ってたなぁ・・・。

とりあえず語学学校で紹介してもらったので、土曜日に見に行ってきます。
ドイツ人の母と子が住んでるらしいのですが、家賃が激安で怪しい。
相場を知らないだけかもしれないけど。

あーもー。
なんでこーなるのー?
いやー一週間て早いものですね。
もうスウェーデン語の日ですよ。

やることがいっぱいあって会う人がたくさんいればの話。

ドイツ語はゲラルドの授業なんでのんびり文法ばっかりでした。

お昼にバベルというケバブ屋でHaloumi Teller(肉じゃなくてハロウミというチーズのケバブを、パンじゃなくて皿に盛ったもの)を食べた。
ベルリンで一番うまいケバブ屋だとニルスは言いますが、どうなんでしょ。

すんげぇ満腹になった。
にんにく味のソースだからうまいんだこれ。
にんにくくさくなるけどね。
帰り道にBen&Jerryのアイス屋があるので、ストロベリーチーズケーキ味を買って帰った。500mlのやつね。
満腹でも食べます。
うまいんだもの、アイス。

昼寝してスウェーデン語。
水曜日はいつも眠い。

クラスの参加者が3分の1くらい減ってるのよね。
1回しか現れなかった人とか結構いる。お金もったいないよー?
アクセルは人が減ってるのが気になってるのか、休憩時間に「僕の授業良くない?」と聞いてました。

かわいい♪

今日はついに過去形を習いました。別に難しいもんじゃないけど。
例のごとく不規則な規則に頭を悩ますだけです。
変化の仕方は難しくないけど、変化の種類がいろいろあって、どの変化をするのかを判断する手がかりはナンもない。

でもこれで日記を書くことが出来ます。

授業の後にみんなで飲みに行った。
ドイツ語のクラスメイトにも誘われてて、ニルスにも誘われてたんだけど、スウェーデン語は週1回だからね。
近所にあったメキシコ料理屋。こないだテレビですげぇダサいCMしてた店だった。

昼ごはんがずーっとおなかに残ってる感じがしたので、何にも食べなかったけど。

だいぶ集中力が落ちてたので、人の話を聞くのがやっとでありました。
なんか、冷戦がどうとか税金がどうとかいう話をしてました。

話の流れで「日本はどうなの?」って聞かれるのは慣れっこなんですけど、「日本にもビールあるの?」とか「日本にもBrotchen(ドイツパンのこと)あるの?」とか聞かれるとびっくりしちゃうね。

日本に対して一体何をイメージしてるんだ?!

だらだら残ってて、最終的にドイツ人のトーマスとポーランド人のトーマスとアクセルと4人で、外国語がどうとか移民がどうとか話してた。
私は聞いてるばっかりだったけど。

ねみー。
今日のドイツYAHOOニュース

「ポルノがタイのパンダカップルの性欲を刺激する」

・・・。

原題は「Porno soll Pandapaar in Thailand zum Sex anregen」

ドイツ人は、動物に強い興味を抱いているのか、交尾に強い興味を抱いているのか、セックスに強い興味を抱いているのか良くわかりません。

パンダのオスはメスに比べて、交尾に関心がないそうです。
しかしご存知の通り、パンダは絶滅危惧種であり、野生のパンダは1800頭しかいないそうです。

タイはチェンマイの動物園にいるパンダの夫婦にポルノを見せたらなんらかの手助けになりそうだということがわかったそうです。

しかし記事を読んだだけではその効果のほどはわかりません。
タイの獣医が真剣にパンダの将来を考えていることは伝わってくるのですが、どうしてパンダにポルノビデオ見せようと思ったんでしょう?

「もーどうしていいかわかんないわ。どうして交尾しないのかしら。ここはひとつ人間と同じく、エロビデオでも見せてみようかしら」と思ったのかな?あ、この獣医さんは女なの。

で、ドイツ人はどうして「交尾」という単語を用いるべきところに「セックス」とするんでしょ?

