「空の中」で使われていた土佐弁がとってもよかったですが、こちらは全編てか登場人物が全員土佐弁で方言萌え炸裂。

方言のよいところは、故郷への愛の表れであるという点です。
とはいえ、東京に来ている方々は標準語で話しておられますが、それは別に故郷への愛が薄れているからとは思っておりません。

友人によると、アメリカ行ったら英語を話すのと同じで東京に来たら標準語を話すのだそうです。
テレビのニュースで標準語を勉強したそうです。

私が言ったんじゃないよ。友人が言ったんだよ。

私はくにの言葉に大変な憧れを持っております。
故郷にも憧れています。
還れるところがあるなんて、こんなうれしいことはないと言うじゃないですか。

地震で被災した人たちも、つらい思いをしたけれど生まれた場所に戻りたいとおっしゃっているように、帰りたい場所があるって素敵だなと思うのです。

私は地元からあまり離れていないから帰りたいと思うほどのことはない。
ベルリンにいたときでもそうだな。むしろベルリンに帰りたいわ。

そんなわけで、こんなに愛すべき故郷のある作者のことがうらやましく思われました。
東京には何でもあるけれど、故郷感はない。
ランニングはしませんが、マラソンのボランティアは好きです。

ランニングはしませんが、顔ぶれが豪華なので買いました。

とっても面白かった!
ちょっと、走ってもいいかも、と思える内容でありました。
なんか、「走るのキライ」と言い張る自分がとっても頑固で素直でないな、そういうとこ自分にあるよな。

ランニングに限らず、「そういう自分であるべきだと思い込んでいる自分」を打破することをかたくなに拒否しているところがあるのです。

ほらあの、「自分の殻を打ち破る」ってやつ? (どの?
そういうのできないのよねー

素直じゃないの。

まぁそんなことも考えちゃったりして、ランニングってすごいんだなって思ったよ。

どれもよかったですけれど、パリのやつがとってもよかった。
外国で生活することを決めて初めてその街に出たときのあの感じ、楽しみにしてきているのに不安がいっぱいな感じ、すごくよかった。

フレッシュな気持ちになりました。

カワイイ地獄

2013年4月1日 読書
タイトル&ジャケ買い。
近頃軍モノに偏ってましたしね。
カワイイモノで武装した夜の女の子たちが落ちるカワイイ地獄のお話。
自衛隊から一転してキャバクラのお話ですよ。

面白かったよ。
オムニバスなんだけど、全体がゆるゆるとつながっていて、最後まで読んだ後にもう一度最初から読み直しても違和感なし。1周半くらいできるかもね。

私は生まれも育ちも東京なので、なぜ東京の外の人たちが東京を目指してやってきて、「東京の人は冷たい」とか「東京の水はまずい」とか勝手に残念がるのか不思議なのです。
外側から勝手に「東京」のイメージを創り上げて勝手に失望してるだけなんじゃないかしら、と。

私は東京大好きですから。こんなに何でもある街は世界にないよ。たぶん。

まぁそれはともかく、東京外の人が東京を目指す気持ちだとか、女の子がかわいくなるために身を滅ぼす気持ちだとか、なんとなくそういうものか、とわかるような気がしました。

そういう女の子の話を、批判することもなく、「カワイくなりた女の子」目線で書かれてて面白い。

カワイイ地獄に落ちる心は、多かれ少なかれ女子にはあるんだろうなぁと思いました。

実朝の首

2013年3月30日 読書
鎌倉時代も書いているって初めて知りました葉室麟。

とても面白かった!男むさい坂東武者にも萌えますよ。
やたらむさくるしい和田義盛好きなんですよ。この小説には名前しか出てきませんけどね。

実朝暗殺から承久の乱までの間がこんなに面白いとは思わなかったヨ。

波多野で長尾定景をおっぱらうところとか、すごく盛り上がりました。心の中で。
ホントに数人で千騎の軍勢をおっぱらったのか?って感じですけど、やり方次第ではできちゃうのかも、と思えてきて爽快です。別に定景は悪者じゃないんだけど。

