アップサイドダウン
アップサイドダウン
宣言通り頑張ることをやめておりますが、会社では頑張っていないことがどうもばれているようです。
大して接点のない人にまで「最近元気ないですね」なんて言われる始末。
そんな元気印なつもりもなかったんだけどねぇ。

立春を過ぎて今更ながらに昨年を振り返るようで恐縮なのですが、自分の中の価値観が逆転することがいろいろあって。
それはもちろん地震が大きな影響を与えたんだけど、被災地に自分で足を運んだっていうのは本当に大きくて、あそこで今まで自分が大事だと思っていた価値が、まったく意味を持たないことだなぁと思うようになりました。

自分の長所は行動力ですって胸張って言ってもいいなと思うんだけど、6月に会社で最初のボランティア募集があったとき、寝袋持参ですべて自炊ですっていう状況でも行って本当に良かったと思うの。

何も無くなった人のための銭湯に行ったことが後々にも自分には強い印象を与えてて。
ちょっとした宿泊とかでも、いつも使ってるスキンケアとか化粧品じゃないとストレスで、1泊2日でもやたら荷物が多くなってたんだけど、そういうことにこだわってる自分てナニ?と思ったのですよ。

もちろん、普段の生活でものを使わないようにしようとかそういうことではないんだけれど、「ない」といのはこういうことだぞ、と街全体が語っていたのね。

そういう、何も無くなった人のことを忘れてはならない、と6月の時点では思ってたんだけど。

1月にもボランティアに行けることになって、東北の寒さにおびえてヒートテックやら貼るホッカイロやらを買い込んで「寒いのやだな」とか思ってたんだけど、なんかそういうことをやってる自分て、何も無くなった人のことを忘れてるんじゃないの、と思った。

自分は現地に足を運んでボランティアをやってきて、やってない人よりも忘れてないと思ってたんだけど、忘れてた。人は思った以上に忘れやすいんだな。

まぁそんなこともあったし、東北の景色が美しくて食べ物がおいしいので、お金を貯めて早期退職したら岩手リンゴでも作ろうかななんて思ってみたり。

東京に住んでなくてもいいかなと。これから地震来るしね。

今まで東京以外のところで生活するなんてことは考えたこともなかったんだけど。

本気度を測られると困ってしまいますけれど、そのくらい価値観が変わる体験だったのであります。

写真は1月の陸前高田ね。
二枚目の写真に見えるのはガレキの山ね。
「がんばれ東北」とか言いながら「うちの自治体でガレキ処理はしないでよ」という人たちを見ると本当に心が痛みます。何ががんばれだよ。

結局人は、自分の生活が乱されない範囲でないと復興支援したくないのか。
その意味では、石原しんたろうの強権発動(?)はよかったと思う。

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