Scheisse!!
ワルシャワへ行きました。
ベルリンからワルシャワへは、1日2本直通のEuroCityがあって、それだと6時間で行けます。朝の便は6時半Zoo駅発なので、5時に起きました。
6時12分のREという電車に乗って、最寄り駅の隣駅のSpandau駅でさらに乗り換えねばならんのです。
しかしこの12分のREが4分遅れ、SpandauからZooに行く電車に乗れませんでした。
ということはECにも乗れなかったということです。

・・・。

ありえねぇー!
マジありえねぇー!
普段から楽勝で電車遅れるくせに、どうしてSpandauで待っててくんないわけ?!
EC予約したんですけど?!

普段から電車の遅れにあんまり腹を立てないようにしてきましたが、今回ばっかりは腹が立って仕方ありません。
ふざけんなー!!

でもホテルも予約してるので行かないわけには行きません。
行けないわけでもないし。
怒ってても仕方ないので窓口へ行って乗り継ぎをたずねました。
「電車振り替えたいんだけど」
「このECは通過してるから予約は変えられないわよ」
「知ってるよ!REが遅れたから乗れなかったんですけど?!」

私に言われても困るわよって顔して乗り継ぎを調べてくれました。「2・3分で来るからこれで行けるよ」

所要時間9時間・・・。
知らない地名ばっかり・・・。
かろうじて知ってるポズナン駅での乗り換え時間5分・・・。

行けるのか?

とりあえず電車に乗らないことには前に進まないので乗車。
検札のおじさんが「この電車違うけど?え、ワルシャワに行くの?だったら次のOstbahnhofで乗換えだよ」

え?
窓口のおばちゃんと言ってること違うんですけど。
確かに東の窓口はOst駅だけど・・・。

考えているヒマもなくOst駅に到着。
ここは安全策を取って、Ostでもう一度聞いてみよう。
乗り換え5分も気になるし。これで逃してポーランドで一人ぼっちじゃ不安ですし。

サービスカウンターのごついプルシェンコみたいなおじさんに尋ねました。
「ワルシャワに行きたいんですけど」
「ワルシャワ?」

みんなどうしてそんな怪訝な顔するのかしら・・・。
怖い顔で調べてくれました。
ルートはZooのおばちゃんが調べてくれたものとほぼ同じですが、

所要時間10時間4分。
7時25分Ost発、17時29分ワルシャワナントカ駅着。
名前も読めない駅で待ち合わせ2時間・・・。
しかも到着駅はワルシャワ中央駅と違う名前なんですが・・・。

早起きしたおかげでワルシャワに行けます。

違うよ!
電車が遅れんのが悪いんだよ!
くっそー。

とにかく乗車。
検札のおばちゃんにまた変な顔される。
「電車違うけど。ドコまで行くの?ワルシャワ?!へぇー…。」
ワルシャワまでずっとこうなのか・・・。

国境駅Pasewalkで40分待ち合わせ。トイレがきれいでした。
ここで乗った電車の検札のおばちゃんは
「これは予約券よ。乗車券を見せて」というのです。
「それは乗車券+予約券でここまで来れた」と主張すると
「経由も何にも書いてないんだけど。ふぅん」と怪訝そうにしています。

ヤバイ。経由というものがあった。
ECとは経由が違うに決まってる。
これはポーランドに入ってから説明ができない。
しかもOstでもらった乗り継ぎ一覧にはポーランドの国境駅Szczecinからワルシャワまでの特急は予約しない駄目って書いてある。
とりあえず窓口で交渉しよう。国境駅だからドイツ語通じるでしょ。

で、Szczecin駅到着。どこにいるのかもわからんし、発音もできない名前。
ここで衝撃の事実。ドイツ語どころか英語も通じないんですけど。

・・・。
諦めよう。お金払って安全に行こう。
以前クラクフに行ったときも、予約しないで電車乗って、おばちゃんにポーランド語で怒られたもんな。
つーわけで88ズウォティ払って特急に乗りました。ここから5時間でワルシャワです。

とほほほ。

やっとの思いで到着したワルシャワ中央駅、衝撃的な薄暗さ・胡散臭さ・トイレ臭さ・有象無象の多さ。
一国の首都の中央駅の国際列車のホームとは思えない建物です。
全部地下にあるのよ。キオスクとかたくさんあるんだけど、薄暗い。
出口もわけわからん。案内板はポーランド語だけ。

…。

もーゲンナリするのにも疲れたのでホテルを探します。
駅から離れてるのは知ってたのですが、1本道なので歩きました。路線図も見つからないし電車の乗り方もわからんので。
これが全然見つからず、1時間も歩きました。

やっと見つけたホテルですが、これまた衝撃の事実。
「予約はありませんし、今夜はオーバーブッキングで開いてません。土曜日にネットで予約された?土曜日はシステムが動いていませんので・・・。予約確認のメール本当に来ましたか?本当にここのホテルですか?20時を過ぎれば空きが出る可能性もありますが、約束はできません。今日空き部屋を探すのは難しいでしょう。」

…。
え?なにまじで言ってんの?
私10時間かけてベルリンから来たんですけど。

街外れにある他のホテルを当たってくれましたが駄目でした。

まじで?

