CLEMENTIA E CAESAREIS

2006年2月10日 歴史
いまさらですが粉雪っていい歌だなと思います。もちろんこないだまでレミオメロンだと思っていました。
覚える気なくてすみません。

昨日の読売新聞の夕刊に、風刺漫画問題について、国際関係学の第一人者(と私が思っている)のコラムが載ってた。

表現の自由は民主主義において重要であるが、宗教の尊厳を認めた上で行使されなければならない。「たしなみ」が必要である。しかし風刺漫画批判を名目にしたテロ・暴力行為は批判しなければならないし、そういった行為は結局はイスラム教の尊厳・イスラム教徒全体の品位を落とすことにつながる、という内容だったと思う。

結局のところどうすべきだっていう主張はなかったと思うのですが、そこはぼやかすところなんだと思います。名の通った知識人が「こうだ!」と言うと鵜呑みにしちゃうからね。私なんか特に。

この話を読んで、今欧米にもイスラム世界にも、寛容の精神が欠けているんだなと思いました。
寛容の精神と言えばカエサルです。カエサルが政治の表舞台に立つようになったのは、三頭政治が始まった年とすると、紀元後59年だから約2000年前ですね。
http://julius-caesar.vis.ne.jp/portrait_2.htm

ローマ史は特に苦手だったので、彼の政治がどうだったというのは語れないのですが、2000年経ってもなおその精神が語り継がれているということは、推して知るべしってことなのでしょうかね。勉強しろよって感じやね。まだローマ人の物語1冊も読んでません。

私は、世界はローマ帝国が東西に分裂したときからおかしくなっちゃったんだと思っているのですが、それはつまり、カエサルがモットーとした、「寛容の精神」というものが指導者から薄れてしまったからなのかもしれません。

「寛容」
寛大で、よく人をゆるし受け入れること。咎めだてしないこと。
他人の罪過を厳しく責めないというキリスト教の重要な徳目。
異端的な少数意見発表の自由を認め、そうした意見の人を差別待遇しないこと。
(広辞苑第五版)

また、先に挙げた新聞記事によれば、コーランの教えの中に、「人間に与えられた能力でもっとも優れいているものは忍耐力である」とかなんとかあるらしいです。

本当に厳格な宗教者であるならば、他を認め、受け入れることができるのかもしれませんな。

話がでっかくなってきたけど、
今回の風刺漫画問題は、イスラム教を侮辱したわけだからキリスト世界が悪いと思うのです。
「悪い」というと言いすぎだと思うのですが、どっちかと言えば非があるのは欧米かなと。
表現の自由を振りかざして、偶像崇拝を禁止しているイスラム教の預言者を風刺画にしたのは、知る権利を振りかざす芸能レポーター的だと思います。
イスラム教では風刺画でなくても、絵に描くだけでも禁止されているんですもの。
しかもキリストの風刺画は掲載していないっていうじゃありませんか。これでは表現の自由ではなく差別だと言われても仕方ないのではないでしょうか。
ヨーロッパ、特にフランスで問題になっている、イスラム教徒の女学生のスカーフ問題と一緒。十字架はOKなのにスカーフはだめって。

911以来、欧米世界はとかくアラブ世界の人をまるごとテロリストかのような扱いをしてきているのですから、そういった態度にイスラム世界の人々は苛立ちを募らせていたんだと思います。
テロリストが存在するかもしれないけど、みんながみんなテロリストなわけではない。
日本人がみんな相撲好きでない、みたいなもんじゃないの?

これまでにムハンマドの絵が描かれてこなかったかというときっとそうではないと思うけれど、何も火に油を注ぐようなことをする必要はないと思うのです。
きっと、作者は最近の中東地域のテロ活動を皮肉ったつもりだったんだと思うのですが、今回の問題で、抗議行動がその常連である中近東だけでなく、アジアにまで広がっていることを見れば、その風刺画がどれだけの人たちに不愉快な思いをさせているのか、解ると思います。

欧米世界の態度も見直すべきだと思うけれど、
イスラム世界の人々も、「みんなテロリストだ」と思われるような行動、現在進行中の暴力的なデモ活動は停止すべきだと思うのです。

なんか、もっともらしいことを言ってるけれど新聞記事の内容を書き換えただけのような気もする。
私は一個人なので、ここでは表現の自由を行使させていただきます。みんないろんなこと思ってると思うけど、わたしはこうだよってことで。

宗教とか民主主義とかでっかい話に限ったことではないと思うのですが、相手の大切にしているものを、権利があるからといって踏みにじったり、軽んずるということは、民主主義やら憲法やら以前の問題で、人が人と生きていくうえで本当に大切なことなんだな、とつくづく思いました。
また、自分が常識だ・当たり前だと思っていることも、そうではないんだぞと思うようにします。
トリノの反グローバリゼーション団体の抗議活動見て思いました。
オリンピックって世界中の人が楽しみにしてると思ってた。

今年の目標は寛容の精神だな。
人の話に耳を傾けよう。

世界遺産検定

2006年2月10日 歴史
午前中、世界遺産検定セミナーに参加してきました。
会場がわからず、新宿をうろつく羽目になり、そんなダサい自分にイラつきました。
帰っちゃおうかと思った。