セクハラだ!

なんてこと言ってたらドイツで生きてけない。
うちの近所のカフェの前には、過激なヌードポスターが貼ってあり、老若男女が見物できるようになっています。
過激すぎるのでアップできません。

なんにしても、パンダは絶滅しないで欲しいと思います。かわいいから。
紅ちゃんが見つけたモビルスーツ占いをやりました。
http://u-maker.com/648.html
占いったって、生年月日と血液型でモビルスーツが決められるだけなんですけどね。

でもやってみた。

「メルヘンさんはシャアザクです!」

イエェイ!
前にガンダム占いをやったら、コアファイターだった経験を持つ自分としてはうれしい。

*******
シャアザクさんのあなたは、誰とでも分けへだてなく付き合える、フレンドリーなタイプです。極端に嫌われることは滅多にありません。努力することはあまり好きではなく、そのためなんとなく状況に流されがちなところもありますが、敵を作らないので、結果的には何とかなってしまったりもします。年下と付きあっても、主導権は相手に握らせます。

メルヘンさんのラッキー楽器は、シンバルです!

*******

・・・。
シャアザクと全然関係ない内容なんですけど・・・。
シンバルってなんだよ?どうしろっていうんだよ?
シンバル持ち歩いて本当に嫌われないんですか?

主導権は相手に握らせる?シャアザクが?

・・・。
ま、シャアではなくシャアザクですからね。

やっぱグフのほうが好きだなー。
シャアザクもかっこいいんだけどさー。
ランバ=ラルの武士道との相乗効果でかっこいい。

えーと、そんな話をするつもりじゃなくて。

やー今日の授業はダメだったなー!
全然わかんねぇーっすよ!

昨日の宿題からして全然だめだったよー!
文中にある誤りを見つけて訂正するんだけど、文を作り変えちゃったからね。
ぜぇーんぜんわかんなかった!
だからぜーんぜん合ってなかった!

冠詞と定冠詞って、わかったつもりでなんとなく使ってるから、改めて問われると全然わからんのです。

さらに追い討ちをかける映画鑑賞。
「マレーネ」というドキュメンタリーです。83年に収録されたマレーネ・ディートリヒのインタビューですが本人は登場せず、昔の映像と映画の編集室しか登場しません。

言ってることはわかるんだけど、頭に残らないから全然内容が理解できん。
質問に全然答えられません。

普段より格段に発言回数が減っていたので、マークにもバッチリ悟られました。でもわかったフリをするよりはマシでしょ。

せめてマークの言ってることくらいは理解しようと努力しました。

映画って、ぼーっと見るのが好きなのでいちいち理解しようとしないのよね。集中力も続かなくて別のこと考えちゃうし。
メモしようにも、メモしてる間に映画は先に進んじゃって、戻ってきたときにはもう何の話をしてるのかわからん。
だからメモしないんだけど、一時停止してマークがイロイロ質問してくるときにはもうサッパリ。

宿題はこの映画の評論を書いてくるというものです。来週の月曜日までですが今日中に書かないと映画の内容を忘れる。ていうかわかったのかもわからん。

あー!この言い回し、スウェーデン語の授業のときだけにしたかった!

でもこれは別に若さゆえの過ちでもなんでもなく、自分の勉強不足であることは認めざるを得ません。
「またかよ!」って思ったでしょ。
まただよ。

歴史の勉強をするときに、いかにものごとを客観的に捉えるかということに非常に気を遣いました。
一面的な歴史理解ほど危険なものはありません。

150年以上昔の出来事になると、もう目撃者は生存していません。
明治維新を目撃した人も、西南戦争に参加した人も、もう生きていません。

記録は残っています。
しかしその記録が客観的に書かれているかどうかは全く不明です。
映像・写真であれば撮影者の主観は影響されませんが、そのシーンの背景がわからず、どの文脈で撮影されたものかわからないので、その映像・写真を見ている人の判断に任されます。
または、その映像・写真を提示する人の主観が影響します。

