読もうかなー どうしようかなー 単行本はどうかなー
などと考えているうちに文庫版で出た上に続編が発売になっててしかもその続編がどっかの書評で好評だったので読みました。
ロードレースを舞台にしたサスペンス。
でもロードレースのルールを知らない人が読んでも全然差し支えないと思うの。
ロードレースのルールを説明するときに、エースとアシストの話をするだけでもう理解が先に進まなくて「じゃ、いいわ」みたくなってしまうのが常なのですが、その役割の違う選手がなんでいるのかとか、ロードレースの勝敗はどうやって競うのか、非常に簡潔に説明しつつお話が進むの。
すごいね!
ルール説明だけでなく、レースの様子も非常に臨場感あふれる描写で、読むのをとめたときにレースの中継を見終えたような感覚になるのです。
簡単に読めて面白かったよ。単行本で買っても損はなかったね。
などと考えているうちに文庫版で出た上に続編が発売になっててしかもその続編がどっかの書評で好評だったので読みました。
ロードレースを舞台にしたサスペンス。
でもロードレースのルールを知らない人が読んでも全然差し支えないと思うの。
ロードレースのルールを説明するときに、エースとアシストの話をするだけでもう理解が先に進まなくて「じゃ、いいわ」みたくなってしまうのが常なのですが、その役割の違う選手がなんでいるのかとか、ロードレースの勝敗はどうやって競うのか、非常に簡潔に説明しつつお話が進むの。
すごいね!
ルール説明だけでなく、レースの様子も非常に臨場感あふれる描写で、読むのをとめたときにレースの中継を見終えたような感覚になるのです。
簡単に読めて面白かったよ。単行本で買っても損はなかったね。
仕事術の真似ができない
2010年4月23日 読書
面白いかなと思って立ち読みせずに購入してみましたが、読む気にならずまだほとんど読んでません。
事務系会社員にはあまり・・・
と思ってしまうあたりが凡人たるゆえんか。
仕事術というか、その仕事に就くまでの段階でまねできぬ。
絶対やってやる!とか絶対なってやる!みたいな、強いモチベーションもないしこだわりもないのですよ。
こだわりがないというとダサいかんじがするけれど、野心がないならこだわりもないほうが、仕事人としては長生きするんじゃないかと思うのです。
「これじゃなきゃやだ!」っていう仕事ないもん。
今は成り行きで人事の仕事をしているので、成り行きで社労士の勉強をしているけれど、最初からここを目指してきたわけではないし、エンゼルバンクになりたいわけでもないし。
なにかのきっかけでぜんぜん違う仕事に就くことになっても「はいはいそうですかわかりました」と割と現状を受け入れられるタチだと思います。
仕事の内容にはあまり執着しないけど、雇用形態には執着したいと思います。
就活のときもこだわりなくいろんな会社受けてたもんな。
こだわってたら就職できない時代だったしね。今ほどじゃないけど。
と広い視野を持っている風なことを言っておりますが、仕事のしかたにはこだわっており、自分があみだした方法が一番自分に合っているしまずくもないと思っているので、ビジネス書や啓発本を読むのが大の苦手であります。ていうか読まない。
そんなことでは視野が狭くなるなと思ってブルータスを買ったのですが、やっぱだめかなー読む気しないなー
こないだのダイヤモンド買えばよかった。もしドラ買うかな。
いや、買わない。図書館で借りたい。きっと予約2年待ちとかだろうな。
事務系会社員にはあまり・・・
と思ってしまうあたりが凡人たるゆえんか。
仕事術というか、その仕事に就くまでの段階でまねできぬ。
絶対やってやる!とか絶対なってやる!みたいな、強いモチベーションもないしこだわりもないのですよ。
こだわりがないというとダサいかんじがするけれど、野心がないならこだわりもないほうが、仕事人としては長生きするんじゃないかと思うのです。
「これじゃなきゃやだ!」っていう仕事ないもん。
今は成り行きで人事の仕事をしているので、成り行きで社労士の勉強をしているけれど、最初からここを目指してきたわけではないし、エンゼルバンクになりたいわけでもないし。
なにかのきっかけでぜんぜん違う仕事に就くことになっても「はいはいそうですかわかりました」と割と現状を受け入れられるタチだと思います。
仕事の内容にはあまり執着しないけど、雇用形態には執着したいと思います。
就活のときもこだわりなくいろんな会社受けてたもんな。
こだわってたら就職できない時代だったしね。今ほどじゃないけど。
と広い視野を持っている風なことを言っておりますが、仕事のしかたにはこだわっており、自分があみだした方法が一番自分に合っているしまずくもないと思っているので、ビジネス書や啓発本を読むのが大の苦手であります。ていうか読まない。
そんなことでは視野が狭くなるなと思ってブルータスを買ったのですが、やっぱだめかなー読む気しないなー
こないだのダイヤモンド買えばよかった。もしドラ買うかな。
いや、買わない。図書館で借りたい。きっと予約2年待ちとかだろうな。
タイトルどおり、ぶたが生まれてにくになるまでの輪廻転生をつづった写真絵本ドキュメンタリーです。
いや、輪廻転生は描かれていませんが、にくとなったぶたと、うまれつづけるこぶたの話。
本屋さんで目に留まったので立ち読みしてきた。
小学校中学年以上おとなむけとありました。
こぶたがかわいすぎるため、豚肉が食べられなくなるおそれあり。
こぶたにぶーぶー言われたら、一生ぶたにくは食べなくてもいいですと思えます。夜ベーコン食べたけどさ。
前にツマブッキーの映画であったよね。小学校でぶたを育ててにくにする話。
食物連鎖という観点ではぶたをにくとして食べることは間違っていないんだろうけど、ヒトは食物連鎖の終点だからなぁ。
ヒトがぶたを食べないと、ぶたが増えすぎちゃったりするのかな。
それはともかくこぶたがかわいい。ぶひぶひ。
いや、輪廻転生は描かれていませんが、にくとなったぶたと、うまれつづけるこぶたの話。
本屋さんで目に留まったので立ち読みしてきた。
小学校中学年以上おとなむけとありました。
こぶたがかわいすぎるため、豚肉が食べられなくなるおそれあり。