デモ無事到着してよかったです。

じーちゃんばーちゃんばっかりかと思ってたのですが、結構ヤング率高かった。女性が多いんだけどね。

老若男女を問わず、みんな旅行好きなんだろうな。

中には遺産好きな人もいたけど。
「遺産の英名の日本語訳はダレが決めてるんですか」とか質問してる人いたもの。
うーむ。

内容は、世界遺産アカデミーの活動内容とか、世界遺産の話が40分あって、30分問題を解いて20分解説。
おじさんの話はなかなか為になりました。
知床って、べつに美しいから世界遺産になったわけじゃないらしいよ。

サンプル問題ですが、これが結構できそうでできない。
日本は結構できるんだけど、世界編は1問しかあってなかった。7問あるのに。
ローマとかパリばっかりが出題されるわけじゃないからね。
自然遺産なんて全然わからんもん。

面白いなーコレ。
来年検定絶対受けようっと。
問題集が高いけど、読み物として、旅行ガイドとしても面白いかもしれないしね。
この本は読んでいないのですが。
今一生懸命読んでいる、「第二次世界大戦」がまだまだ残ってますので、それが終わってからだな。まだノルマンディー前だよ。
さらにまだ読んでいない本が2冊ほどあるけど。

この本は前にちょっと読んでみようかと思ったのですが、副題の「イギリス現代史を・・・」とあるのが引っかかって買わなかったのです。
イギリス現代史って、興味なかったんで。

しかし第二次世界大戦を読んで、ガゼン興味がわいてきたのです。
イギリス現代史ではなくチャーチルにね。

この本は、「イギリス現代史を転換させた」としているけれど、私は転換されたのはイギリスだけではないと思うのです。中身読んでないから勝手なことはいえませんけどね。
でも、フランスもロシアもアメリカも、チャーチルによって何らかの転換があったのではないかと思います。

今日の読売新聞の夕刊に、チャーチルに関する記事がありまして。
チャーチルの第二次世界大戦は、歴史叙述として優れているとは必ずしも言えないというのです。対独戦におけるロシアの役割がほとんど描かれていないという点をはじめ、ある程度主観的な内容になっているからです。

そりゃー自伝だからね。弁明だったり悪口もあるわけです。
チャーチルは本当にスターリンが、ロシアが嫌いだったようです。そこら辺の記述は少し滑稽なほど。

そうはいっても、チャーチル本人が認めるように、歴史を書くことが彼の使命ではなく、後世の歴史家たちの役に立つものであることは間違いない。

チャーチルの第二次世界大戦と、アンドレ・モーロワの「フランス敗れたり」から学ぶものはたくさんあると思うのです。
平和ボケからくる楽観主義が、ヒトラーの野望を見抜けずフランス敗北へ至る経緯などは、反面教師となりうるのではないかと思います。

心のどこかで「大丈夫大丈夫」などと思っていると、とんでもないことになるんだよ、というのがひしひしと伝わってきます。

とりあえず第二次世界大戦が終わったらいよいよ本題、戦後教育です。
ドイツ・オーストリア・ポーランドの戦後教育には、日本人が学ぶべき要素がたくさんあるはずです。
加害者の日本として、被害者の日本として、過去をどう克服したらよいのか、ヨーロッパの国はどうしてきたのか、日本はどうすべきなのか、参考にする点がきっとあるはずです。

これから卒論を書いたほうが、絶対すばらしいものになると思います。
大学のときに書いた卒論は恥ずかしくて読めんよ。

戦国自衛隊

2006年1月31日 歴史
映画も本も読んだことないのですが、藤原竜也が出てるので録画して観た。

本も映画もいろいろあるのね。江口洋介の戦国自衛隊はなかなかよい出来だと石破元長官が言ってたので今度観よう。

しかし、映像で観るとなかなかの衝撃作だと思う。
あの「自衛隊」が、時代はともかく戦場で戦うのですもの。

戦後日本は戦争アレルギーと言われて、自衛隊の在り方をめぐって論争が続くほど、戦争、というか戦闘に対して非常に厳しいし、むしろ口にしてはならないタブーとさえなっていると思うのです。
他国を侵攻する能力のない自衛隊の存在すら否定する人がいるくらいですから。
ちなみにこの「能力」ってのは、自衛隊が能無しって言う意味ではなく、たとえば日本に配備されてるミサイルが、他国を狙い撃ちする機能がないとか、そういう意味です。
世界第2位の軍事費を誇る日本のミサイルは、悪の枢軸国を攻撃する能力がないってことを知ってる人って少ないと思うのです。
それは、日本の軍事力について教育することも、政治家が語ることも、すべて戦争アレルギーによってタブー視されているから、誰も教えないのです。

そんな自衛隊が、マシンガンぶっ放して武士をばったばったとやっつけてるからね。
ビックリしたよ。
バトルロワイヤルよりビックリしたよ。

結末を知らないのでなんともいえませんが、表現の自由が与えられてなお自衛隊の軍事行動を表現してこなかった日本が、ずいぶん変わったもんだなぁとビックリしました。
年寄りくさいけど。

テレビの話に戻りますと、反町の暑苦しい演技もなかなかよいね。暑苦しくないと、話がうまくいかないものね。
えみりとサトエリが余計だけど。
藤原竜也の小早川いいね。
彼はああいう、ビミョウな立場というか、憂いのあるというか、悲劇的な役柄が上手いと言うか似合うよね。
ハムレット見にいけばよかった。ずいぶん前の話だけど。