「1942年 ワルシャワ 首をつったユダヤ人」というタイトルの写真があるとします。
その写真には首をつったユダヤ人以外何も写っていないとします。

これだけの情報で、多くの人が「ナチスが殺したんだ」と考えると思います。
死んだユダヤ人=ナチスのしわざという知識がそう思わせます。

しかしユダヤ人を迫害したのはナチスだけではありません。
もちろんナチスがもっとも過激に厳格に迫害しましたが、ヨーロッパには根強い反セム主義がはびこっており、ナチスに乗じてユダヤ人を迫害した人たちはたくさんいます。
一部のポーランド人も彼らを迫害しています。

残虐非道な行為をしたのは何もナチスに限りません。ドイツ国防軍やソ連軍も程度の差はあれ、残虐行為に及んでいます。

もしかしたらソ連軍が、ポーランド人が、殺したのかもしれません。

しかし全く別の見方をすることも出来ます。
このユダヤ人は「殺された」のではなく「自殺した」のかもしれません。人生に絶望し、自ら命を絶ったのかもしれません。

このユダヤ人に何が起こったのか、写真だけでは何もわかりません。
撮影者が一部始終を目撃し、その出来事をメモにでも残っていれば別ですが。

歴史というのはそういうもので、我々には結果しか残されていません。そこから過去を学ぼうとする姿勢は、同時に物事を多角的に考える頭を育てるのです。

過去から学ぶことの意味はすでに何度も述べているので省きますが。

有名な勘違いに、後白河法皇の例があります。
これはまだ学問的に断定されていないので「勘違い」と言えるものではないですが。

一般的には、後白河法皇は、頼朝からも「天下一の大天狗」と恐れらた策略家という解釈が多いそうです。
この「天下一の大天狗」という表現は、頼朝が法皇に宛てた手紙の中に出てくるものです。
この手紙のやり取りは、後白河法皇が壇ノ浦の合戦の後、義経に褒賞として判官の位をやったことに抗議する頼朝の手紙から始まります。

当時、合戦による褒賞は、法皇から頼朝にまとめて渡され、その配分は頼朝が決めるということで両者の間で合意されていました。
そうすることで頼朝の権威を高めることが出来るからです。
法皇が勝手に褒賞を鎌倉武士にやってしまうと、頼朝のいうことを聞かなくてもいいじゃん、と考える武士が出てくるから頼朝としては大変困る(そこに義経は気づかなかったのですね。だから政治的に無能だっていわれるのです)。

「どうして約束をやぶるんですか」と怒りの手紙を法皇に宛てたところ、法皇は言い訳がましく「いや、アレは私がやったんじゃなくて、天魔の仕業なんです」と返事をよこした。
それを皮肉った頼朝が「あーそうですか、天魔の仕業というのなら、天下一の大天狗ですね」と返事を書いたのです。

頼朝が「大天狗」と言ったのは法皇が「天魔の仕業」といったのに呼応した表現であり、彼が法皇を恐れていたと言う証拠としては弱いものになります。

すべて永井路子先生の「つわものの賦」から学びました。

その流れを全く省いて「天狗」という表現だけ抜き出してしまったのでこういう理解が広まったものと思われます。

しかし法皇(あるいはその周辺)が、鎌倉の権威が高まるのを恐れて義経に判官をやり、分裂を図ったというのは考えられます。
ただ長いものに巻かれただけかもしれませんが。

ものごとを断片的に捉えて理解したつもりになるのはとても危険なことです。カンタンに洗脳されてしまいます。
たとえば私の後白河法皇の理解も、永井路子先生に大きく影響されています。
司馬遼太郎は法皇を策士として小説「義経」の中で描いてましたが。

学者じゃないから決定的な事を述べることはできませんが、いろいろ知識を得て自分で判断することは、総合判断力につながると思います。
情報の氾濫している現代社会で、いかに有効な情報を選び出すことが出来るか、
会社の上司と先輩と同僚と、言ってることが全然違う中で誰のどの話が有効なのか、

後白河法皇がどんな人物だったかは生きていく上での必須情報ではないけれど、
そういう判断力というのは社会で生きていく上で必須の能力だと思います。

それを育てることが出来るのが、歴史の勉強なのだと私は考えています。
クラスメイトのサキコから「今日パーティ行くから来ない?」とメールが来ました。
何のパーティだと尋ねたところ、「よくわかんない。クラブとかそんな感じ?Ostkreuzに行くらしい』とのこと。

オストクロイツ?!