こぶたにぶーぶー言われたら、一生ぶたにくは食べなくてもいいですと思えます。夜ベーコン食べたけどさ。
前にツマブッキーの映画であったよね。小学校でぶたを育ててにくにする話。
食物連鎖という観点ではぶたをにくとして食べることは間違っていないんだろうけど、ヒトは食物連鎖の終点だからなぁ。
ヒトがぶたを食べないと、ぶたが増えすぎちゃったりするのかな。
それはともかくこぶたがかわいい。ぶひぶひ。
ドイツを変えた六八年運動 (ドイツ現代史)
2010年1月26日 読書
シリーズ現代ドイツ史のなかでは、なじみの薄いタイトルかもしれません。
事実、ドイツ史好きな自分も結構最近まで68年運動についてはなにも知りませんでした。
68年運動について知るきっかけとなったのは、ベルリンで通っていた語学学校での授業。
ドイツ(あるいはベルリンの文化)における戦後について取り上げた内容で、戦後のドイツ人がどのようにナチスという過去と向き合ってきたか、というものだったのです。
この本では、68年運動および68年世代が現代ドイツにどのような影響を与えたか、当初の活動内容からその変遷、そして現在のドイツで躍進を続ける緑の党の歴史などを扱っております。
そもそも68年運動が、現在のドイツの代名詞とも言える環境への取り組みや反原発・平和活動などにつながっている、という点は初めて知ったので、大変驚きでした。
68年運動というのは、戦後世代が学生となり、自分たちの両親がナチスとどうかかわってきたのか、正面きって問いただした世代です。
ちょうど同時期にナチスの大物アイヒマン裁判が行われ、被告人席で彼が「私はただ上の命令に従っただけ、設計図をひいただけ」と主張したことをきっかけにしています。
そうち運動の構造は権威主義への対抗という形になり、そこから過激化した活動家がRAFというテロ活動家になりました。
活動の過激化から暴力を生み出した反省から、68年世代の主張の中心は、女性の社会進出や環境保護といった「新しい社会運動」へと転換していったのだそうです。
いままで冷戦時代のドイツというと、東ドイツに焦点が当てられることが多かったというか、冷戦時代のドイツ=抑圧された社会主義というイメージが無意識のうちにあり、ベルリンでもDDR時代の生活様式や人々のくらしなんかはよく紹介されていたのですが、「じゃあ西ベルリン・西ドイツの人たちは何をしてたのかな?」という疑問は常にありました。調べたことはないけど。
本書を読んで、その疑問が解明されるきっかけになったかなと思います。
積み重ねられた歴史を知るということは、本当に面白い。
現代を読み解くのに歴史を知ることは不可欠だと改めて思いました。
本書を読んで、「ベルリン 記憶の場所を辿る旅」を読んでベルリンへ行けば、エキサイティングなベルリン旅行ができること間違いなし。
事実、ドイツ史好きな自分も結構最近まで68年運動についてはなにも知りませんでした。
68年運動について知るきっかけとなったのは、ベルリンで通っていた語学学校での授業。
ドイツ(あるいはベルリンの文化)における戦後について取り上げた内容で、戦後のドイツ人がどのようにナチスという過去と向き合ってきたか、というものだったのです。
この本では、68年運動および68年世代が現代ドイツにどのような影響を与えたか、当初の活動内容からその変遷、そして現在のドイツで躍進を続ける緑の党の歴史などを扱っております。
そもそも68年運動が、現在のドイツの代名詞とも言える環境への取り組みや反原発・平和活動などにつながっている、という点は初めて知ったので、大変驚きでした。
68年運動というのは、戦後世代が学生となり、自分たちの両親がナチスとどうかかわってきたのか、正面きって問いただした世代です。
ちょうど同時期にナチスの大物アイヒマン裁判が行われ、被告人席で彼が「私はただ上の命令に従っただけ、設計図をひいただけ」と主張したことをきっかけにしています。
そうち運動の構造は権威主義への対抗という形になり、そこから過激化した活動家がRAFというテロ活動家になりました。
活動の過激化から暴力を生み出した反省から、68年世代の主張の中心は、女性の社会進出や環境保護といった「新しい社会運動」へと転換していったのだそうです。
いままで冷戦時代のドイツというと、東ドイツに焦点が当てられることが多かったというか、冷戦時代のドイツ=抑圧された社会主義というイメージが無意識のうちにあり、ベルリンでもDDR時代の生活様式や人々のくらしなんかはよく紹介されていたのですが、「じゃあ西ベルリン・西ドイツの人たちは何をしてたのかな?」という疑問は常にありました。調べたことはないけど。
本書を読んで、その疑問が解明されるきっかけになったかなと思います。
積み重ねられた歴史を知るということは、本当に面白い。
現代を読み解くのに歴史を知ることは不可欠だと改めて思いました。
本書を読んで、「ベルリン 記憶の場所を辿る旅」を読んでベルリンへ行けば、エキサイティングなベルリン旅行ができること間違いなし。
半年くらいかかって、ようやく読み終わりました。
難しい!
訳が難しいのか、そもそも難しい文章なのか。
格式高く(?)大変読みづらかった。
キリスト教の宗派について知識がないので、途中読み飛ばしたいエピソードがたくさんありました。
ナンバーワンミステリーの呼び声が高いですが、キリスト教に関する文献みたいだった。ミステリーの部分は遅々として進まないのでどんどん読まないとならないんだけど、いろんなエピソードに妨げられてなかなか読み進むことが出来ない。
伏線がバンバン張ってあるとかそういう感じじゃないから、もう一度最初から読むか、という気にはならない。
でも一回読んだだけじゃ理解できない。
ショーン・コネリーの映画のほうを見たことがあり、トリックも大学の先生が授業中にしゃべっちゃったので犯人探しを楽しむというよりは、キリスト教の歴史を学んだ感じです。
「天使と悪魔」の映画版に通じるものがあると思うのですが、原作はどうなのかしら。記号論とかさ。異形の建物のトリックとか、ラングドン教授がでてきそうじゃん。時代が違うけど。
中世キリスト世界について知識や歴史背景を踏まえた上で読むともっと楽しめる気がする。
難しい!