でも何で石田三成が竹中直人なわけ?
つーか、サルじゃんか!
ややこしいよ。
ちょっと日にちがたってしまいましたが、センター試験の世界史Bを解きました。

今年は58点!
去年はたしか44点だったと思います。
んで世界史勉強しなおしたのよね。途中でやめちゃったけど。

58点って言ったら、普通の受験生でも取りそうな点数じゃない?
いけるねぇ私。

世界史ってのは運にすごく左右されると思うのです。
自分の得意分野ってあるじゃない。
私だったら、ヨーロッパ史の18世紀あたりから、とか。
得意というか、まぁ自信がある時代とかエリアとか。
入試の際、そこが出題されるかどうかが、合格ラインに大きな影響を与えるわよね。

私が受験生だった頃、センター試験の出題箇所は良く覚えていないんだけど、センターの出題って、結構アジアの割合が高かったと思う。今回もそうだったけど。
私大は西洋史中心なのよね。

でも中大は暦の問題が出ちゃって、さっぱりわかんないの。
ユリウス暦とかグレゴリウス暦とか。ぜぇんぜんわかんないの。
カンニングしてやれと思って前の人の(講堂みたいな会場だったので見下ろせる)ちら見したら、その人の解答用紙のほうが白かったのをよく覚えています。

んで1週間後に明大の試験で、あせったあせった。
文化史を中心に不得意分野を一生懸命復習したのよ。
そしたらねー当たったのよ。
アイルランド史とか勉強しなおしたら、出たのよー。
オコンネルね。
忘れもしないチャイルドハロルドの巡礼。試験の2、3日前に復習したら、出たのよー。

大学入ってからクラスメイトには、中大も受けたって人がたくさんいるわけですよ。明青立法中ですから。今はMARCHって言うらしいね。オサレに。
んでみんなで受験の話すると、明大のほうが世界史は簡単だったと口をそろえていっていました。

暦ってなんだよ!て。

さーて今日のセンター試験の復習しようっと。
チュラロンコーンてなんだっけなぁー。
「世界一受けたい授業」のスペシャルに、ゴルバチョフが出るんですって。
世界平和についてですって。

ゴルバチョフって、旧西側では人気だけど旧東側では人気ないのよね。西に媚売ったって。
私は西側なんで、ゴルビー大好き。
ペレストロイカはソ連の発展のためだけではなく、主義とか体制を超えて、世界を平和にしたいと考えてたんじゃないかなと思うのよね。大げさかしら。

でも社会体制の違いを受け入れられず、人が傷つけあうのはナンセンスじゃないですか。
そういうことがわかってて、改善しようとすることができた唯一のソ連指導者だと思うのです。

あらゆる人たちと事なかれであろうとする日本人には決して理解できないところだと思うのよ。
もちろん冷戦時代には日本でも赤狩りとかあったと思うけど、大きな枠で考えると、日本人はどんな民族・どんな主義主張の人たちとも大きく対立することがないと思うのです。
最近中国と関係が悪化しているけれど、それは中国が勝手に怒っているだけですし。

それって、長い歴史が育んだ国民性・民族性だと思うのです。

「事なかれ主義」っていうと響きは悪いかもしれないけれど、良い点もあると思うのです。
協調しようと努力するわけですから。

アメリカは協調なんて言葉知らないんじゃないかってくらい協調しないでしょ。自己強調ですから。
自己主張が受け入れられなかったら、孤立主義に走る、と。
アメリカの歴史が育んだ、アメリカのアイデンティティーなのかなと今思った。
アメリカ人はいろんな人種の寄せ集めだから、自己を強く主張しないと埋もれちゃう、みたいな。

ま、戦争のおかげで強いアメリカになれたんですけど。
イギリス領だったから戦争で連合国に協力したんですけど。

さかのぼるとキリがない。

ロシアって、ツァーリの時代から君主の権力が強大で、
ヨーロッパのほかの国々が市民革命とかやってる最中もやっぱりロマノフ家の権力が強くて、ずーっと抑圧的だったと思うのね。ほかの国と比べると。
だからロシア人ていうのは、そういうのに慣れてるし、国家とはそういうものだと考えていると思うのです。

だから、スターリンがいまだに偉人として語られる場合もあるし、プーチンのような強権主義の指導者がいつまでも指導者でいられるんだと思うのです。
ロシアには、強権的な指導者のほうが向いている。
だからゴルバチョフはロシアで人気がないんだと思う。
軟弱者め!と言われているんだと思う。

国民性って面白い。
わたし小説ってほとんど読みません。
読むとしても、三島由紀夫とか、芥川龍之介とか、ゲーテとか、文豪ばっかり。
今をときめく作家の小説って、冷静と情熱のあいだと、ぼくは勉強ができないくらいしか読んだことない。

「事実は小説よりも奇なり」と思っているので。

最近ずっと、チャーチルの第二次世界大戦回顧録を読んでいます。
これがほんとに面白い。
フランスが降伏に至る過程や、大空襲が差し迫ったロンドンや、真珠湾攻撃が非常にドラマティックに活き活きと描かれているのです。
そりゃー戦争内閣の真っ只中にいた人だからね。
とにかくリアルで、小説なんか目じゃないね。
シンガポール陥落のところなんか、泣きそうになったもの。

この回顧録を読んでいると、世界大戦が本当に「世界中で」起こっていたということが良くわかります。
学校の授業では、ほとんどヨーロッパ戦線と、太平洋戦争くらいしかスポットが当たらないでしょ。
でも実際の戦闘はヨーロッパだけではなく、アフリカでも、中東でも、東南アジアでも、北大西洋でも行われていたのです。
それがよくわかります。