とにかく街のはじっこに来ちゃってるので中心に戻らないことには動けません。
この時点で18時半くらい。ドイツのガイドブックは地図みたいなもんで、ツーリストインフォメーションの場所がわかりません。住所が書いてあるだけ。
しかしインフォメーションは20時で閉まると書いてあります。

ぎゃー!
とにかく中心に戻らねば。
近くのバス停に行くとバスがやってきたのでとりあえず乗ります。
これが中心と逆方向に走って行きます。しかも渋滞。
ぎゃー!
とにかく飛び降ります。無賃乗車だし。
とにかく元の道に戻らねばと歩くのですが、人気も車も少ない変な道を通ってしまいました。

どうしようどうしよう。何のあてもない。
何しに10時間かけてワルシャワに来たのかしら。
帰るったって電車ないし。夜行?ワルシャワ-ベルリンの夜行は危ないって有名だし無理だな。
あの駅前の正体不明と一緒に徘徊するのかしら・・・。

どんどん意気消沈していきます。泣きそうと思いつつも意外と涙が出てきたりしないのよね。
と思ってたらタクシーが通りがかったので、すかさずキャッチ。
ガイドブックの中央駅を指して行ってもらいます。

ここでひらめきました。
到着したときに、駅前に大きなビルがあったのを覚えていたのです。
そこのビルのてっぺんには、マリオットの文字が輝いておりました。
これだ。
もー背に腹は変えられないのでこの際マリオットでもいいから聞いてみよう。部屋がなければコンシェルジュだ。なんとかしてくれるに違いない。

つーことで駅前でタクシーを降りてマリオットへ。
確実に場違いな私。
レセプションのお姉さんにたずねると「今のところいっぱいです。20時以降になれば空きが出る可能性もありますが、あったとしても最低1泊190ユーロはかかります」との事。

お金なら出します!

が、お姉さんはコンシェルジュを勧めてくれました。
コンシェルジュのお姉さんもこう言います。
「簡単ではありませんよ。今日はドコもいっぱいです。街外れの2つ星ホテルを当たってみますが」

あーそこ埋まってるのよね、さっきも聞いたのよね。

「駄目ですね。・・・」
と別のホテルに電話。
ポーランド語なので全然わかりません。

「旧市街の真向かいにホテルが見つかりました。ラッキーですね。現金払いですがよければ予約しますので名前をお願いします」

アリガトー!
お姉さんアリガトー!
マリオットアリガトー!
資本主義バンザイ。

つーわけで無事宿確保。
タクシーでつれてってもらいます。
この運ちゃんが気さくで、車の中でHOTEL CALIFORNIAを聞かせてくれました。道々観光名所も教えてくれました。ポーランド語でありがとうという単語も教えてもらいましたがすぐ忘れました。

ホテルは本当に旧市街のまん前です。宮殿の向かい。
画像の左のクリーム色の建物がホテルです。
おばあちゃんがフロントにいたのですが、英語が通じません。
身振り手振りで明日も泊まりたいと伝えることができ、宿問題は解決しました。

助かった・・・。

現金が足りなくてあわてておろしに行きました。
戻ってきたらおばあちゃんが電話でなんかしゃべってました。
日本人というのだけわかったので、私のことなんか言ってたんだと思います。
ごめんねお金足りなくて。

ポーランド語で全部説明されて、さっぱりわからぬままステキな螺旋階段を昇って部屋へ行くと、やわらかい黄色でまとめられたステキな3人部屋。シャワーもきれい。

まじ?一人で使っていいの?超きれいなんですけど。

英語併記のパンフレットがあるわりには誰も英語を話さなくて変なのって感じですが、すごくステキであります。
文学会館のようなところらしく、ギュンターグラスも講演したそうです。そういう先生方の滞在用にホテルがあって、あいてるときは観光客を受け入れる感じです。
http://www.fundacjadl.com/hotele.html
ポーランド語のみですが。

すっかり安心したので旧市街を散歩。確かにきれいです。
でもお店はほとんど閉まってたので、カフェバーでオニオンスープを飲んで帰りました。

メンタル的に疲れちゃった。
今後は事前の確認をしっかり行おう。つーかネット予約信用ならねぇ。DBも信用ならねぇ。
Lutherstadt Wittenberg
久々に青空が広がり、春らしい暖かさが1日続きました。
天気予報を信用して、ヴィッテンベルクへ行きました。
ルターが活躍した街ということで、世界遺産にも登録されているのです。

世界遺産だし、駅に地図とかあるでしょと思ってガイドブック類を持たずに出かけたのですが、
土曜日はインフォメーションがお休みでした(゜o゜;えー!
メインエリアは中央駅から離れてるのですが、道案内がテキトーなので全然わからん。
とりあえず人が歩いてっている方へついていきました。

途中横断歩道で出遅れて信号を待ってると、ドライバーがこちらを指差していました。
何かしらと思ったら、歩行者の信号は押しボタン式だったのです。
なんて親切!