訳が難しいのか、そもそも難しい文章なのか。
格式高く(?)大変読みづらかった。
キリスト教の宗派について知識がないので、途中読み飛ばしたいエピソードがたくさんありました。
ナンバーワンミステリーの呼び声が高いですが、キリスト教に関する文献みたいだった。ミステリーの部分は遅々として進まないのでどんどん読まないとならないんだけど、いろんなエピソードに妨げられてなかなか読み進むことが出来ない。
伏線がバンバン張ってあるとかそういう感じじゃないから、もう一度最初から読むか、という気にはならない。
でも一回読んだだけじゃ理解できない。
ショーン・コネリーの映画のほうを見たことがあり、トリックも大学の先生が授業中にしゃべっちゃったので犯人探しを楽しむというよりは、キリスト教の歴史を学んだ感じです。
「天使と悪魔」の映画版に通じるものがあると思うのですが、原作はどうなのかしら。記号論とかさ。異形の建物のトリックとか、ラングドン教授がでてきそうじゃん。時代が違うけど。
中世キリスト世界について知識や歴史背景を踏まえた上で読むともっと楽しめる気がする。
星間商事株式会社社史編纂室
2009年8月31日 読書
書評が出ていたわけでもなく、帯に輝く「29歳」の数字に心奪われ、購入しました。
最近単行本をよく買っています。
29歳シリーズ。
第えーと3?4?弾の本作品は
中堅商社の社史編纂室に異動というか左遷させられた主人公が、人知れず同人誌作成という趣味を人知れず楽しんでいたのですが、あるとき課長にばれてしまいます。若者文化をかじりたい課長は腐女子とはなんたるかをネットで調べ、編纂室でも同人誌を作ろうと言い出します。そんな課長を尻目に主人公は生真面目に社史の編集を進めるうちに会社の闇の部分を発見してしまう、といったものです。
私、人に物事を説明するのが大変苦手です。
三浦しをんといえばBLオタクで有名ですので、きっと面白いに違いないと思ったのです。主人公は29歳だし、こりゃ買っても損はなかろう、と思って。
あっという間に読み終わってしまいましたが、面白かったです。
会社の闇に迫るサスペンスあり、コミケのなんたるかを詳細に説明した部分あり、小説内小説ありと盛りだくさんです。
この人は本をたくさん読んでいるんだろうなぁと思いました。
好きなものをトコトン愛するタイプなんじゃないかと思います。
もう読み終わっちゃってざんねーん。
最近単行本をよく買っています。
29歳シリーズ。
第えーと3?4?弾の本作品は
中堅商社の社史編纂室に異動というか左遷させられた主人公が、人知れず同人誌作成という趣味を人知れず楽しんでいたのですが、あるとき課長にばれてしまいます。若者文化をかじりたい課長は腐女子とはなんたるかをネットで調べ、編纂室でも同人誌を作ろうと言い出します。そんな課長を尻目に主人公は生真面目に社史の編集を進めるうちに会社の闇の部分を発見してしまう、といったものです。
私、人に物事を説明するのが大変苦手です。
三浦しをんといえばBLオタクで有名ですので、きっと面白いに違いないと思ったのです。主人公は29歳だし、こりゃ買っても損はなかろう、と思って。
あっという間に読み終わってしまいましたが、面白かったです。
会社の闇に迫るサスペンスあり、コミケのなんたるかを詳細に説明した部分あり、小説内小説ありと盛りだくさんです。
この人は本をたくさん読んでいるんだろうなぁと思いました。
好きなものをトコトン愛するタイプなんじゃないかと思います。
もう読み終わっちゃってざんねーん。
分厚いので持ち歩くのにはあまり向いていませんが、面白いのでささっと読めます。
江戸時代のこと知らなくてもOK!ですかね。キリスト教が禁止されてたんだよーくらいでいいんじゃないかしら。そんくらいです私。
長年常識破りの年貢に苦しんできた島原の農民たちが、流行病で次々と倒れていく子供たちを目の当たりにし、その理不尽についに立ち上がる話。
朝鮮出兵を経験した者たちに率いられ、反乱は成功するかに思われるけれど、江戸幕府を相手にすることでその流れは徐々に変わっていきます。
そりゃそうだよね。
そうだろうなと思っていても切ないね。
Bad Endingかと思いきや、最後に光が残されていて安心しました。
江戸時代のこと知らなくてもOK!ですかね。キリスト教が禁止されてたんだよーくらいでいいんじゃないかしら。そんくらいです私。
長年常識破りの年貢に苦しんできた島原の農民たちが、流行病で次々と倒れていく子供たちを目の当たりにし、その理不尽についに立ち上がる話。
朝鮮出兵を経験した者たちに率いられ、反乱は成功するかに思われるけれど、江戸幕府を相手にすることでその流れは徐々に変わっていきます。
そりゃそうだよね。
そうだろうなと思っていても切ないね。
Bad Endingかと思いきや、最後に光が残されていて安心しました。
29歳シリーズですね。
こないだ勢いで買ってしまった。案の定あっという間に読み終わりましたが。
別にキリキリと働かなくてもいいのかなーと思った。
小説なんですけどねこれは。
別に24時間働けますかってくらい働いてるわけじゃないけど、給料高けりゃいいわけじゃないもんねー
って思った。
著者ってたしかOLだった気がする。
職場の人間関係よくないのかな。
私もお金貯めようかなー
世界一周はしないけど
妙にリアルなところもあるし、でも現実離れしている感じもあって、小説っぽくない気がする。
ノンフィクションてのも変だけど。
こないだ勢いで買ってしまった。案の定あっという間に読み終わりましたが。
別にキリキリと働かなくてもいいのかなーと思った。
小説なんですけどねこれは。
別に24時間働けますかってくらい働いてるわけじゃないけど、給料高けりゃいいわけじゃないもんねー
って思った。
著者ってたしかOLだった気がする。
職場の人間関係よくないのかな。
私もお金貯めようかなー
世界一周はしないけど
妙にリアルなところもあるし、でも現実離れしている感じもあって、小説っぽくない気がする。
ノンフィクションてのも変だけど。
発売されたときに本屋で見かけて気になりつつも買わずにおりましたが、先日新聞の書評を読んで、オモシロそうだったので買いました。
一番惹かれたのは、著者が1979年生まれ、つまり同学年というところです。
あ、同い年じゃないからね。こだわりのエイティーズですから(ウザ
これ好き!すごく好き。
めちゃツボにハマったんだけど、なにがどう面白くどうして気に入ったのか、先日から人に説明しようと試みているものの、全然伝えらんねぇ。
何がいいんだか、しゃべってる自分も何言ってるのかわからねぇ。
小説というよりはエッセイのようで、それにしては文章が乾いているし筆者の体験ではなさそうだし、とても不思議な感じ。
いくつかの短編が入っているのですが、表題作は「東京でマンションを買う」というテーマから始まり、東京と言うものを非常にドライでリアルな言葉で具体的に描写していくものです。
これが、若者が夢と希望を胸に目指す東京なのだ!
よくも悪くも。
多摩川のくだりは顔がニヤリとしたよ。小学校のころ「たまがわはとうきょうとかながわのさかいめです」と習って以来、多摩川越え=なんかすごい遠くに行く、というイメージがいまだに抜けず、そのため町田とか相模大野とかましてや海老名なんて、とんでもない遠くのような気がしてしまうのです。
町田は東京都ですけど。
私のアイデンティティの一部をくすぐられていると言うかひっかかれているような感覚がして、モゾモゾする。痛いけど気持ちいい、みたいな。
次に収録されている「Tokyo Smart Drive」は、タイトルどおり都内を車で巡る話。コレも特に主人公はなく、車で都内を走ることについて、相変わらず淡々と描かれています。
読んでて、この話の中心はうちの近所っぽいな、と思ったらやっぱり調布だった。城西地区ということでひとくくりにします。
これもニヤニヤと読みました。
外側のカバーをはずしたデザインも好きです。
久々にうれしくなる本と出会ったわ。
一番惹かれたのは、著者が1979年生まれ、つまり同学年というところです。
あ、同い年じゃないからね。こだわりのエイティーズですから(ウザ
これ好き!すごく好き。
めちゃツボにハマったんだけど、なにがどう面白くどうして気に入ったのか、先日から人に説明しようと試みているものの、全然伝えらんねぇ。
何がいいんだか、しゃべってる自分も何言ってるのかわからねぇ。
小説というよりはエッセイのようで、それにしては文章が乾いているし筆者の体験ではなさそうだし、とても不思議な感じ。
いくつかの短編が入っているのですが、表題作は「東京でマンションを買う」というテーマから始まり、東京と言うものを非常にドライでリアルな言葉で具体的に描写していくものです。
これが、若者が夢と希望を胸に目指す東京なのだ!