全4巻のうちまだ2巻の途中までしか読んでいないのですが、とても興味深く読んでいます。
これとあわせて、「フランス敗れたり」を読むと、フランス敗戦に至るまでのフランスの動きとイギリスの動きがリンクして面白い。

この本の後は「ベルリン陥落1945」を読むつもりなのですが、
昨日本屋へ行ったら、「ニュルンベルク・インタビュー」という本が発売されていました。
ニュルンベルク裁判の名だたる被告人のインタビューをまとめたものです。
A級戦犯勢ぞろいで、精神医がインタビューしたもので、どのように彼らがナチスに、ヒトラーに関わっていったのかを明らかにしたものらしい。

読みたい!
史上稀に見る極悪人・ヒトラーに、人間はどのように陶酔していったのか?
非常に興味深い。

でもコレ読んだら、わが闘争読まなきゃならなくなるんだろうなぁ。

前置きが長くなったのですが、
現代社会が形成されてきた過程には、驚くべき事実がたくさんあります。
それを知るということは、私にとって非常に心地よいものであり、うれしくなるのです。
回顧録や歴史概論にあることは、紛れもない事実なんですもの。
一個人が考え出した小説ではなく、事実なんですもの。

こんなに面白いことはない!

と常々思っているのですが、
そう思っている人はなかなかいません。
いるとしても、歴史にしか興味ない、みたいな人だし。
そうじゃないんだよなぁ〜。
ファッションとかにも興味持てよ!と思わず言ってしまいたくなる人が多いのよね。歴史好きって。

昨日義経最終回を見てみた。
最後までがっかりだった。
何で馬になって空に帰るわけ?
ファンタジーかよっ!

と思ったのですが、コレを毎週楽しみにしている人もいたようなので、めったなことは言わないようにしようと思います。
もう言っちゃったけど。
憧れる有名人のひとりに、クローズアップ現代のアナウンサーがランクインしてます。
知性が顔に出てるって感じよね。
WBSの小谷さんもいいよね。ちょっとおちゃめなのよね。

さっきクロ現で、アメリカ人のヒロシマというのをやってたのですよ。
高校生が、トルーマンの判断は正しかったかどうかを話し合ったりしてた。
アメリカの教科書を使って学んでいる彼らにしてみれば、原爆が戦争を早く終らせる結果になったのだから、原爆投下は正しかった、被害者だって20万人で済んだじゃないの、という意見が大半だった。

それを聞いてて、とても複雑な気持ちになったよ。
仮に原爆がなくて、戦争がもっと続いたらもっと犠牲者は増えたかもしれない、それが20万人でとどまったのだという考え方もあるかもしれない。
でも45年の時点で、日本には戦いつづける意志があったとしても、戦力はなかったのではないかしら。
何の学術的裏づけもないまま感覚で言ってますけど。
それに、どんな理由にしても、原爆は「落としてよかった」ことなんてないと思う。

なんでそんなこと言っちゃうのかしらアメリカンヤングは、と思ったら
アメリカの教科書の原爆は、計画から製造・投下に至るまでの経緯を詳しく記述していて、その後の被害についてはちょこっとしか書いてないんだって。

日本の記者が持ってきた、原爆資料館のパンフレットをみたアメリカンヤングはビックリしてたよ。「オーマイガー」って言ってたよ。
「こんな生々しいのは見たことない」って。
それで原爆肯定派になるわけですね。
「教科書はアメリカの視点からしか書いていないのかしら」って複雑な顔してたよ。

そうやってギモンに思うことはいいことだよね。
そこから多角的な視点が育っていったらいいと思うのよね。

アメリカはアメリカで、原爆の被害について語りたがらない。
日本は日本で、植民地支配の実態を語りたがらない。
ドイツはナチスの実態を語りたがらない。
みんな、くさいものには蓋をしたいのですよ。

でもやっぱり、ヴァイツゼッカー元大統領が言ったとおり、
過去から目を背けるものは、現在に対して盲目になるわけですよ。
みんな、負の遺産を背負わなければいけないのですよ。

自分の国を知るためには、自国だけでなく周辺からの視点でも学ばなければならんなと思いました。
目を背けている部分が多かれ少なかれあるんだと思います。
逆に、周辺国は針小棒大に言ってる部分があるかもしれないけれど、
それをどう捉えるかは、両方の論点になって、自分が判断する所だからね。

アメリカの平和運動家が、今アメリカで平和運動をすると
愛国心が足りないと批判されると話してました。
みんな仲良くしましょうね、ではアメリカを守る心意気が足りんというわけで。
911以来、平和を訴えるのが難しい時代に突入したんですって。
悲しいね。

やっぱり広島の原爆資料館にも行かないとな。
読んでいるのはこれではなくて、河出書房の全4巻のものですが、
字は小さいわ、わかりにくい文章だわ、ちっとも進まないわで
既に心がくじけそうです。
でも長年読みたいと思うだけになっていたので、努力しようと思います。

まだ大恐慌のところなので、先は長い。
ヒトラーが登場したところ。

これを読んでヒトラーを見に行くのだ。
抜け駆けしたママによると、ビックリするくらいおっさんがいるらしい。

軍事マニアかよっ!
やだなぁ。

話はチャーチルに戻りますが、
ヤハリチャーチル博物館には絶対に行きたいと思いました。
激動の歴史の中心人物といっても過言ではないと思うのです。
2度の大戦から冷戦までを、ロンドンから見つめていただけでなく動かしてきた人物ですから。

