高校3年生の現代文の授業で「海の沈黙」が取り上げられました。当時は全く本を読まない子で無教養だったのでちーとも理解できませんでしたが、ママは当時から「これはよい本だ」とカンゲキしてたのをよく覚えています。

ママは私の課題図書からイロイロ得てます。

それはともかく、先日「奇妙な敗北」を読んでたママがこの小説を思い出すと言ってたので読み直しました。

「抵抗文学」とされているそうですが、「レジスタンス」とは違う趣です。
ナチスに抵抗するフランス人を取り上げるのではなく、フランスを愛し尊敬する外国人を主人公としています。
「海の沈黙」と「星への歩み」はフランス人の描かれ方が違うのですが、どちらもとにかく切ない。

はらはらと涙が出る哀しさは決してないのですが、
読み終わったあとの胸の苦しさはなんとも言いようが無い。

人間の品格とは何か、国民の品格とはなにかを考えさせられます。

「品格」という言葉は最近濫用されて、格がなくなっているように思えますが。

ただし翻訳がやや固いので、読みにくい部分もあります。
原文で読めればなぁと思うのですが、ちょっとそれには時間がかかりすぎるので、死ぬまでにやりたいことリストに載せておきます。

コメント

最新の日記 一覧

<<  2025年6月  >>
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293012345

お気に入り日記の更新

最新のコメント

この日記について

日記内を検索