よくも悪くも。
多摩川のくだりは顔がニヤリとしたよ。小学校のころ「たまがわはとうきょうとかながわのさかいめです」と習って以来、多摩川越え=なんかすごい遠くに行く、というイメージがいまだに抜けず、そのため町田とか相模大野とかましてや海老名なんて、とんでもない遠くのような気がしてしまうのです。
町田は東京都ですけど。
私のアイデンティティの一部をくすぐられていると言うかひっかかれているような感覚がして、モゾモゾする。痛いけど気持ちいい、みたいな。
次に収録されている「Tokyo Smart Drive」は、タイトルどおり都内を車で巡る話。コレも特に主人公はなく、車で都内を走ることについて、相変わらず淡々と描かれています。
読んでて、この話の中心はうちの近所っぽいな、と思ったらやっぱり調布だった。城西地区ということでひとくくりにします。
これもニヤニヤと読みました。
外側のカバーをはずしたデザインも好きです。
久々にうれしくなる本と出会ったわ。
精神分析を受けに来た神の話―幸福のための10のセッション
2009年4月1日 読書 コメント (1)
カバーのデザインが素敵だと思います。
ベテラン精神科医・リチャードのもとへ、神を名乗る男・ガブリエルが診察に現れ、鬱になっている自分を助けるため10回の面談を申し入れる・・・
リチャードは、ガブリエルが神を名乗るのは精神疾患のせいであり、彼の話はすべて妄想であると考え、医者として彼と面談を重ねます。
しかし話をすればするほど、科学的に説明のつかない彼の様子に気づかされ、彼の話に強い興味を惹かれていきます。
というサスペンススリラーです。フィクションです。
医学はあまり関係なく、どちらかというとカトリックのお話。
宗教思想に苦手意識があるので、話が進むにつれて理解不能に陥りました。
小説としては面白いのですが、「神はすべて知っている。偶然の出会いはなく、すべて神の導きである」みたいなことを言われてしまうとうさんくさいな、と思ってしまうのです。
神の存在を感じたことないからなぁ。
神は全知ではあるが全能ではなく、世界を平和に導くのは神ではなく人である、ということかなーと思います。
ブックレビューを書くときって、レビューする本を見ながら書くんですかね?
私は見ないで書くので、読み終わって覚えていることとか覚えている感想を述べるに留まっています。
面白かったー!と思った本でも、具体的なことはあんまり覚えてないことが多い。
この本も、面白くなかったわけではないのですが、覚えている印象は「かとりっくじゃないからなぁ」というものでした。
カトリックの考え方を垣間見ることができ、かといって説教臭くないのでいいと思います。
ベテラン精神科医・リチャードのもとへ、神を名乗る男・ガブリエルが診察に現れ、鬱になっている自分を助けるため10回の面談を申し入れる・・・
リチャードは、ガブリエルが神を名乗るのは精神疾患のせいであり、彼の話はすべて妄想であると考え、医者として彼と面談を重ねます。
しかし話をすればするほど、科学的に説明のつかない彼の様子に気づかされ、彼の話に強い興味を惹かれていきます。
というサスペンススリラーです。フィクションです。
医学はあまり関係なく、どちらかというとカトリックのお話。
宗教思想に苦手意識があるので、話が進むにつれて理解不能に陥りました。
小説としては面白いのですが、「神はすべて知っている。偶然の出会いはなく、すべて神の導きである」みたいなことを言われてしまうとうさんくさいな、と思ってしまうのです。
神の存在を感じたことないからなぁ。
神は全知ではあるが全能ではなく、世界を平和に導くのは神ではなく人である、ということかなーと思います。
ブックレビューを書くときって、レビューする本を見ながら書くんですかね?
私は見ないで書くので、読み終わって覚えていることとか覚えている感想を述べるに留まっています。
面白かったー!と思った本でも、具体的なことはあんまり覚えてないことが多い。
この本も、面白くなかったわけではないのですが、覚えている印象は「かとりっくじゃないからなぁ」というものでした。
カトリックの考え方を垣間見ることができ、かといって説教臭くないのでいいと思います。
革命のライオン (小説フランス革命)
2009年3月31日 読書
ママの誕生日に買ってさしあげた本ですが、ママが読む前に読んでます。許可を得て。
おもしろいなー
あっという間に1巻も終わりに差し掛かっています。
三部会が開かれたもののちーっとも審議なんかされなくて、後半になってやっと球戯場の誓いを立てます。
なるほどねー
ロベスピエールが理想と現実の間で苦悩するところで一緒になって悶々としております。
フランス革命は、物語になりやすいよね。なんか華やかだし。
こないだ友人とフランスの話をしてて歴史の話になったのね。友人はベルばら読んでマリー・アントワネットが好きだというのですが、フランスの歴史が好きっていうとやはりベルばらやらアントワネットやら、キラキラふわふわしたイメージがあるしなじみもあるから違和感もないんだよね。
ドイツっていうと、鉄と血のイメージだよね。
自分がなんでフランスではなくドイツなのか不思議なくらいです。
でも佐藤賢一の小説はどれも読んだことがない。
小説が嫌いなわけではないのですが。
昨日の朝刊に出てた新刊本の広告に「ヒトラーの経済政策」という本が出てました。
デター
ナチスの政策の一面だけを見て「戦争さえしなければナチス政治はよいものだった」と言う人。
宣伝文句は「2年で600万の雇用を創出!ケインズも評価」云々。
短絡的ー
読まない本を批判するのはよくないなとは思いますが、広告を見ただけで本の内容がわかるような、著者のものを見る目がわかるような。
そのような狭い視野で世界を見ていては、見るべきものが見えないんじゃないかと思うのであります。
あっ気が付いたらフランスの話してたのにドイツの話になってる。
おもしろいなー
あっという間に1巻も終わりに差し掛かっています。
三部会が開かれたもののちーっとも審議なんかされなくて、後半になってやっと球戯場の誓いを立てます。
なるほどねー
ロベスピエールが理想と現実の間で苦悩するところで一緒になって悶々としております。
フランス革命は、物語になりやすいよね。なんか華やかだし。
こないだ友人とフランスの話をしてて歴史の話になったのね。友人はベルばら読んでマリー・アントワネットが好きだというのですが、フランスの歴史が好きっていうとやはりベルばらやらアントワネットやら、キラキラふわふわしたイメージがあるしなじみもあるから違和感もないんだよね。
ドイツっていうと、鉄と血のイメージだよね。
自分がなんでフランスではなくドイツなのか不思議なくらいです。
でも佐藤賢一の小説はどれも読んだことがない。
小説が嫌いなわけではないのですが。
昨日の朝刊に出てた新刊本の広告に「ヒトラーの経済政策」という本が出てました。
デター
ナチスの政策の一面だけを見て「戦争さえしなければナチス政治はよいものだった」と言う人。
宣伝文句は「2年で600万の雇用を創出!ケインズも評価」云々。
短絡的ー
読まない本を批判するのはよくないなとは思いますが、広告を見ただけで本の内容がわかるような、著者のものを見る目がわかるような。