やっぱりがんばって読み進めよう。

この次は「わが闘争」を読み出しそうな勢いですが、実はそれはあまり興味がない。
結局はクレイジーマンが書いた本だからね。
どのようにクレイジーだったのかがわかるというのもありますが、
そーいうのにはあまり興味がないのです。
それだったら「夜と霧」や、「アンネの日記」のほうがいい。
アンネの日記って、読んだつもりになってるけど実は読んでないと思うのよ。
読んだ気になっているのはきっとダイジェストで、完全版は読んだことないと思うのよ。
夜と霧は高校生の時に図書室から借りて帰って、ママだけ読んでたし。

あー映像の世紀見たい。
明日休みだから1日じゅう観てようかな。
平家物語の続きを買いに行ったのですが、
本屋の一角に平積みになっていたのが目に止まったのでこっちを買いました。
まだ1章も読み終わってませんが。

こないだ読んだ「若い読者のための世界史」のなかで、シュリーマンは日本と中国を旅行して、非常に興味深い旅行記を残している、と書いてあったのです。
シュリーマンが日本に来たことがあるなんて全然知らなかったので、読みたいと思ってたのです。

ほんのちょぴっと読んだのですが、商社マンなだけあって、数字にとても細かいのが可笑しい。
中国にめちゃくちゃビックリしてるのも面白い。

サックリ読めそう。
めづらしくベストセラー小説を読みました。
ベストセラーっていってもドイツで、だけど。
小説っていっても、ほとんどノンフィクションだけど。

世の中には知らないことがまだまだたくさんあるな。

インターネットっていうのは怖いな。
完全な自由であり、ありとあらゆる思想が、規制されずにはびこっているわけですからね。

この小説の焦点はそこじゃないけどね。

やはりここはひとつ、「過ぎ去ろうとしない過去」を読まなければ。

内容は非常に興味深かったけれど、小説を読み慣れない私には
少々わかりにくい構成でした。
高名なる池内先生の訳だから、私の国語力・読解力の問題だと思います。
NHK BS1で「きょうの世界」という番組を見ました。
戦後ロシアとドイツの関係を特集していましたので。

1.スターリンとソ連
ソビエトの栄光も惨劇も、すべてスターリンによってもたらされたものです。
一時、スターリンはヒトラー以上に悪者だ説が盛り上がったように思えますが、ロシアの人の中には、スターリンは偉大な人物だったとする人がいるのは事実です。
ナチスドイツに勝利したのはスターリンのおかげだから。

しかしそれは、スターリンによる情報操作のおかげかもしれない。
スターリンは第二次大戦でのソビエト兵の犠牲者を極端に少なくして発表していたし、捕虜となった兵士に対して、何の救済措置も取っていない。つまり、ソビエト兵にははドイツの捕虜となったものはいない、というわけ。
実際にはたくさんの犠牲者もいたし、捕虜となった人もいるわけです。

一体なにが真実で、なにが虚構なのでしょう??
ロシアという国の体質上、発表されていない事実が山とあるに違いない、と思ってしまうのは私だけではないはず。

2.ヒトラーとドイツ
戦後ドイツは、一貫してナチスドイツの犯した罪の謝罪と反省を繰り返してきました。
戦後ドイツは、ナチスドイツ、ひいてはヒトラーを絶対悪とすることで、それに対する謝罪を繰り返すだけでよかった。
「だけでよい」とすると言い過ぎかもしれないけれど、絶対悪が存在することで、戦後処理もわかりやすい構造になったんだと思う。

もちろん、ヒトラーは絶対に悪なので、戦後処理は間違っていないのですが。

それに対して日本には、絶対悪が存在しない。
一体誰が、大東亜共産圏の構築などと言い出したのか、よくわからない。
昭和天皇??

絶対悪が存在しないから、戦後処理もあいまいで、被害諸国は納得しない部分があるわけだ。

話はドイツに戻って。
絶対悪ヒトラーがいたドイツは戦後一貫して加害者の立場に立っていたけれども、その反省の態度が認められつつある昨今、被害者であるドイツの立場も示すようになってきたらしい。
たとえば、故郷がソ連に占領され、戦後領土の返還をドイツが求めなかったために、永遠に故郷がソ連になってしまったドイツ人など。
そういう人達は、故郷がソ連に占領された後、旧東ドイツの街に引っ越したのだが、故郷が占領されて避難してきたとは言えず、単に引越してきたと言いつづけてきたそうです。
ドイツにも被害者の側面があると。

私は、それは被害者とは違うと思う。
そもそも、故郷が占領される原因になったのはドイツが独ソ不可侵条約を破ってソ連に攻め込んだことにあるわけですよ。
攻め込まなければ(一応)ソ連との国境は守られていたはずなんだから。
空き巣に入った泥棒が、帰ってきた家の主に殴られて「俺は被害者だ」って言いますか?言わないでしょー。ていうかそれは間違ってるでしょー。空き巣に入った泥棒が悪いんだもん。
空き巣に入らなきゃ殴られなかったんだから。

もちろん、全ドイツ人がナチスの犯罪に与していたわけではないけれど、
ナチスの台頭を許したのはドイツ国民なのだから、被害者だとは主張できないと思う。
ナチスは力で台頭したのではなく、正当な手段=選挙でもって力をつけたのだから。

故郷を追われた人達がいる、などという被害者問題は、
ドイツ国内の問題であり、それを国際舞台で発表するべきではないと思います。
そりゃ中欧諸国が怒るよ。

(@_@)
うきー!
勉強したいー!