悪者がいないのが面白いのよね。それぞれが正義とか信念を持っていて、その心に忠実に生きていると。
その結果討ち死にすることが明確であっても信念を曲げない。

モエー

やっぱし鎌倉時代は面白い。
永井路子の小説なんかエンドレスに読み続けられるのだ。

永遠の0

2013年3月20日 読書
自衛隊萌えな自分に友人が有川浩の三部作と合わせてこちらも貸してくれました。
こちらは自衛隊ではないですけれど、ツボがわかってらっしゃる。

太平洋戦争における日本海軍に関する教科書のようでした。
物語を読んでいるというよりは、読みやすい教科書を読んでいるようでした。
設定がうまいわな。海軍について知らない若者が話を聞きに来ているから、本題だけでなく当時の状況も説明しましょう、という形になっておる。

小説としてよりも、自分の歴史好き魂に火が付く内容でありました。

しかしまぁ驚くほど自分は何にも知らないなぁと思いました。
ラバウルとかガダルカナルとか、聞いたことあるけどなんでそこが注目されたのかとか、全然知らない。
ノルマンディー上陸作戦とか読んでる場合じゃないなぁ。

でも、自国の歴史となると、冷静に読むことができなくなっちゃう気がするんだな。
有名作家の短編がまとまっていてお得感があったので読みました。
伊坂幸太郎って恋愛小説のイメージないしー、石田衣良って何から読もうかなーIWGPは長いしなー朝井リョウ面白かったよなー てなノリで。

で、タイトルから勝手に「主人公が男性の恋愛小説」と思ってたんですけど、違った。
男性作家が書く恋愛小説だった。

と、思うんだけど裏表紙の説明によると男心がうんぬんかんぬんと書いてある。

あれー?

どれが面白かったかというと、伊坂幸太郎と朝井リョウかなー。
朝井リョウのは、「桐島」と似てる。得意分野なんだろうね。

やっぱなんか、恋愛小説って苦手だな。
ロマンチックであってもリアルであっても結局「んなことあるかー」って思うんだよなー。

恋愛小説っていうか、小説が苦手なんだよな。
ついったでフォローしているんですが、そういえばこちらは読んでなかったので文庫を買って読みました。

うむ。すごい行動力。しかしなんか成功体験が多すぎてちょっと食傷気味。
先日就活生の自殺を巡ってやや炎上気味だった理由がわからなくもない。

パッションさえあれば何でもできるって言われても、みんなが同じようにできるわけではないし・・・。

きっと、できない人のことがわからないタイプなんだと思う。
インポッシブルイズナッシングを信じられる人とそうでない人がいることを理解できないと、「就職なんて通過点」て言えないと思うのね。
みんながみんなできるわけじゃないから、自分が成功者になったわけで。
とはいえこの行動力を政治に生かしてもらえれば、世の中よくなるかもね。がんばってほしいっす。

最近ワタミの残念ニュースが多いので、企業家政治家には若干の不信感があるけれども。

しかしまあ、わたしって、人生に対する情熱が足りないのかしらん。

諦めない心って大事なんだな。

タリーズのコーヒーが飲みたくなります。行くといつもハニーミルクラテを飲みます。あれうまい。
タリーズにカフェミストあればいいのになぁと思ってたんだけど、言えば作ってもらえるのかな。今度言ってみよう。

私の中の男の子

2012年4月27日 読書
うーむむむ、こちらはビミョウだった。
なんか、もっとトランスジェンダーな話かと思ったんだけど、そうでもなかったな。

山登りに行ったあたりから、なんか話の着地点が急激に変わった感じ。あ、そっちいくんだ?みたいな。
帯には、異性愛を超える仕事愛ってあるんだけど、そこまで主人公の仕事愛を感じなかったな。
仕事がしたいから性別をなくそうとしているのか、性別をなくしたいから仕事をしているのか。

性別を超えた存在になりたいというか、性差を感じない存在になりたいという思想は持ち合わせておる。
特に友人関係においては、性別がなければもっとラクなのに、と思うことが異性に対しても同性に対しても思うことがある。

まぁ、いうほど気を遣っているわけではないけれども。

なんでかわからんけれども、女の子の友達を作るのが大変苦手であります。
たとえば社員旅行とかなんでもいいんだけど、友達ではない人が集合すると、なんとなく組み合わせみたいのができるじゃないですか。
たまたまバスで隣に座った人とか食事で隣の席だったとかで。