東の果てなんですけど・・・。
そんなところにあるクラブって…?

よくわからんけど集合場所に行ってみた。
もちろん一番乗りで、誰が来るかもサッパリわからないのでぼやーっと立ってました。

集ったのはルビア夫妻・サキコ・ペペ・カルメン・リエルニー・チャノ(リエルニーたちの友人のドイツ人)でした。

私は今日一日うちにいたので、もー面倒だと思いノーメイクだったのですが、普段ノーメイクのルビアもリエルニーもちゃんとお化粧してました。

あれ?

前にもこんなことあったな・・・。
どうもノーメイクのタイミングが間違えているようだ。

で、パーティというのはリエルニーのうちで予定されてたらしいんだけど延期になっちゃって、Ostkreuzに住む彼女の友人エレンのパーティに行こうということになったんだけど我々の人数が多すぎて断られたので結局Lychener Strで飲んでた。

エレンのパーティというのも良くわからず、みんな「工場のパーティ」っつってんだよね。なんだそりゃ?

結局何が予定されてたのかサッパリわからないけど、Ostkreuzには行きたくなかったのでよかったです。

どうやら金曜日もだらーっとした授業だったようです。
やっぱり。マークの授業だったらちゃんと早起きして行ったと思うんだけどね私も。
マークに比べると他の先生はみんな退屈であります。
バーバラはそんなことなかったんだけどな。

ドイツ語をあれほど情熱的に教えられる人って少ないんじゃないかと思ってしまうくらい彼は素敵なドイツ語教師だと思います。

だらだらおしゃべりして、2時半ごろ帰宅しました。
が、ニルスは別のクラブに行っており、彼は鍵を持ってないのでドアを開けてあげないとなりません。
しかし流れ的に、明け方まで帰ってこない気がします。

えー私いつ寝るのー?
外国に来てカルチャーショックを感じるのは当然ですが、一番ビックリするのは、やはり「作法」です。

なんだかたいそうなものに聞こえますが、作法というか、行儀ですかね。身の振舞い方ですかね。

食べ物や生活習慣が違うのは最初からわかってるし、日本食や畳張りの床なんて最初から全然全く期待してないので、そこにギャップはほとんど感じません。
日本にはたくさん欧米文化があふれてるからね。

しかし欧米人の行儀の悪さにはびっくりする。

クラスメイトの大半は時間通りにやってきません。
まーそんなのは当たり前で気になりませんが。

アメリカ人のサラは、ものすごく行儀が悪い。
姿勢じゃないよ、行儀だよ。
椅子の背もたれの上に座ったり、椅子の上に体育座りしたり、もう1コ椅子持ってきて足乗っけたり、椅子の向き変えてまたがって座ってみたり。

あまりに授業中もぞもぞ動くので、「腰、悪いのかな?」と思っています。
だったらしょうがないよね。

ニルスは相変わらずハムの脂身をよけて食べます。
こないだやっと「もったいない」を覚えさせることが出来ました。
これも説明が難しく、「物にリスペクトを持つ」と説明しました。

なんか違う気がするけど・・・。

でもものを粗末にしないということは、ものに対してリスペクトを持つってことだよねぇ?