諸行無常

2005年4月23日 歴史
厳島神社国宝展に行きました。
平家納経だけでなく、安徳天皇のおもちゃだった扇とか感激した。
源通親書の扇もあった。
感激した。

平家物語は決して物語ではなく、史実だったんだなーって。

清盛は飽きっぽいらしく、経典の最初の10行ぐらいしか書いてないの。
でもきれいだったよ。

夜は新婚さんちに遊びにいきました。

カレーの王子様

2005年4月18日 歴史
インドとパキスタン情勢が明るくなってきたようですね。
クロ現を半分くらい見たのですが、ああいう家族の再会ストーリーにはめっきり弱い。

インドの人が、パキスタン側へ橋を渡っていくのは、感動的でした。

カシミール問題がすぐに解決につながるわけではないだろうけど、
人の往来があって、貿易がはじまれば、実効支配線の有刺鉄線もそのうち必要なくなるのではないかしら。

かつて第三次世界大戦はここから始まるだろうといわれたカシミールに明るい光が差し込んだ今、次の「火薬庫」は東アジアだろうね。
北朝鮮も相変わらず怪しいし、中国だって経済力をつけてきてるから、何を隠し持ってるかわかんないよ。

東アジア情勢不安ですからね。

それでもビョン様のDVDがバカ売れしてるってニュースになるくらいだから、日本人はホント平和だよね。
もちろん平和に越したことはないんですけどね。

明らかにみっともないのは中国だけれど、それに対して積極的な姿勢を見せない首相も結構みっともないと思うのですけど。

こんなことだからいつまでたっても欧米人に見下げられちゃうんだよ。
郵便局なんてどーでもいいじゃん。

話はカシミールに戻りますが、
私にとってカシミール問題って、エルサレムのように、永遠に解決しそうにない、とりあえず私が生きている間はどうにもならないものだというイメージがあったのね。
カシミール問題は「現在の問題」ではなくて「歴史」だったのよ。
解決してないんだけどさ。

その「歴史」が今動き出していて、その時代に自分が生きているって、
ワクワクするよね。
インドにもパキスタンにもカシミールにも何の縁もゆかりもないんだけどね。

東西ドイツ統一の時ももちろん生きていたわけなんだけど、
その時は歴史なんてそんな好きじゃなかったし、ていうか小学校低学年だから冷戦なんて全然わかんなかったのよね。
あと5年でいいから早く生まれていれば、東欧の民主化のニュースをリアルタイムで見られたのになぁ。

NHKの傑作(といってもNHKが作ったんじゃないけど)、映像の世紀のなかに、ベルリンの壁崩壊や、ルーマニアの独立運動とかあるのよ。
あの映像の中の民衆を見ているだけでとても胸が熱くなります。
めちゃくちゃ泣けるよ。ルーマニアが特に。

歴史が動く瞬間というのは、「あ!動いた!」というものではなく、
じわじわじわと動き出して、気がついたら「あ!動いてた!」と、
後になってから気づくのがほとんどなので、
なるべくすべての歴史的瞬間を見ようとすると、自分の無知というか、見聞の狭さが明らかになってしまい、もどかしい。
見ていてその転換点が明確に分かるのは、革命か開戦のどちらかだろうね。
もちろん実を結ばない革命もあるし戦争もあるだろうから、結局それらもその後の情勢を注視していないと、その瞬間が歴史の転換点だったのかどうか判断できないのですが。

私が生きてきた中で歴史が明確に動いたと思った瞬間は、9.11だけです。
あの時は本当に世界大戦かと思い、のん気に聖闘士星矢を見ていた自分を呪いました。

あ、私の言う歴史って、政治史ね。
社会史とか経済史ってあんまり興味ないの。
携帯電話の発明なんかも歴史的瞬間だと思うんだけど、そういうのは私にとっては歴史じゃないの。
だから産業革命の授業はキライだったー。

ホソク

2005年4月12日 歴史
先日の反日感情と日本の態度についてですが、
決して韓国・中国のことを支持しているわけじゃないですよ。
中国はあんなことしててはいつまでたっても欧米にナメられるばかりだと思ってるし、あんなことだからいつまでたっても「コレだから中国人は」と思われるわけですし。

日本は日本で、無神経ないんじゃないのという気がするのですよ。
もしくは、あいまいすぎるか。
歴史問題について中国・韓国に謝る気がないなら、それなりの強気外交をしてもらわないと。

謝るんだか謝らないんだかよく分からない「対話重視」とかいってばっかりいるからあーいうヘンテコなデモが起こるんじゃないですかねぇ。
と思うのです。

今日ふと思ったのですが、このシーズンよく持ち上がる日の丸・国歌問題。
どうして国旗掲揚・国歌斉唱に反発するのに中国らの反日デモに不快感を示す人がいるのかしら?

