バーズワーズ

2009年4月15日 日常
最近読んだ誰かの自伝だったと思うのですが、とても印象に残っている一節があります。

うろ覚えですけど。

著者が大学かなにかの恩師と、自分の研究対象である哲学の話をしてたところその恩師に「あなたの話す言葉は意味がわかりません。鳥の言葉ですか。」と言う場面なんですよ。

勝手気ままに啼く鳥と同じ、相手にその意味を伝えるつもりがあるとは思えない話だ、という意味だったと思います。私が勝手に解釈しているだけかもしれませんが。

たぶんギュンター・グラスの自伝だと思います。
この「鳥の言葉ですか」は非常に良く覚えていて、自分も鳥の言葉を話していることが多いんじゃないかなと思うことが多い。

コミュニケーションというのは双方向の意志伝達手段とわかっていても、独りよがりの話をしてしまいがちだし、自分の得た情報を正しくわかりやすく相手に伝えることが出来ていないことが多い。

そもそも、ロレツが回らないことが多い。

どうも、頭の中に思いついたことが正しく口から出てこないのよねぇ。

それじゃぁどれだけ知識を身につけたとしても意味がない。
自分の知っていることではなくて相手が必要としている情報を正しく伝えることが出来なければ、それは鳥の言葉も同然で、相手にとっては意味を成さない。

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