そういうとき女性と何話していいかよくわかんなくて、女性と話している自分がなんかすごくよそいきな感じですごく落ち着かないのよね。
男性としゃべってるときの方がラクチンで、結局男子とばっかりしゃべっちゃって、もう女子に紛れるタイミングなし、てなことになります。

いっつも男性とばっかししゃべってるから女子の友人ができないのだろうか。

昔からそんな感じなのでいいんですけれど、そうはいっても私は女子で、なんだろうな、壁があるんじゃないんだけれど、やっぱり男と女なのよね。

そういうのを意識しなくてよい存在があればいいのにと思う。
トランスジェンダーというわけではなく、異性は異性でいいんですけど、たとえば酔っぱらっていやー一線を越えてしまいましたねてへぺろ(・ω<)、みたいなことが言えるくらいの仲になれればいいのにと思う。その仲ってのは恋人ではなく。

不特定多数との性交渉という話ではないのですが、うーむこれ以上綴ると泥沼の予感がするのでやめる。

女子トモは少数精鋭なんです。
ヘッドフォンで音楽聴きながら電車で読書。まるでバービー人形のような女の子が豹柄男子と一緒に10時の方向に立っていたのは知っていたのですが、耳もふさいで小説も終盤で、どこを走ってるかもよくわからない感じでした。

途中駅で私の両サイドにスペースができたときに女の子がすすすとやってきて着席。それまで何にも聞こえてなかったんだけどなぜか「せき、つめてほしい」と豹柄男子に話しているのだけ耳に入ってきました。

じぶんの希望を口にするその素直さ、わたしにおくれ。

手に入らなかったときに悲しい思いをするのがいやで、手に入りそうにないものは「別にほしくないもん」て言い続けてきた私には、何かが足りない。欲しいものを欲しいと言って手に入れる努力を、ずいぶん前から放棄しているなぁと、ちょっと前から気づいているんだけれど。

さて本作。
面白かったよ。アマゾンの評価は低めだけど、何が気に入らないのかよくわからん。小説って奥深くなきゃいかんのかね?
こういう横に広がったストーリーでもいいじゃんね。マンガっぽいかな。マンガになった様子が目に浮かぶ感じ。「ラヴァーズ・キス」に似てる。マンガのね。

高校って、こんな楽しげなところだったのか。知らなかった。
私は17歳の時に何してたかな。

写真とか見ると、ってか高校生の時の写真て結構あって、見るとクラスメイトとすごく楽しそうに写ってるんだけど、この小説で言うところの「上」か「下」かで言えば下よりの中で、さらに言うならば「外」だったと思うんだよね。

そういうところに、素直さが欠けていると思うんだ。
それって中学生の時からそうで、だから私は慢性厨二病なんじゃないかと思うわけ。

昨日iPODをシャッフルしてたらRADWIMPがかかったんで久々に聞いた。こちらも重度の厨二病。DADAのPVが好きでアルバム借りたんです。

だめって言われて「大丈夫、私は平気、気にしてないから気にしないで」というフリをやめたいけれど「やだ、なんとかして」と言って嫌がられるのがいやで、その力加減がわからなくて自分の発した言葉に一喜一憂して、その返事にも一喜一憂していけるかもとだめかもの原因を集めて一喜一憂して


なかなかにお目出度いわたし。

あ、席はつめましたよ。

乳と卵

2012年4月21日 読書
あの出で立ち、立ち居振る舞い、只者ではないと思っておりまして、しかしながら今に至るまで読んだことなかったのですが、現在「平積みの文庫」ブームが来ているので買いました。

芥川賞とかよくわかりませんけれど、ブログみたいな文章だね。
私こういう書き方好きだけど、読みづらい人は読みづらいだろうね。

一気に読まないと何が何だかわからなくなりそうなので一気に読みました。

自分て思春期なかったんじゃないかと思います。や、思春期はあったんだけどさ、別に複雑な年頃でもなかった気がする。

神の火

2011年9月25日 読書
5月か6月かそのくらいのときに買ったっきりだったので、読みました。

ところで先週金曜日、「やれやれやっと週末だぜー」と思って帰ってきてポストを開けたら社労士試験の自己採点の結果が届いていて、完全に不合格なので少し休んだら来年に向けてがんばりましょうみたいな手紙が入っていて、完全に出鼻をくじかれた気分。