日の丸・君が代に反対するということは、その意味するところが大東亜共産圏であり、ひいてはアジア各国に対する日本の行動を批判して反対しているわけでしょ。
そういう人達は、教科書問題については当然修正派なはずですよね。

なんか、そういう区別もなんにもなしに、マスコミはただただ反対勢力を大きく取り上げているだけのような気がする。
あまのじゃくのように、大勢に反対する人達を取り上げているだけで、その辺の思想がごっちゃになってると思う。

思想の自由を謳う憲法があるのであれば、日の丸に反対する人達の声にも耳を傾けなければいけないし、日の丸君が代を絶対とするのであれば、歴史問題を解決させなければならないと思う。

今の中国が高度経済成長期の日本のような状況になっていて、加速度はその倍以上となっているのであれば、中国がアジアで重要な地位を占める日はそう遠くないはず。
日本も経済成長を経て、欧米列強と肩を並べたんですから。
中国は日本の10倍人が住んでるから、ちょっとデモがあると大人数が動員されちゃうけど。

ただ高度経済成長期の日本と違うのは、政府だよな。
共産党だからなー中国は。

でも、ソ連が崩壊したんだから、
共産党も長続きしないと思ったほうがいいんじゃないですかね、中国。
今朝バスに乗り遅れたので、駅の売店でニューズウィークを購入し、ザネッティで時間を潰すハメになりました。
通勤時間なのにバスが20分おきにしかこないっておかしくねぇっすか?

あと半月の辛抱だ。

それはさておき。
私ニューズウィークって結構好きなのよね。
あの読み応えで400円は安いわよね!
CAZなんか、うちから渋谷に行くまでに読み終わっちゃうわ。
んで最後に「買うんじゃなかった」と思うんですもの。

特集は「スタバで読み解く世界経済」なんですが、
特集に辿り着くまでに読むところがたくさんある。
今回は、「ローマ法王死去」を取り上げます。

いつから「ローマ法王」って言うようになったのかしら?
みんな世界史の授業では、「ローマ教皇」って習ったと思うのですが。
教皇って言ったらみんなふたご座のジェミニを思い浮かべるのかしら。

そんなことはどうでもいいのですが、
ニューズウィークのなかでは、ヨハネ・パウロ2世をして「歴史に名を残す偉大な法王」と大絶賛してました。
こと宗教に関して疎い私にはピンとこないのですが。

だれかが「日本人は宗教について語りたがらない。もっと関心を持つべきだ」って言ってたな。日本人が。
宗教について語りだすとまた話が別の方向に進んでしまうのでそれは改めて。

なんでも、自分の出生を利用して東欧の共産体制崩壊に一役買ってたそうですね。
そういえば、イタリア人以外の法王が誕生するのは455年ぶりだったということですが、455年前に教皇だった人は、クレメンス7世という人なのですが、その時代は宗教改革まっさかりで、つい4年前にルターが破門されたとかそういう時代なのですよ。その人以来ですって。
歴史ってつながってるのねぇ〜。

ま、それはさておき、東西冷戦の解決に関わってたなんてぜーんぜん知らなかった。
エルサレムを訪れたことくらいしか知らなかったよー。
ガリレオに謝罪したのも知らなかったよー。
十字軍遠征の罪を認めたのはうっすら知ってるな。

過去の罪を認めて誤るというのは、非常に困難なことですからね。
確かに立派だと思うけれど、「偉大」というところまでは感じないな。

いつの時代からか、政教分離がすすんで、ローマ教会は政治に介入しないと思ってたから、共産体制崩壊=東西冷戦終結に教会が関わっていたと知ってビックリ。

いつから教会は政治から離れていったのかしら。
神聖ローマ帝国が誕生してから、教皇の存在感がなくなったのではないかと思います。
世界史の教科書に登場する回数が減ってますからね。

私の中で、偉大な人物の基準は、高校生の歴史の教科書に載っているか載ってないかなんですね。
でも「歴史に名を残す」ってそういうことでしょ?
遠い異国の子供達も学ぶ偉業を達成した人が歴史に名を残す人でしょ。

でも、歴史に名を残した教皇なんて、4人くらいしか覚えてない。
しかもその人達の活躍、活躍じゃないな、活動はヨーロッパに限定されてるし。
そう考えると、世界中を飛び回ったヨハネ・パウロ2世は確かに偉大かもしれないな。

うーむ。
ヤハリ聖書を読んで勉強をしないとだめだなこりゃ。
イタリア行きたいな。
システィナ礼拝堂はヤハリ見ておかないと死ねないな。
画像出ないわね。
お誕生日プレゼントのもう1冊のほうです。まだ「諸国民の春」です。
会議は踊ってません。

イヤーこれも面白い。
アウステルリッツに至る経緯や、ロシア遠征のあたりなんか、
息を呑む外交戦て感じ。

メッテルニヒって、ナポレオンと仲が良かったのよ。
オーストリアの外相になる前は駐仏大使だったから。
ナポレオンを良く知っていたから、歴史はこう動いたんだなーと思いました。

今読んでいるところは、まだオーストリアがヨーロッパの中心部分にあった時代なのよね。
このあとすぐに中心から外れちゃうのよね。
こんなにスポットライトを浴びてるのに。
征服者ナポレオンに対抗するヨーロッパの命運を握っているのはオーストリアでありメッテルニヒであったのに。

でも読んでると、第2次大戦直前のヨーロッパに似てる。
人間は過去から未来を学ぶと思ってたんだけどなぁ。
昨日テレビでジュネーブモーターショーを見かけた。
モーターショーの開催が無いイタリアの各メーカーは、ジュネーブに一番力を入れてるんだって。

フェラーリやらアルファやらの最新モデルがズラリですよ。

やっぱイタ車はかっこいいね!