ま、だからといって彼がハムの脂身を食べるかっていえば食べないんだけど。

食事の間のカルチャーギャップが一番気になるね。
ニルスに限らず。
「えー!それアリなのー?!」と思うときがたくさんある。
ビールを電車の中で飲むのとか、最初はありえなかったもん。

食べ方のほかに、たとえばバターにナイフを突き差すとか、日本ではタブーに当たる作法がこちらにはないのです。
こないだ料理番組の進行役の女の人が、包丁持ったまま「フライパンはどのくらいあっためるのかしら」ってフライパン指してたもん。刺してないけど、包丁で指してた。

ほ、包丁を料理番組の進行役が振り回すか?!

絶句したよ。

本当のカルチャーギャップというのはそういうところにあって、いくら「郷に入っては郷に従え」といわれてもそれは無理と思います。

ビールは電車で飲むけどね(@_@)
元勤め先の所属部署の一番偉い人にちょくちょくメールを送っています。
海外出張が多いので、「日本語の敬語について外国人に語ったことありますか?」と尋ねたら、なぜかハラキリの正しい方法について非常に詳細に教えてくれました。

あれ?

ちゃんと言葉の話も混ざってましたが。

その話とは全く関係ありませんが、今ニルスのママがベルリンに来ているのです。
だから今日はママに会ってまいりました。

滞在しているエリアはSchoenebergという、めちゃ西ベルリンであります。
ゲイエリアとして有名です。
ゲイショップたくさんあったよ。hmm。

ゲイエリアですが、西なのでちょっとこじゃれたレストランが多いです。
ママの滞在してるホテルで白ワインを引っ掛けたあと、イタリアンレストランへ行きました。

肉料理を食べたので、今度は赤ワインです。
料理もおいしかったし、ワインもおいしかったです。

しかし酔っ払った。
ワイン3杯?4杯?飲んだら限界です。
むひょー!

しかしネイティブスウェーデン語をたくさん聞けてよかったです。
ネイティブ以外のスウェーデン語を聞いたことない。

ママと別れたあと、Hackescher Marktに戻ってきて、ユゥエルのいるギャラリーへ。
Hackescher Marktの隣にあるのです。
クールだったよ。

ユゥエルのバイト仲間のティッツィアーノ(もちろんイタリア人)と、後から来たフランツとしゃべってましたが、私はめちゃくちゃ酔っ払って眠かったので帰宅しました。

んー、スウェーデンライフinベルリン。
クラスメイトにけっこうイロイロ誘われてるのですが、
待ち合わせ場所を聞き逃したり疲れきってパスしたりして、だいぶ感じの悪い子になっていたので、今日は名誉挽回です。

「レゲエパンク」という自分的に新しいジャンルのライブに誘われたので行ってきました。

21時スタートだったのですが、時間通りに行ってもどうせ誰もいないので、22時近くに到着しました。

ペペと、サキコと、リエルニーがおりました。

確かにレゲエでパンクでした。
それ以外にジャンルわけできねぇなこりゃ。

意外とよかった。
3人は入場料10ユーロでどうしようかだいぶ悩んだそうです。
まぁ、10ユーロか、どうかな、まぁ楽しく踊ったからいいや。
ていうか踊らにゃ損だったので。

南アフリカ出身のバンドだそうですが、スペイン語?でしゃべってたので全然何言ってるかわからん。
ペペとリエルニーはスペイン人なので、ちょこちょこ教えてくれました。

つーかリエルニーかわいすぎ。
今日に限らずいつもニコニコ陽気でかわいいのですが、今日は普段にも増して(授業じゃないから当たり前)はしゃいでおり、きゃぁきゃぁ言いながら踊りまくってました。

やべーちょーかわいいーよー

写真はまだありません。チャンスがあったら撮影しますが。

気分はすっかり花金ですが、木曜日です。がっくり。
昨日習ったスウェーデン語の文法が、朝起きたらすっかり頭から抜けてた。

あー。

スウェーデン語の所有代名詞は基本的にドイツ語と同じシステム(名詞の性によって語尾変化・でも格変化なし)なのですが、三人称に限り、主格としてその単語が用いられるときと、目的格として用いられるときによって利用する所有代名詞が違います。

例文1
「グスタフは彼の妻と、彼の車でストックホルムへ行く」

というときに、「彼の妻」の「彼」と、「彼の車」の「彼」は別の代名詞を使うのです。
前者の「彼」はhansといい、後者の「彼」はsinといいます。

この文で、後者の「彼」にhansを用いると、グスタフの車ではなく、誰か別の男性の車という意味になるそうです。
逆に、前者の「彼」にsinを用いると、誰の妻だかわかんないそうです。

えー!うそー!