そのような狭い視野で世界を見ていては、見るべきものが見えないんじゃないかと思うのであります。
あっ気が付いたらフランスの話してたのにドイツの話になってる。
一粒の柿の種―サイエンスコミュニケーションの広がり
2009年3月16日 読書
「もっと面白く科学を教えてくれたら私だってもっと興味を持ったに違いないよ!」というジレンマを、サイエンスライターを名乗る科学者が語った本。
週刊ブックレビュー(得意のNHK BS)で紹介されてて、とても面白そうだと思ったので先日の誕生日にママから頂戴いたしました。
あっというまに読み終わってしまいました。
面白くて。
科学についての知識がなくても、「シャンパン片手に語りたくなる薀蓄」といったレベル(らしい)なので難しくないし、「変人」扱いされる葛藤が伝わってくる内容です。
科学者に限らないけど、学者っていうのは、自分の専門領域について難しく語ることが自分のステータスだと思っている人が多いよね。
本当の教養っていうのは、インプットの能力ではなくてアウトプットなんだよなーと常々思っていたので、この本を読んで「そうなんだよ!」と強く同意するところが多かったです。
オモシロそうな本がたくさん紹介されていたので、図書館に行きたいと思います。
週刊ブックレビュー(得意のNHK BS)で紹介されてて、とても面白そうだと思ったので先日の誕生日にママから頂戴いたしました。
あっというまに読み終わってしまいました。
面白くて。
科学についての知識がなくても、「シャンパン片手に語りたくなる薀蓄」といったレベル(らしい)なので難しくないし、「変人」扱いされる葛藤が伝わってくる内容です。
科学者に限らないけど、学者っていうのは、自分の専門領域について難しく語ることが自分のステータスだと思っている人が多いよね。
本当の教養っていうのは、インプットの能力ではなくてアウトプットなんだよなーと常々思っていたので、この本を読んで「そうなんだよ!」と強く同意するところが多かったです。
オモシロそうな本がたくさん紹介されていたので、図書館に行きたいと思います。
いったいぜんたい、どうしてこんなことをしてきたのだろうか。
2009年2月27日 読書
心のつぶやきじゃありませんよ。
こういうタイトルの本なんですよ。
ちょっと、電車で読むのはずかしかったかな。
でも中身はとても素敵なエッセイですよ。
小学校5・6年の担任だった先生が、前作「人生に必要な知恵はすべて幼稚園の砂場で学んだ」を紹介してたのです。たぶん生徒にじゃなくて保護者にだと思うんだけど。
すごくいい先生だったんだよー。いつもジャージだった。新任の先生だったんだけど、今思うとすごくしっかりした先生だったなーと思います。信念があって、求心力があったと思う。
きっとママはそれを当時からわかってて、先生が勧めた本を買ったんだろうなと思います。私も中学生のときに読んだけど、良く覚えてない。
前置きが長くなりましたが、こないだふらりと立ち寄った本屋で本作を発見し、思わず手に取りました。
著者は神父なだけあって、心が洗われるようなエピソードをたくさん持っているし、そういう出来事に非常に敏感なんだなと思います。私だったら見過ごしてしまうようなこと、無関心に通り過ぎてしまう出来事に対しても、彼の目には全く違うものに見えるようです。
こういう目を私も持ちたいと思います。
スローライフとかロハスとか、すごく苦手なのですが、そうやってカテゴライズしなくたって、朝散歩しながら街を眺めるだけでもいろんな発見があるんだろうなぁ。
なんだかんだでいろいろな言い訳をしている自分がに気づいたかな。
内容も素敵ですが、それを伝える訳文がすばらしい。原文がどうなってるかはわかりませんが、まるで日本語で書かれたかのような言葉の選び方です。
こういうタイトルの本なんですよ。
ちょっと、電車で読むのはずかしかったかな。
でも中身はとても素敵なエッセイですよ。
小学校5・6年の担任だった先生が、前作「人生に必要な知恵はすべて幼稚園の砂場で学んだ」を紹介してたのです。たぶん生徒にじゃなくて保護者にだと思うんだけど。
すごくいい先生だったんだよー。いつもジャージだった。新任の先生だったんだけど、今思うとすごくしっかりした先生だったなーと思います。信念があって、求心力があったと思う。
きっとママはそれを当時からわかってて、先生が勧めた本を買ったんだろうなと思います。私も中学生のときに読んだけど、良く覚えてない。
前置きが長くなりましたが、こないだふらりと立ち寄った本屋で本作を発見し、思わず手に取りました。
著者は神父なだけあって、心が洗われるようなエピソードをたくさん持っているし、そういう出来事に非常に敏感なんだなと思います。私だったら見過ごしてしまうようなこと、無関心に通り過ぎてしまう出来事に対しても、彼の目には全く違うものに見えるようです。
こういう目を私も持ちたいと思います。
スローライフとかロハスとか、すごく苦手なのですが、そうやってカテゴライズしなくたって、朝散歩しながら街を眺めるだけでもいろんな発見があるんだろうなぁ。
なんだかんだでいろいろな言い訳をしている自分がに気づいたかな。
内容も素敵ですが、それを伝える訳文がすばらしい。原文がどうなってるかはわかりませんが、まるで日本語で書かれたかのような言葉の選び方です。
地下鉄のフリーペーパーに出てたのをきっかけに買って読みました。
コレをきっかけに、今年は自己啓発本を読んで実践しようかなと思いました。プロデュースですよ。
でも同じお金を出すなら、読みたい本を読みたいよね。
この本は、いろんな作家の短編がいろいろ読めるのでいいかなと思って。
山崎ナオコーラの小説が、谷川史子のマンガ「おひとり様物語」と似通っていてへんな感じだった。おひとり様は本が好きなのか?
一番最後の憧憬☆カトマンズがよかったです。
不倫だなんだとかって、小説の中の話だとか、自分とはあまり関係ない話のように思っていたけれど、よくよく考えれば不倫している友人もいるし、小説の中のような出来事、まるまる同じではないにしてもどこか似たような出来事が自分の身に起きても、自分の身の回りに起きてもおかしくない年齢なのねーとしみじみ思いました。
今年30歳になる学年なのですが、私は早生まれーズなので、その波に乗れないのです。「メルヘンはいいわよねまだで」と、ちょっと突き放された感じがします。
ナイスサーティーズがいったいどんなものなのか、ちょっと楽しみな気がするのです。「もう30なんだから」といわれるのは29歳まで、というのを聞いたことがあるんだけどホントなのかな?とか。
でもきっと、「30っても普通じゃん」と思えるようになるには、20代を満喫しないとダメなんだろうなー。
30歳になったときに、20代がどんなものだったのか分かるんだろうな。
今年29歳なんだけどね(@_@)
ところで、いくつになると学年換算しなくなりますかね?
コレをきっかけに、今年は自己啓発本を読んで実践しようかなと思いました。プロデュースですよ。
でも同じお金を出すなら、読みたい本を読みたいよね。
この本は、いろんな作家の短編がいろいろ読めるのでいいかなと思って。
山崎ナオコーラの小説が、谷川史子のマンガ「おひとり様物語」と似通っていてへんな感じだった。おひとり様は本が好きなのか?