けっ。

さて神の火。
高村薫って男性だと思ってたヨ。
NHKのニュースで知ったクチです。

もともと社会派の小説を読む習慣はないので、話題作というだけで選びました。

面白かったよ。
冷戦というのは様々なドラマを生み出すね。

主人公が息をひそめて暮らしている様子など、「誰か踏み込んできたらどうしよう」などと要らぬ心配をしてみたり。

しかし原発に関する記述が非常に具体的で、どうしてこの人こんなによく知っているのかしらと感心してしまいます。
どのくらい具体的なのかわかりませんけれど。だって私は原子力に詳しくないもの。

最後の1か月のところはちょっとダレた。わたしが。
原発の構造について延々と難しい描写が続くので、結構読み飛ばした。だって読んだってわかんないし、読まなくてもいいかなーと思って。

最後の最後までリアルだったものが非常に幻想的なラストを迎えるというのは変な感じでした。

今日のニュースで、舞鶴にロシア海軍が来て、海上での火災を想定した合同訓練を行うというのがあって、小説の世界と現実の世界が混ざってしまいました。ハハハ。
あたまがもやもやする。

ところでロシアの大統領選挙、「ロシア大統領頭髪の法則」に則ればプーチンは当選確実。

レーニン以降、頭髪少→多→少→多 を繰り返しておりますので。

NHKのニュースで、バタフライするプーチンが放送されて爆笑した。笑わせてくれるわ!
ベルリンより戻ってまいりました。
相変わらず素晴らしい街でした。
誰も何も強制しない。何をするのも自由。

フリーダム!

正確に言えば、ホストママがいろいろ「あれは見逃せない」とおすすめしてくれますし、そもそもステイ先が毎時1本だけの電車で中心部と結ばれているので、そのあたりの自由度は低め。

しかし「今日は何しよう」ということだけ考える日々はステキ。

で、行きの飛行機で読み始めたこの本。
去年の社労士試験が終わった後に買ったのですが、そのまま1年温めておりました。

ナニコレメチャオモシロインデスケド!

NHKの「映像の世紀」を本にしたみたいね。
ヨーロッパの大都市が1900年当時どうだったのか、その後何が起きたのか、丁寧に書かれております。
人物紹介もななしに突如人名が出てくるので戸惑いますが、それ以外は非常に自然な訳文です。

ヨーロッパに行く前に読破すべきだった!!
上巻しか買ってないし!!

著者と同じようなヨーロッパ旅行がしたい。

これだけ読めばヨーロッパ旅行が3倍以上楽しくなると思います。

あ、うそ楽しくはないか。ヨーロッパがよくわかります。

「奇妙な敗北」も「フランス敗れたり」もチャーチルの回顧録も再度読みたくなりました。が、奇妙な敗北は翻訳が奇妙なため、かなりの難読書になってしまっているのよね。。。グーグル翻訳みたいなの。残念だ。

なぜドイツ帝国は崩壊したのか、なぜナチスは権力を握ったのか、なぜロシアでは革命が起きたのか…今のヨーロッパがどのように作られたのか、さかのぼって知ることができる(ハズ)。

なぜもっと早く読まなかったのわたし!

というわけでベルリンではもっぱら読書しておりました。
タイトルがスピリチュアル風ですが、全然そういうことはなく。

生きていくうえで大切なことについて、言い訳させない本てかんじ。

先日読んだ佐々木常夫さんの本の中で紹介されていたのですが、こないだ本屋に行ったときにたまたま見つけたので買って読みました。

世の中を変える というのはすごく大きな話で自分の手には負えそうにないけれど、自分の周りを変える というのは、自分から変わらなければ変わらないんだな

と、当たり前なことを思い出させられた。

相手が変わらないなら自分も変わらない では何も変わらないし、
そういう態度を決めておきながら変わらない日々に腹を立てるのはひどく矛盾している

こないだ読んだ「自分の小さな箱から脱出する方法」と似ているところがある。

この本を読んで「こういう人になれたらいいな」と思うのですが、佐々木さんのあとがきにある、「いいなと思うならやればいい」という言葉が、言い訳させてくれません。

インポッシブルイズナッシング。
そういうタイトルをつけられたら、読まないわけにはいかないじゃないか。

著者はウィーンの文化史なんかについても書いている方のようで、まちがいはなさそうだなと思ったし、即買いでした。

ベルリンの起源から、プロイセンの首都として繁栄していくその流れは、ベルリンの歴史というよりはドイツの成り立ちの歴史としてとてもわかりやすかったです。著者の得意分野(?)とするウィーンとの比較なんかも面白い。