例文2
「カールは彼の妻にキスする」

ここで「彼」はsinになります。
ここでhansを使うと、カールの妻ではなく誰か別の男性の妻ということになるそうです。

理屈はわかるんだけど、複雑な文章になるともーわけがわからん。

例文3
「ニルスは彼のスーツケースを持って、彼の友人たちの待つベルリンへ行くために、彼の父親と彼の車で空港へ向かった」

一番最後の「彼」は父親なのですが、この場合はどっちになるんだ?hansだ。
主語はニルスであり父親ではないから。

そもそも日本語において所有代名詞はさほど重要ではないので、「なんでもいーじゃん」と思えてきます。
そうもいかないのですが。

ドイツ語でいうところの、3格・4格になる名詞にはsinの類を用いるんだと思うのですが、スウェーデン語をいちいちドイツ語に直して格変化を確認する余裕はありません。

しかしこの理屈、言われてみればもっともな気がしてきます。
どうしてドイツ語や英語では単純に「彼の」と言うだけでその文章の主語の所有物であるとわかるのかしら?

…。
考えても寝られなくなるだけなのでやめときます。

そういえばこないだの免許証と振込みの関係が判明しました。
私が数字を読み間違えており、8歳の誕生日お祝いカードと思ってたところ、18歳のお祝いでした。
だから免許を取る用にお金をすこし振り込んだのでした。

・・・。

個人的には、すごく興味深い話です。
難しいですが。
スウェーデン語に行く前はいつも気が重いです。
勉強は楽しいのですが、なんたってわけわからん。
ドイツ語もスウェーデン語もわからんのですもの。

つーわけで今日も気が重かったのですが、いつにも増してけだるさが全身を襲い、ニルスには「なんでそんなアグレッシブなの?」と言われ、本当にやる気がなかったのですがアクセルがかわいいので行きました。
うそ。
1回休むと二度とついてかれなくなるから行きました。

先週ドイツ人のほうのトーマスがパグの子犬を連れてきてたんです。
すごーくかわいかったのですが、クラスのドイツ人(名前聞き取れず)がめちゃくちゃかわいがってたのですよ。
すげぇ犬好きだな、と思ったら、今週彼女がチワワの子犬を連れてきてました。
つれてきたっつーか持ってきたって感じだな。

ものすんごい小さいのね、チワワの子犬って。
ありゃ高さ10センチのソファから落ちたら致命傷負うわな。
4ヶ月だって言ってたな。

来週は誰がどんな小さなイヌをつれてくるのかな。

それはともかく、休憩時間にその子犬とアクセルがたわむれてるもんだから、うっかりよだれがたれそうになりました。
そのヴィジュアルで子犬とチューは私の精神衛生上よろしくない。

というわけで今週もアクセルはかわいい顔してスウェーデン語やらドイツ語やらをすらすらしゃべるので、着いていくのがやっとだったというかついてけてたのかどうかわかりません。
しかも今日やった文法がとても新しく、理屈はわかるんだけど理解できない。

わー!!

というわけで、テキストの訳はもう授業中理解するのをあきらめました。家で自分でやります。
でも当てられたときは訳さなきゃならないので、いろんな意味であやふやなドイツ語訳を述べるのです。

テンパってるのがばれてるのか、私のときだけ「よくできました」って言われます。
褒めて伸びるタイプなんで、大歓迎です。

とほほ。

そんなこんなでやっぱり今日も、わかったんだかわかってないんだかわからなかったのですが、帰り道にポーランド人のトーマスが「アクセルがどんどんしゃべるから、頭が痛い。自分はドイツ語からさらにポーランド語に訳さなきゃならないのにどんどんしゃべるからわけわからん」といってました。

だーよーねー!!