一番最後の憧憬☆カトマンズがよかったです。
不倫だなんだとかって、小説の中の話だとか、自分とはあまり関係ない話のように思っていたけれど、よくよく考えれば不倫している友人もいるし、小説の中のような出来事、まるまる同じではないにしてもどこか似たような出来事が自分の身に起きても、自分の身の回りに起きてもおかしくない年齢なのねーとしみじみ思いました。
今年30歳になる学年なのですが、私は早生まれーズなので、その波に乗れないのです。「メルヘンはいいわよねまだで」と、ちょっと突き放された感じがします。
ナイスサーティーズがいったいどんなものなのか、ちょっと楽しみな気がするのです。「もう30なんだから」といわれるのは29歳まで、というのを聞いたことがあるんだけどホントなのかな?とか。
でもきっと、「30っても普通じゃん」と思えるようになるには、20代を満喫しないとダメなんだろうなー。
30歳になったときに、20代がどんなものだったのか分かるんだろうな。
今年29歳なんだけどね(@_@)
ところで、いくつになると学年換算しなくなりますかね?
最近立て続けに「何のための知識か、知性は何のためにあるのか」と問いかける本を読みました。
ごめんなさい知ってるつもりになってて。
うちのママはコレを読んで、今年は夏目漱石を読破しようと心に決めたそうです。
確かに、夏目漱石を読めばなにかがわかるような気がする。
自由な世の中というのは生きづらい。
不自由な人生ではないけれど、生きる道すべてが自分の責任で、失敗したーと思っても、誰のせいにも出来ないから逃げ道がない。
誰かの、何かのせいにできたら楽なのにな、と思うことはたくさんあるけれど、そうはさせない世の中を選んだのは自分たちだ。
共産主義は資本主義に勝利したとは言いがたい。
派遣契約を打ち切られたとしても、有期の間接雇用という働き方をを選んだのは最終的には自分だ。
どうしてそういう生き方を選んだのかな?
どうして自分は働くのかな?
働くってなんだ、生きるってなんだ
そういうことを考えるのを止めたときに、人生の終わりってくるのかな。
難しいことを言おうとしたけれど、また知ったかぶりをするだけなのでやめときます。
自分の浅はかさというか、小さいなぁと思い知らされました。
なんだかんだと言い訳をしていることが多いなぁ。
生き方を自由に選べる世の中で、百点満点の人生を歩もうとするのは辛く難しい。
辛く難しい人生は百点満点になりうるのかしら?
足を止めて考えていると置いていかれそうになるから止まらずに進み続けてきたけど、立ち止まって考えてもいいのかなという気がしてきました。
無心になりたいな。
ごめんなさい知ってるつもりになってて。
うちのママはコレを読んで、今年は夏目漱石を読破しようと心に決めたそうです。
確かに、夏目漱石を読めばなにかがわかるような気がする。
自由な世の中というのは生きづらい。
不自由な人生ではないけれど、生きる道すべてが自分の責任で、失敗したーと思っても、誰のせいにも出来ないから逃げ道がない。
誰かの、何かのせいにできたら楽なのにな、と思うことはたくさんあるけれど、そうはさせない世の中を選んだのは自分たちだ。
共産主義は資本主義に勝利したとは言いがたい。
派遣契約を打ち切られたとしても、有期の間接雇用という働き方をを選んだのは最終的には自分だ。
どうしてそういう生き方を選んだのかな?
どうして自分は働くのかな?
働くってなんだ、生きるってなんだ
そういうことを考えるのを止めたときに、人生の終わりってくるのかな。
難しいことを言おうとしたけれど、また知ったかぶりをするだけなのでやめときます。
自分の浅はかさというか、小さいなぁと思い知らされました。
なんだかんだと言い訳をしていることが多いなぁ。
生き方を自由に選べる世の中で、百点満点の人生を歩もうとするのは辛く難しい。
辛く難しい人生は百点満点になりうるのかしら?
足を止めて考えていると置いていかれそうになるから止まらずに進み続けてきたけど、立ち止まって考えてもいいのかなという気がしてきました。
無心になりたいな。
元NHKアナウンサーで歌舞伎に造詣の深い著者による歌舞伎の入門書。
難しいという先入観から敬遠されてしまう歌舞伎を、肩肘張らずに楽しむ知恵がまとめられています。
歌舞伎はもともと大衆芸能だったのだから、お行儀良く見る必要はなく、面白ければ笑い、つまらなければ寝たってよいのです。ただ、歌舞伎の時代背景が分からない・言葉遣いが分からない・なに言ってるのか分からないと、分からないことだらけなので特に若い人は足を踏み入れにくい世界なわけです。
そんな背伸びをする必要はないんだよ、と教えてくれる一方で、「老後の楽しみ」として書かれた感じがひしひしと伝わってきて、「入門書」にはなりきれていないかなと思いました。いろいろな解説がちょっと唐突すぎるかな。
さらに、具体例が多すぎてサッパリ分からん。歌舞伎が難しいと思っている人に助六とか言ってもわかんないんですけど。
さらに、出てくる俳優がみな古い。著者の青春だった俳優だから仕方ないんだけど、今になって十一代目團十郎の良さを語られても困ります。
まったくの入門書ではないので、コレを読んでいつか歌舞伎を見に行って、なにかの拍子に「あ!これあの本に書いてあったやつだ!」と気づいて初めて歌舞伎がおもしろいかも!と思えるのかな。
意味がわからなかったらイヤホンガイド借りればいいんだよー。
とにかく著者の歌舞伎に対する愛がひしひしと伝わってくることは間違いない。
歌舞伎を見たい、もっと知りたいと思っている人が読んで、著者が挙げている演目を見に行って「なるほど!」とひざを打ったならもう歌舞伎ファンだね。
難しいという先入観から敬遠されてしまう歌舞伎を、肩肘張らずに楽しむ知恵がまとめられています。
歌舞伎はもともと大衆芸能だったのだから、お行儀良く見る必要はなく、面白ければ笑い、つまらなければ寝たってよいのです。ただ、歌舞伎の時代背景が分からない・言葉遣いが分からない・なに言ってるのか分からないと、分からないことだらけなので特に若い人は足を踏み入れにくい世界なわけです。
そんな背伸びをする必要はないんだよ、と教えてくれる一方で、「老後の楽しみ」として書かれた感じがひしひしと伝わってきて、「入門書」にはなりきれていないかなと思いました。いろいろな解説がちょっと唐突すぎるかな。
さらに、具体例が多すぎてサッパリ分からん。歌舞伎が難しいと思っている人に助六とか言ってもわかんないんですけど。
さらに、出てくる俳優がみな古い。著者の青春だった俳優だから仕方ないんだけど、今になって十一代目團十郎の良さを語られても困ります。
まったくの入門書ではないので、コレを読んでいつか歌舞伎を見に行って、なにかの拍子に「あ!これあの本に書いてあったやつだ!」と気づいて初めて歌舞伎がおもしろいかも!と思えるのかな。
意味がわからなかったらイヤホンガイド借りればいいんだよー。
とにかく著者の歌舞伎に対する愛がひしひしと伝わってくることは間違いない。
歌舞伎を見たい、もっと知りたいと思っている人が読んで、著者が挙げている演目を見に行って「なるほど!」とひざを打ったならもう歌舞伎ファンだね。
イスラーム史の第一人者による、現代を生きる上でどのような本を読むべきか、という読書ガイドのようなエッセイ集。
雑誌の連載をまとめたものなので、ひとつのエッセイがコンパクトにまとまってて非常に読みやすい。
ギリシア・ローマ時代の古典からナンバ歩きまで、東西南北さまざまな地域に関する書物について解説されています。
海外の作品についてはその翻訳の質まで解説されていてうれしい。
歴史を知ることは未来を理解することにも等しいのだ、とは常々個人的に思っていることですが、私が個人的に思っていても何の役にも立たないデスネ。
ましてこんな偏った本の読み方をしているようでは、まだまだ胃の中の蛙です。井戸だけど。
アレもコレも読みたいと思いますが、一番印象的だったのはサマセット・モームの「サミング・アップ」についての話でした。
独りよがりの読書は自分の知識が他人よりも重要だとうぬぼれにしかならない、とは耳が痛い。何のために本を読むのか、考えさせられます。
同じ著者による新書「歴史学の名著」も読みまして、同じように感銘を受けました。短い文章の中で本の要点を紹介し解説し、読者に「読んでみよう」と思わせる文章を書くというのは、専門家になればなるほど苦手なんじゃないかと思うのです。専門用語とか増えちゃうじゃないですか。
そんな読みにくさが全くなく、とっつきにくいアラブ世界の理解や中国史についての興味をむしろかきたてる文章力は見習いたいものです。
言いたいことは全部並べたててしまうタチなので。
この内容で1200円は安い!
