会話力

避暑のためカフェーで読書していたんですね。
週末でも空いているのでよく利用している渋谷の地味なカフェーなんですね。
今日も相変わらず空いていたので、しゃべっている人がいると話がよく聞こえるんですよ。

斜め前の席に座っている男女。
男性がずーっとしゃべっているのですが、冒頭はドバイの空港の話。
出張で行ったんでしょうかね、でっかい空港で人がたくさんいて云々みたいな。

自慢げなんですけど、非常にミサワ的で、別にあんたが立てた空港じゃないだろうみたいな内容なんですけど、女性の方は「へぇーそうなんですか、すごいですね、何語使うんですか？」といったようなあいづちを打っている。

えらいな。
「だから？」みたいなことを言わない。
でもちょっと、関心なさそう。

しばらくすると話はオリンピックに。
体操のウッチーがビミョーだった話から、サッカーの話に。

男性「男子はスペインに勝ったんだよ」
女性「えーそうなんですねー」

はいはいはいはい！そこまで！

その女性、完全にオリンピックに興味ナシですよ！
いや、オリンピックに興味がなくたってスペインに勝ったニュースは散々やってたんだから、あなたの話にあんまり関心ナイミタイデスヨ！

鈍感力って、必要なんだろうか。
この場合、女性の鈍感力は男性の自尊心をくすぐっており成功していると思うんですけれど、男性の鈍感力は不要のような…。

コミュニケーションというのは難しい。

そもそも冒頭の「何が自慢なんだかわからない自慢話」をうまく流すすべがわからんので、本当に流しちゃうんだよね。「ふぅん」って。
そこですごいっていう人がいるから「何が自慢なんだかわからない自慢話」がなくならないんだと思うんだよ。

それを厳しく取り締まる必要があるのかどうか、私一人が取締りを強化しても、百害あって一利なしなんだよね。

でもあれは聞き流すことができない。あるいは、完全に聞き流すことしかできない。ムフー