発売されたときに本屋で見かけて気になりつつも買わずにおりましたが、先日新聞の書評を読んで、オモシロそうだったので買いました。
一番惹かれたのは、著者が1979年生まれ、つまり同学年というところです。
あ、同い年じゃないからね。こだわりのエイティーズですから(ウザ

これ好き!すごく好き。

めちゃツボにハマったんだけど、なにがどう面白くどうして気に入ったのか、先日から人に説明しようと試みているものの、全然伝えらんねぇ。

何がいいんだか、しゃべってる自分も何言ってるのかわからねぇ。

小説というよりはエッセイのようで、それにしては文章が乾いているし筆者の体験ではなさそうだし、とても不思議な感じ。

いくつかの短編が入っているのですが、表題作は「東京でマンションを買う」というテーマから始まり、東京と言うものを非常にドライでリアルな言葉で具体的に描写していくものです。

これが、若者が夢と希望を胸に目指す東京なのだ!
よくも悪くも。

多摩川のくだりは顔がニヤリとしたよ。小学校のころ「たまがわはとうきょうとかながわのさかいめです」と習って以来、多摩川越え=なんかすごい遠くに行く、というイメージがいまだに抜けず、そのため町田とか相模大野とかましてや海老名なんて、とんでもない遠くのような気がしてしまうのです。
町田は東京都ですけど。

私のアイデンティティの一部をくすぐられていると言うかひっかかれているような感覚がして、モゾモゾする。痛いけど気持ちいい、みたいな。

次に収録されている「Tokyo Smart Drive」は、タイトルどおり都内を車で巡る話。コレも特に主人公はなく、車で都内を走ることについて、相変わらず淡々と描かれています。

読んでて、この話の中心はうちの近所っぽいな、と思ったらやっぱり調布だった。城西地区ということでひとくくりにします。
これもニヤニヤと読みました。

外側のカバーをはずしたデザインも好きです。
久々にうれしくなる本と出会ったわ。

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