雑誌の連載をまとめたものなので、ひとつのエッセイがコンパクトにまとまってて非常に読みやすい。
ギリシア・ローマ時代の古典からナンバ歩きまで、東西南北さまざまな地域に関する書物について解説されています。
海外の作品についてはその翻訳の質まで解説されていてうれしい。
歴史を知ることは未来を理解することにも等しいのだ、とは常々個人的に思っていることですが、私が個人的に思っていても何の役にも立たないデスネ。
ましてこんな偏った本の読み方をしているようでは、まだまだ胃の中の蛙です。井戸だけど。
アレもコレも読みたいと思いますが、一番印象的だったのはサマセット・モームの「サミング・アップ」についての話でした。
独りよがりの読書は自分の知識が他人よりも重要だとうぬぼれにしかならない、とは耳が痛い。何のために本を読むのか、考えさせられます。
同じ著者による新書「歴史学の名著」も読みまして、同じように感銘を受けました。短い文章の中で本の要点を紹介し解説し、読者に「読んでみよう」と思わせる文章を書くというのは、専門家になればなるほど苦手なんじゃないかと思うのです。専門用語とか増えちゃうじゃないですか。
そんな読みにくさが全くなく、とっつきにくいアラブ世界の理解や中国史についての興味をむしろかきたてる文章力は見習いたいものです。
言いたいことは全部並べたててしまうタチなので。
この内容で1200円は安い!
たまには趣向を変えて現代恋愛小説を読もうと思いまして。
何週間か前の書評に出てた+こないだ買ったEsquireに作家が出てたのを見て、これはなにかの暗示だと思い、きっと図書館でいいだろうなーと思いつつ買って読んだ。
昨日ライブの帰り、渋谷パルコでカードで5%オフだから買って、帰り道読んで、今日朝会社行くときに読み終わった。
(゜o゜;
まだカード会社に利用明細届いてないんじゃ・・・
現代小説(とカテゴライズしてしまいますけど)は読みやすい。
ヘッドフォンして読み始めると、自分がどこにいるのか分からなくなる。
電車の停車駅という意味でもそうだけれど、自分が今何で電車に乗っててどこへ向かっているのかも分からなくなるときがある。
自分の日常に近い(内容ではなく背景がね)ものだから簡単に没頭できる。
だからその分あっという間に読み終わってしまいます。
さて、内容。
うーん。
小説の世界に没頭することは出来るけれど、自分と同化させることは出来ないなぁ。
ここまで何もかも失うような生き方を自分はすることはないと思う。
大きな喪失感に見舞われることはないだろうけど、大きな幸福感もない、みたいな。
幸福感がないっていうとかわいそうな子みたいですけど、そういうことじゃなくて、なるべく小さな幸せとなるべく小さな不幸せをなるべくいっぱい集めるほうがいいので。
別に自分と主人公を同化させる必要はないんだけど。
アル中・ヤク中ものはだいたいダメだな私。
でも最近読む小説の主人公は皆病んでいる。
自分の中で、病んでいる精神への憧れがあるんじゃないかとちょっと思う。
「ナチスと映画」を読んでても思ったんだよね。
というと本当に心の病を抱えている人に失礼だけど。
私は心も体も健康そのものなので、朝礼の最中に貧血で倒れたかったクチです。
何週間か前の書評に出てた+こないだ買ったEsquireに作家が出てたのを見て、これはなにかの暗示だと思い、きっと図書館でいいだろうなーと思いつつ買って読んだ。
昨日ライブの帰り、渋谷パルコでカードで5%オフだから買って、帰り道読んで、今日朝会社行くときに読み終わった。
(゜o゜;
まだカード会社に利用明細届いてないんじゃ・・・
現代小説(とカテゴライズしてしまいますけど)は読みやすい。
ヘッドフォンして読み始めると、自分がどこにいるのか分からなくなる。
電車の停車駅という意味でもそうだけれど、自分が今何で電車に乗っててどこへ向かっているのかも分からなくなるときがある。
自分の日常に近い(内容ではなく背景がね)ものだから簡単に没頭できる。
だからその分あっという間に読み終わってしまいます。
さて、内容。
気ままな大学生と、強気な年上の女。かつての無邪気な恋人たちは、気づけばそれぞれに、取り返しのつかない喪失の中にいた。すべてを失い、行き場をなくした二人が見つけた、ふるえるような愛。生きること、愛することの、激しい痛み。そして官能的なまでの喜び―。絶望の果てに響く、愛しい愚か者たちの声を鮮烈に描き出す、待望の恋愛長篇。
うーん。
小説の世界に没頭することは出来るけれど、自分と同化させることは出来ないなぁ。
ここまで何もかも失うような生き方を自分はすることはないと思う。
大きな喪失感に見舞われることはないだろうけど、大きな幸福感もない、みたいな。
幸福感がないっていうとかわいそうな子みたいですけど、そういうことじゃなくて、なるべく小さな幸せとなるべく小さな不幸せをなるべくいっぱい集めるほうがいいので。
別に自分と主人公を同化させる必要はないんだけど。
アル中・ヤク中ものはだいたいダメだな私。
でも最近読む小説の主人公は皆病んでいる。
自分の中で、病んでいる精神への憧れがあるんじゃないかとちょっと思う。
「ナチスと映画」を読んでても思ったんだよね。
というと本当に心の病を抱えている人に失礼だけど。
私は心も体も健康そのものなので、朝礼の最中に貧血で倒れたかったクチです。
ナチスと映画―ヒトラーとナチスはどう描かれてきたか (中公新書)
2008年12月13日 読書
先週日曜日の読売の書評に出てて、これはと思いさっそく買いました。
前回のウィーンものにも言えますが、アタリハズレが大きいテーマなので必ず著者の専門を確認するようにしています。
で、この本も後ろから見たのですが、巻末にナチスドイツ関連映画リストが載ってた。
チャップリンの独裁者からヒトラー最期の12日間まで。
最近見た「Die Welle」も出てるし、直接関係ないレイダースも出てる。
これは映画の中におけるナチスの役割(絶対的な悪役)というものを反映しているんだと思いますが。