ウィーンと違い、何もなかったところに大国の威厳を持たせようとする王たちの都市計画が描かれています。

ベルリンの中心地が東から西へと移っていく様子(ウンター・デン・リンデンからクーダムへ、王宮からヴィルヘルム通り、さらには共和国広場へ)など、現在のベルリンの街の原点がわかって、とてもおもしろい。

ドイツの近現代史を知るのにとてもよい本だなと思いました。

がしかし!

戦後から壁ができてからの時代に下ってきたところで、突然著者の思い出話となってしまいます。
それまでは、史料に基づいた厳然たる概論史であったのに(フンボルト大学のところはやや感傷的ではあったけれども)、分断されたベルリンのところになると、著者の留学時代の思い出満載となってしまい、しまいには自分の記念撮影写真まで掲載されておりました。

実に惜しい!
壁時代の話はほとんどが東ベルリンの話で、ドゥチュケの話もRAFの話もぜーんぜん出てこない。
壁崩壊後については、ポツダム広場の発展や議事堂の再建などが中心で、あの有名なモニュメント設置までの議論とか、完全に省かれており、とくに統一後の話は省略気味。

ちなみにナチス時代のベルリンについても、焚書を嘆く記述がほとんどで、ユダヤ人迫害というよりは、ユダヤ人による知識の喪失を中心に書かれているようです。

パリやウィーンと違って、短い期間に濃い歴史が凝縮されている街なのですべてを描くことはできないのかもしれませんが、思い出話になってしまうのは、「歴史」の本としてはいただけないと思います。「旅」の本なのかな。

とはいえ総じて面白いしいろんな文献が紹介されているのでなかなかよかったです。次はワイマール日記読もうっと。大学の図書館に上巻だけあったような。

ということで今日も東京からベルリンに思いをはせているわけです。
早く行きたい。
いつだったか、たしか読売新聞の書評に出てて、面白そうと思ったんで読みました。
たしか斉藤美奈子の名作ナナメ読みコーナーだったと思う。
あのコーナーはとても面白い。教科書に掲載されるような名作も、なんだか身近に感じられます。

叔父さんによる中学1年生のコペル君に向けてのノートやお話によって、世の中の成り立ちや人として生きる道のヒントのようなものが語られますが、丸山真男の追悼文を読む限りでは、高尚な社会科学のお話だそうです。でもそんな難しいことはわかりません。

英雄的精神についてのところが面白かったです。
最近はすっかりカエサルブームでナポレオンは影を潜めてしまったけれど、なんといってもナポレオンは大変な人物だったと思うのであります。

が、人が偉大であるということはどういうことなのか、考えされられます。

コペル君が大ピンチに陥って寝込んでしまうところは、大変ハラハラしました。

読みやすくて面白かった。
きっと読むときの自分の置かれている環境によって、感じ方が違ってくるんだろうなーと思った。

=======

年末恒例(?)忠臣蔵のチケットがそろそろ発売です。
あ、歌舞伎の話ね。
松の間刀傷・塩谷判官切腹・一力茶屋に討ち入りですって。
見に行こうかなと思います。

吉井武道館の先行ももう始まってるし、師走の声が聞こえてきますねー
何が30分でわかるのかわかりまへん。
おそらく1冊が30分でわかるんだと思うのですが、もう3日も読んでいます。
1項目が30分なのかな。