だーがイタ車好きだからってわけじゃないわよ。
見て楽しい車って、イタリア車が一番じゃないかしら、と思うのですよ。
運転の方はわかりませんが。

パガニの社長が、「我々はレオナルド・ダヴィンチやミケランジェロの伝統を受け継いでいるのだ。彼らはあの時代に既にデザイナーだったのだ」と話してた。
なんだかすごく説得力があるわね。
だからイタリアデザインてステキなのか。

コルトクーペカブリオレはイタリアのデザイナーによるデザインなんですってね。
三菱の人が「悔しいけれどお願いした」って言ってた。

日本のデザインて、ナカナカあか抜けない感じがするのよね。

車って、国民性がでて面白いよね。
デザインとか性能とか。
イタリア人は見た目重視で、中身がちょっと適当でも「まぁいいか!おしゃれだし!」で済みそうだよね。
アメリカもそうだよね。
でもドイツ人や日本人は見た目よりも中身重視で、ちょっと野暮ったくても燃費がいいならいいか!って。

モーターショー大好きなのよ。
車を眺めるのが好きなのよ。

ところで外国のモーターショーはコンパニオンがなんかゴージャスでいいよね。
ソノレキ、見ましたか?
3代将軍実朝暗殺のその時でした。

が、私の支持する三浦犯人説ではなく、従来どおりの北条犯人説でした。
そのため、あまり面白くありませんでした。

すごく変な感じがした。
自分の中の歴史と、TVで取り上げられてる歴史が違ってるのよ。
高校生の頃は、歴史はひとつしかないと思ってたもの。

TVを見てると別に矛盾とかはないので「ああなるほど」と思えるのですが、北条が権力を狙っていたと解釈できる史料をつなげただけともいえます。

結果からみれば源氏は死に絶え、北条が権力を掌握したわけですが、
きちんと順番を追ってみていくと、北条は伊豆の小さな豪族に過ぎず、むしろ「源家の舅」という肩書きが無かったら何の力もない弱小豪族だったのです。
北条よりも領土を持つ豪族はたくさんいたのです。
その北条が、源氏の血を絶やそうとするはずは無いのです。
だって源氏の血が絶えてしまったら、北条の権威も絶えてしまいますから。
政子だって「将軍家の母」ではなくなってしまうんですから。

そのため、実朝暗殺の北条犯人説は正しくないという説があるのですねえ。

三浦犯人説は、実朝を斬った公暁が、三浦義村を乳母夫としているところから来てるのです。
当時乳母の役割は非常に重要で、乳母とその夫というのは親同然のつながりがあったとされてます。
そのため、若君が権力を手に入れたとき、乳母一族もその恩恵にあずかって権力を手に入れることができるのです。

公暁は二代将軍頼家の息子です。
実朝がいなくなれば、公暁が将軍となってもおかしくないわけですよ。
公暁が将軍になれば、三浦義村が今の北条のような権力を手に入れられうわけですよ。
北条と三浦は、長年の敵対関係にあるのです。

となればヤハリ実朝暗殺の背景には三浦が関わっているのは間違いないのでは?と思えるでしょ。

公暁は実朝の首をもって、三浦の館に向かっているし、三浦に手紙を出して「俺様が将軍になれるように手配しろ」と言っているのですよ。
アヤシイ。
なぜコレが失敗したかというと、事件の直前に異変に気付いた義時が、実朝の右大臣就任式の途中でうちに帰ってるのです。
本来は実朝のすぐ横に義時がいたのですが、このとき別の人物に入れ替わってたのね。
公暁は実朝を斬ったあとに、その人物を義時と思って斬ってるのです。
ほーら怪しい。

しかし北条犯人説では、義時と入れ替わった人物というのが朝廷から派遣された公家であり、関東武士の反感をかっていた人物で、義時が故意に入れ替わり公暁に斬らせた、としています。
重要な儀式のときに、まわりに公家と僧侶しかはべらせない実朝に、関東武士が反感を強めたというわけです。
その流れに乗って、北条が実朝を暗殺し政権を掌握した、とするわけです。

でもそれじゃ公暁が三浦邸に行ったのがおかしいでしょ。
三浦が父親同然の仲だから、という理由を挙げると今度は北条が実朝を暗殺したというのがおかしくなる。
実朝の乳母は政子の妹なんですもの。親子同然の乳母も、実の母も北条なのに、なぜ北条が実朝を斬り捨てるのでしょう?

あー奥深い。
また明日から永井路子ブックスを読もう。

聖鬼魔?

2005年2月4日 歴史
私はクリムトのほうが好きですが、世紀末ウィーンを語るうえでははずせませんね、シーレは。

世紀末ウィーンは、クリムトのようなきらびやかさの影にシーレのような退廃的を持つ、非常に興味深い時代だったと思います。
私の生きた時代ではないけどね。

しばらく平和が続いた時代、文化はいよいよ華やかさを増す一方、貧富の差は拡大、一歩裏道を行けば正体不明の有象無象がはびこっている。そんなウィーンをクリムトとシーレの絵が象徴していると思います。

シーレは戦争が始まる前に死んでしまって、良かったのかもしれないね。
常に人の死に怯えていた彼が、戦争による何万という死に直面したら、どうなっていただろう。

まるで戦争を予感していたかのような絵を書く人だなぁ。

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