新書らしく、踏み込みすぎず浅すぎず、あっというまに読み終わりました。
アマゾンのレビューを見ると評判悪いけど、ホンモノのナチス通(極右という意味ではなく研究者とかのことね)だったりホンモノの映画通には物足りないのかもしれません。レビューしている人の中に「リストの映画もほとんど観ました」って書いてた人がいた。ほとんど観たってのもすごい。「海の沈黙」はどこで観たんだろうか。
映画というものはその始まりは政治の道具であったことが良くわかります。
劇場型政治というのは、観客がいて始めて完成するものであり、観客が興味を失ったり政治に懐疑的になった時点で幕が下りる、というヒトラーの末路は、現首相には耳が痛いんじゃないですかね。
ってことが書評に書いてあった。
信念を表現したものや体制に対する批判を込めた映画って、最近ないよね。
映画の役割も変わったということなんだろうな。
しかしドイツ人は複雑な歴史を抱えているね。
そこが私には魅力的なのです。
前回のウィーンものにも言えますが、アタリハズレが大きいテーマなので必ず著者の専門を確認するようにしています。
で、この本も後ろから見たのですが、巻末にナチスドイツ関連映画リストが載ってた。
チャップリンの独裁者からヒトラー最期の12日間まで。
最近見た「Die Welle」も出てるし、直接関係ないレイダースも出てる。
これは映画の中におけるナチスの役割(絶対的な悪役)というものを反映しているんだと思いますが。
新書らしく、踏み込みすぎず浅すぎず、あっというまに読み終わりました。
アマゾンのレビューを見ると評判悪いけど、ホンモノのナチス通(極右という意味ではなく研究者とかのことね)だったりホンモノの映画通には物足りないのかもしれません。レビューしている人の中に「リストの映画もほとんど観ました」って書いてた人がいた。ほとんど観たってのもすごい。「海の沈黙」はどこで観たんだろうか。
映画というものはその始まりは政治の道具であったことが良くわかります。
劇場型政治というのは、観客がいて始めて完成するものであり、観客が興味を失ったり政治に懐疑的になった時点で幕が下りる、というヒトラーの末路は、現首相には耳が痛いんじゃないですかね。
ってことが書評に書いてあった。
信念を表現したものや体制に対する批判を込めた映画って、最近ないよね。
映画の役割も変わったということなんだろうな。
しかしドイツ人は複雑な歴史を抱えているね。
そこが私には魅力的なのです。
ウィーン―都市の近代 (岩波新書)
2008年12月10日 読書
こういうタイトルの本に弱い。
しかもこの本、書店に並んでるときには帯がついてて、
「青年ヒトラー、フロイトの暮らした街」みたいなことが書いてあったのです。
タイトルと帯から、真逆の運命を迎えることになる2人が生きた街ウィーンの、帝国崩壊後からナチスによる併合までの都市の歴史かな、と予想したのですが、ちょっと違いました。
ちょっとっつーかだいぶ。
まえがきに「フロイトの生きたウィーンをたどる」といったようなことが書いてありましたが、あまりフロイトには関係ないような。
フロイトって言う割には心理学というよりは政治だし。
精神分析が政治に及ぼした影響というほど精神分析には踏み込んでないし。
ウィーンの都市計画のところは面白かった。
多民族国家の首都として、ウィーンが将来メトロポリスになることを見込んで、膨大な金額の借金をして今のような街になったというわけ。
将来人がいっぱい住むだろうしみんなの暮らしが快適になるんだから、借金は後世に残そう、ってすごいね。
帝国は崩壊したけれど、19世紀の大整備のおかげでいまやウィーンは観光都市ですしね。
そこ以外はなんか散漫で、読んでる自分も散漫だったせいもあるだろうけど、ある程度ウィーン近現代史と重要な政治家を知らないと「は?誰コレ?」みたいな人がたくさん出てくる。
で、結局青年ヒトラーにどんな影響を与えたのか良くわからなかった。
そこが知りたいんだけど。
ボリシェビキとか社会主義とかプロレタリアとか分からないと良くわからん。
そういうのってどうやったら適度な知識が身に付くのかな。
ウィキペディアじゃなかったら資本論まですっ飛んじゃうんだよね。
「良くわかるボリシェビキ」とか「早分かり社会主義」みたいなのってないのかな。
しかもこの本、書店に並んでるときには帯がついてて、
「青年ヒトラー、フロイトの暮らした街」みたいなことが書いてあったのです。
タイトルと帯から、真逆の運命を迎えることになる2人が生きた街ウィーンの、帝国崩壊後からナチスによる併合までの都市の歴史かな、と予想したのですが、ちょっと違いました。
ちょっとっつーかだいぶ。
まえがきに「フロイトの生きたウィーンをたどる」といったようなことが書いてありましたが、あまりフロイトには関係ないような。
フロイトって言う割には心理学というよりは政治だし。
精神分析が政治に及ぼした影響というほど精神分析には踏み込んでないし。
ウィーンの都市計画のところは面白かった。
多民族国家の首都として、ウィーンが将来メトロポリスになることを見込んで、膨大な金額の借金をして今のような街になったというわけ。
将来人がいっぱい住むだろうしみんなの暮らしが快適になるんだから、借金は後世に残そう、ってすごいね。
帝国は崩壊したけれど、19世紀の大整備のおかげでいまやウィーンは観光都市ですしね。
そこ以外はなんか散漫で、読んでる自分も散漫だったせいもあるだろうけど、ある程度ウィーン近現代史と重要な政治家を知らないと「は?誰コレ?」みたいな人がたくさん出てくる。
で、結局青年ヒトラーにどんな影響を与えたのか良くわからなかった。
そこが知りたいんだけど。
ボリシェビキとか社会主義とかプロレタリアとか分からないと良くわからん。
そういうのってどうやったら適度な知識が身に付くのかな。
ウィキペディアじゃなかったら資本論まですっ飛んじゃうんだよね。
「良くわかるボリシェビキ」とか「早分かり社会主義」みたいなのってないのかな。