なぜ縦書きなのだろうか。
計算式とか、縦書きで書かれると全然頭に入ってこないんですけど。
図もあまりよくわからないのは、私の理解力のせいか。

金利の話はもう2回学生向け、あるいは新社会人向けの講座のようなものに参加したのですが、すぐに忘れてしまいます。

向き不向きがあるというか、肩こりみたいなもので、あまり使わない筋肉を使おうとしてもそう簡単に動かないみたいです。

でも、こういう「とっかかり」のような本はあると便利だと思うのね。
何がわからないかわからないから、何をもって勉強したらいいのかわかんないもの。

最後のほうは金融商品に隠されたリスクを暴く、みたくなってるけど。
テーマ買い。メルちゃんが買わずして誰が買う。

ベルリンとミュンヘンて、東京と大阪 みたいな組み合わせだけどどちらも思い入れのある街ですので。

5年位前にフィガロでベルリンの特集をしてて、私がベルリンにいたころはそれを持ってきてる子がけっこういたよ。
わたしも持ってってたけど重たいから捨ててきた。

今回のは新しい内容なのかなーと思ったけど新しくなかった。
ベルリンについて言えば6~7割再録。写真もおんなじのがけっこうあります。
でも新しい内容も入っています。

しかし「生きた街」と最初に述べている割には取材あんまししてないね。
生きてるんだからちゃんと取材しなきゃだめよ。

表紙からもわかるようにメインはロマンティック街道ね。
ローテンブルクはかわいいなぁ。
時間があるなら街道の街を少しずつ訪れたいよね。

観光で訪れるんだったらバイエルンだよなー
風光明媚、美しい景色、おいしいワイン。

それでも私はラブベルリン。
ありのまま 気の向くまま過ごせるのがなんとも快適な街です。
ベルリンのガイドブックを集めるのが趣味です。
Time outの最新版が欲しいのですがイギリス以外で買うと高いのよね。

こちらの本は、ちょっと観光に訪れただけではわかりづらいベルリンの魅力を紹介していて、とてもおもしろかった。

パリのようにわかりやすい観光名所がないので、行く意味がわからんという意見が多いのよねベルリンて。

かといって、詳しく説明できないし。

この本で、ベルリンの歴史から最新事情までわかっちゃってお得!

あーベルリン行きたい。
「スポーツグラフィック」というだけあって写真がきれいよね。

なんかのインタビュー記事で長谷部がニーチェの話をしてたときから「ニーチェ読んでんだ」と思ったのよね。
サッカー選手と読書ってイメージがつながらなくて、意外だなと思ったのよね。

でもそれってまー別に本業に関係ないことで。
関係ないって言うのはつまり、本を何百冊も読んだらW杯でベスト4になれるとかそういうことじゃないじゃん。
めちゃくちゃ練習したらベスト4になれるかもしれないけど。

だから読書するスポーツマンてあんまり焦点が当てられなかったんだと思うんだけど、今回のナンバーは、その長谷部のインタビューを読んで「おろっ?!」っと思った人が多かった、ということを示しているのかなと思います。

しかしなんて好青年なんだろうね。さわやかでマジメでサッカーできて本も読むって、無敵だ。

彼の本棚の端のほうに地球の歩き方(ドイツのと南アフリカの)が置いてあるのがおちゃめね。

かなりの読書家だそうで、彼の話の中に「無駄に時間をすごすのがキライで、目的もなくテレビやネットを見ることは絶対しないで本を読む」というのが耳に痛かったです。

目的もなくネットしてるなーわたし。

まだ全部読んでないけど、長谷部のほかにマリリンの本屋でおかいものとか、増田明美と三浦しをんの対談とか載ってておもしろげです。

エデン

2010年9月1日 読書
サクリファイスが面白かったのでこちらは単行本で買いました。
カバーのデザインなんか変じゃね?レースの写真を使ってるからなのかしら?
下の余白はいったい・・・。

サクリファイスから3年後、舞台はツール・ド・フランスです。
前作よりもサスペンス色は薄まっていて、どちらかというとツールの楽しみ方みたくなってた。

事件というか、レースの行方にハラハラする、みたいな。
「風が強く吹いている」みたいな感じ。

事件の真相よりマイヨ・ジョーヌのほうが気になる。

コレを読んで、ロードレース見てみようかなと少しも思わなかったら、きっとロードレースにはご縁のないタイプなんだと思います。

ちょっと変わった小説を読みたいときなんかにはよろしいのではないかと思います。

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