トーマスはストックホルムで働いてるので自分より全然スウェーデン語できるのですが、同じ種類の苦労をしてるとわかってうれしかったです。テンパってるのは自分だけじゃなかったのね。

帰り道はトーマスとアクセルとシモーネと4人でしたが、トーマスとアクセルは途中でバスに乗るのでしばらくバス停でしゃべってました。
彼らは日本語に興味があるらしく、イロイロ尋ねてきます。
数字とか、あいさつとか。
日本語の話をして必ず笑いがとれるのが「もしもし」です。
めちゃくちゃ受けます。アクセルが『リング』を見たときに耳にして即覚えたそうです。

今日もウケました。もしもしって言ってるだけでバカウケです。

たいていの外国人が、「ありがとう」の次に覚えるんじゃないかしらね。
ニルスは「もしもしってエロティックな響きだね」って言ってました。
えぇ?

2人とお別れした後は、シモーネとおしゃべりしながら帰ってきました。
セーラームーンの大ファンらしく、セーラームーンごっこするくらい好きなんですって。彼女はまだ高校生です。戯曲2本書いてるらしいよ。

なんだかジャパンカルチャーファン多いじゃないの。
うれしいわね。
近所の英語専門本屋では、毎週火曜日の夜に映画上映会をやってるそうです。
1日2本上映するのですが、ワンドリンクつき3ユーロです。
ワイン・ビール・ソフトドリンクがあるのですが、ビールは500mlのBECK’Sです。

やすっ!
二杯目は1.50ユーロですって。
やすっ!

ユゥエルはしょっちゅう来てるそうですが、ニルスは初めて来たそうです。私ももちろん初めてですが。

なぜかニルスはユゥエルと英語でしゃべってました。

で、見たのがヒューマン・ネイチャー。
日本で公開されたときはすごいキワモノ的な宣伝だったと思うけど、そんなことなかったよ。

ばかばかしいことを真剣にやっているという点ではキワモノかもしれないけど。
でもバカなだけで終わりじゃないし、ちゃんと筋も通ってる。

別にみんながサルのように生きるべきだとか言ってるわけじゃないし。

英語が聞き取りやすかったし、ティム・ロビンス筆頭に俳優もいいし、タダのバカ映画じゃないよ。
うひひ。
何度も言ってますが、マークの授業は黄金の20年代についてです。
今日はWW1終戦後からワイマール共和国崩壊までのテキストを、いくつかのテーマごとに分けて各自読んできて、その要約を述べるということでした。

私は自分の得意分野を選んだので、ドイツ語はともかく内容を理解するのはたやすかったです。
戦間期のベルリンの政治勢力図についてです。
SPDやらKPDやらDDPやらUSDPやらドイツ人得意の略語がぞろぞろ出てきて可笑しかったです。

私は西洋史を勉強してきたし、興味のある時代なので、ドイツ語はともかく、内容的にはとても楽しいのですが、どうやら他の子たちはしんどいようです。

歴史背景やら大まかな歴史の流れを知らないと、確かに難しいのかもしれない。
さらに言えば右とか左とか、そういうのがわからないと内容を理解するのは大変かもしれない。

お箸を持つほうの手のことじゃないよ。

20年代というのは本当に特殊な時代だったというのが、そういう知識ナシには理解できないと思うのです。

ドイツ語教室に通ってるのにドイツ史も勉強しなきゃならないハメになったのは彼らの不運だと思うのですが、私からしてみれば、そんなの常識じゃんと思ってしまうのです。

ゲッベルスが宣伝大臣になる前はNSDAPのベルリン支部長だったとか、そんなことが常識だと言ってるわけじゃありません。
ちなみに彼は演説が上手だったから、伝統的左派だったベルリンに送り込まれたんですって。
見事に32年の選挙では右派が大勝利してます。共産党が第1党だったらしいけど。