しかし信号を待ってるとすっかり人気がなくなってしまいました。
適当に歩いていったのですが、人はいないわ店は休みだわ看板はないわ地図もないわですっかり迷子です。
ローザルクセンブルク学校なる建物を通過しました。社会主義の学校なのかしらと思いつつ、DDRの名残を堪能しました。
しかし目的はそんなことじゃありません。ルターです。
全然わからん。
30分歩き回ってついに地図を見つけました。

まったく逆方向に歩いていました。がっくり。
気を取り直して引き返しました。
やっと見つけた観光地メインストリートは、お店も開いてるし人もたくさんいてにぎわってました。
安心安心。
マルクト広場のルター像を眺めつつ、95か条を張り出した扉を目指しました。

扉は7年戦争のときに焼失してしまって、今はブロンズで論題が彫られてます。
これかー!
感激感激。
教会もステンドグラスがきれいでした。壁にはクラーナハの絵がそっけなく飾ってありました。
教会の向かいにツーリストインフォメーションがあったのですが、小さい地図も有料でした。
普通無料でしょっていうくらいの情報量でしたが、道に迷いたくなかったので買いました。50セントだし。
地図を見ると、迷って歩いていたあたりにフンデルトバッサーデザインの学校があったらしい。見逃した。
ウィーンでもそうだったのですが、なぜかいつもフンデルトバッサーの建物を見逃すのです。近くまで行くのに到達しない。
今度こそウィーンで見るぞ。

ルターが初めてドイツ語で説教を行った教会へ。祭壇画はクラーナハです。
ここかー!
これも感激。ドイツ語の原点ですよ。
古い教会のなので質素な感じでした。

歩き回って疲れたので、広場近くのカフェでパフェを食べた。むふ。
生クリームがどっさりで苦しかった。

ルターの家へ行きました。
外観と違って、中はきれいに整備されていて、ハイテク博物館です。
でも展示が見やすくていいよ。英語とドイツ語併記だし、宗教革命の歴史がわかりやすい。
さすが世界遺産て感じ。
テーブルトークを行ったテーブルもばっちり見てきました。テーブルトークはまだ読んでないんだけど。
何より興味深いのは、肖像画がものすごく多いという点でした。
肖像画ルームがあるのですが、個人の肖像画がこんなに集められてるのは初めて見た。
皇帝とか教皇なんかもたくさん描かせているんだろうけど、1箇所に集められてることは少ないと思う。
ルターの肖像画は、僧侶姿だったりユンカーだったり、いろんな年齢のルターだったりする。
肖像画だけでなく、カタリーナ(だっけ?)との出会いとか、教会での説教の絵もある。
油絵だけでなくて銅版画もスケッチも銅像もある。
描いてるのはクラーナハがほとんどだけど、他の人による肖像画もある。
なんで?!

しかしルターはかなりの偉人らしく、100周年とか200周年とか500周年とかに記念コインが作られたりしてるようです。

当時発行されたパンフレットや本がかなりたくさんありました。
こりゃーやっぱりグーテンベルク博物館に行かないわけにはいきませんな。
昨日考えた親善試合ツアーに、マインツも入れようかな。

ルター一家の生活がわかる地下室の展示もおもしろかった。
木彫りの人形で、当時の生活の様子がわかるんだけど、展示に近づくと生活の「音」が流れるの。
細かい!

ルターハウスはかなりお勧めです。

時間が余ったので、95か条の論題とテーブルトークのパンフレットを買ってカフェへ。
ジャガイモケーキりんごソース添えを食べました。
ドイツのおやつって感じ。
ジャガイモケーキは、ハッシュドポテト塩コショウ抜きってとこかしら。バターで焼いてるからしょっぱいけど
砂糖がまぶしてあるの。これはこれでおいしい。
りんごソースもおいしいのですが、イモにりんごソースはつけなくていいかなって感じでした。
別々に食べました。

楽しい小旅行でした。

1 2 3 4

 

最新の日記 一覧

<<  2025年6月  >>
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293012345

お気に入り日記の更新

最新のコメント

この日記について

日記内を検索