イスラーム史の第一人者による、現代を生きる上でどのような本を読むべきか、という読書ガイドのようなエッセイ集。
雑誌の連載をまとめたものなので、ひとつのエッセイがコンパクトにまとまってて非常に読みやすい。
ギリシア・ローマ時代の古典からナンバ歩きまで、東西南北さまざまな地域に関する書物について解説されています。
海外の作品についてはその翻訳の質まで解説されていてうれしい。
歴史を知ることは未来を理解することにも等しいのだ、とは常々個人的に思っていることですが、私が個人的に思っていても何の役にも立たないデスネ。
ましてこんな偏った本の読み方をしているようでは、まだまだ胃の中の蛙です。井戸だけど。
アレもコレも読みたいと思いますが、一番印象的だったのはサマセット・モームの「サミング・アップ」についての話でした。
独りよがりの読書は自分の知識が他人よりも重要だとうぬぼれにしかならない、とは耳が痛い。何のために本を読むのか、考えさせられます。
同じ著者による新書「歴史学の名著」も読みまして、同じように感銘を受けました。短い文章の中で本の要点を紹介し解説し、読者に「読んでみよう」と思わせる文章を書くというのは、専門家になればなるほど苦手なんじゃないかと思うのです。専門用語とか増えちゃうじゃないですか。
そんな読みにくさが全くなく、とっつきにくいアラブ世界の理解や中国史についての興味をむしろかきたてる文章力は見習いたいものです。
言いたいことは全部並べたててしまうタチなので。
この内容で1200円は安い!
雑誌の連載をまとめたものなので、ひとつのエッセイがコンパクトにまとまってて非常に読みやすい。
ギリシア・ローマ時代の古典からナンバ歩きまで、東西南北さまざまな地域に関する書物について解説されています。
海外の作品についてはその翻訳の質まで解説されていてうれしい。
歴史を知ることは未来を理解することにも等しいのだ、とは常々個人的に思っていることですが、私が個人的に思っていても何の役にも立たないデスネ。
ましてこんな偏った本の読み方をしているようでは、まだまだ胃の中の蛙です。井戸だけど。
アレもコレも読みたいと思いますが、一番印象的だったのはサマセット・モームの「サミング・アップ」についての話でした。
独りよがりの読書は自分の知識が他人よりも重要だとうぬぼれにしかならない、とは耳が痛い。何のために本を読むのか、考えさせられます。
同じ著者による新書「歴史学の名著」も読みまして、同じように感銘を受けました。短い文章の中で本の要点を紹介し解説し、読者に「読んでみよう」と思わせる文章を書くというのは、専門家になればなるほど苦手なんじゃないかと思うのです。専門用語とか増えちゃうじゃないですか。
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