そんなマニアックな話はともかく、「ドイツが戦争に負けて、ヴェルサイユ条約で天文学的賠償金を課せられ、お金を印刷しまくって大インフレーションになって、社会問題は増える一方のところに共産主義者や国家社会主義者が甘い解決法を提案して国民の支持を得た」というのは常識だと思います。
西洋史を専攻していなくとも、知っていなければなりません。

しかし残念ながら今の日本は、誰がWW1で戦って誰が負けてどうなったか、何にも知らなくても生きてけます。むしろ知ってると「すごいね物知りだね」と言われます。
WW2で誰が戦って誰が負けて何がどうなったか、何にも知らなくてもエリート大学に入学できるし卒業できるし、一流企業にも就職できます。理論的には。もちろん本人の努力は必要です。

日本は「受験戦闘がひどいから、ゆとり教育を導入しよう」といって、受験に関係ない科目を削ったようですが、結局それは大学受験というしがらみから全く開放されていません。
むしろ「大学受験重視主義」が促進されています。

世界史を勉強させないということほど愚かなことはありません。
何度も述べていますが、世界史を学ぶということは、歴史を学ぶだけではなく、現代社会を見る目を育て、さらには未来の社会を築く目を育てることにつながるのです。

過去に目をそむけるものは、未来にも目を閉ざすのです。
日本の場合は過去に目を閉ざしてますが。

人類が歩んできた道のりを知らずして、どうしてよりよい社会を築くことができましょう。

「よりよい社会」ってなんかすごいあやふやな言い方だけど。

ちょうど先日ママが「国家の品格」を送ってきてくれました。
まえがきを読むと胡散臭い感じがしたのですが、「イギリスの名士に出会ったときに『「こころ」の先生の自殺と三島由紀夫の自殺には関係があるのか』と問いかけられて絶句した」という小話はおかしかった。

イギリスの名士は別ですが、外国人は日本のことをホント知りません。
だからいろんなことを聞いてきます。
いろんなテーマについて「日本はどうなの?」と尋ねてきます。
もちろん日本だけでなくどの国の子にも尋ねるのですが。

そういうことに即答できないととても恥ずかしい。
他の国の子は、本当かどうかわかんないけど即答してるのに。

ドイツに来てガッカリすることのひとつがそれです。
日本人は日本のことを本当に知らない。
私も人のこと言えた身分ではないですが、内容は薄くとも適当な回答をすることは出来ます。
「日本に教会はあるのか」と聞かれて、考え込むほどのことはありません。

東京に住んでいるせいもあるかもしれません。
外国の人は、日本と聞くと東京をまずイメージすると思います。次に京都だと思う。

自分の国のこともまともに解説できないのに、外国語ばかり上手になられても困ります、ということを「国家の品格」の筆者は述べてます。まさにその通り。
日本人が日本のことを全然知らないことが世界にばれてしまいます。

歴史や国語の時間を割いて、英語の勉強をさせる必要はないのです。
歴史・文化・社会を踏まえたうえで英語を勉強しなければ、「国際人」としては全く通用しません。

英語なんて、努力次第でなんとでもなります。
わざわざアメリカやイギリスに何年も住まなくたって、英語がしゃべれる人はたくさんいます。

重要なのは英語をしゃべることではなく、英語で何をしゃべるかなのです。

日本では英語がしゃべれるだけでモテる・すごい・国際人みたいなトレンドがあるせいで、英語の勉強を重視しすぎる傾向があります。

本当に「世界の中の日本人」に必要なものがナンなのか、今のお偉いさんたちにはわかっとらんのです。
よくわかんないけどアメリカの真似しときゃ間違いないと思ってたんだと思います。
そこが間違いだったのですが。

教養を身につけてこそ、世界に通用する人間になりうると思います。
私は雑学王ではなく、教養の高い人間になるべく努力しているつもりです。

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