三島由紀夫集―雛の宿
2008年1月14日 読書 コメント (4)
これまで未発売もしくは大全集にのみ収められていた三島由紀夫の、怪奇小説と書評および「小説とは何か」を収めた短編集。
おもしろい!
三島由紀夫のイメージがだいぶ変わりました。
三島由紀夫が面白くないというわけじゃないのよ。
「金閣寺」は全然わかんなかったけど「春の雪」は面白かったし「潮騒」はすごい好きだし。
3つともまったく違うタイプの小説だと思うのですが、その文体は共通して非常に力強いと思うのです。
でもこの短編集にある「横尾忠則論」が、そのイメージを覆す非常に軽やかな文体なのね。
言われなかったら三島由紀夫ってわからん。
そういう軽快なものがあるかと思えば、「二・二六事件の磯部の霊が取り憑いて書かせた」といわれる「英霊の聲」のような荒々しい小説もあるし。三島由紀夫を研究したくなる気持ちもわかる気がします。
短編小説では「孔雀」が怖かった。すごく不気味。
どれも「怪談」だから怖いんだけど、「孔雀」はその結末よりも主人公の深層心理が怖い。
あっという間に読み終わってしまった。
別の本と並行して読み始めたのですが先に読んじゃった。
そしてしばらくは三島由紀夫を読もうと思います。
たまには翻訳ではない本が読みたい。
昨日きむきむにイロイロ勧められたのでイロイロ買って来ようっと。
おもしろい!
三島由紀夫のイメージがだいぶ変わりました。
三島由紀夫が面白くないというわけじゃないのよ。
「金閣寺」は全然わかんなかったけど「春の雪」は面白かったし「潮騒」はすごい好きだし。
3つともまったく違うタイプの小説だと思うのですが、その文体は共通して非常に力強いと思うのです。
でもこの短編集にある「横尾忠則論」が、そのイメージを覆す非常に軽やかな文体なのね。
言われなかったら三島由紀夫ってわからん。
そういう軽快なものがあるかと思えば、「二・二六事件の磯部の霊が取り憑いて書かせた」といわれる「英霊の聲」のような荒々しい小説もあるし。三島由紀夫を研究したくなる気持ちもわかる気がします。
短編小説では「孔雀」が怖かった。すごく不気味。
どれも「怪談」だから怖いんだけど、「孔雀」はその結末よりも主人公の深層心理が怖い。
あっという間に読み終わってしまった。
別の本と並行して読み始めたのですが先に読んじゃった。
そしてしばらくは三島由紀夫を読もうと思います。
たまには翻訳ではない本が読みたい。
昨日きむきむにイロイロ勧められたのでイロイロ買って来ようっと。
コメント
遅ればせながら、今年もよろしくお願い致します。
私も三島由紀夫の『潮騒』や『仮面の告白』などを読んでみたことがありますが、ほとんど意味がわからなくて頭の中がはてなでいっぱいになりました^^;
でも、メルヘンさんのレビューを読んで、またチャレンジしてみようかなと思いました。
私は日本の近代小説家だったら、谷崎潤一郎がけっこう好きです。
もうレポートとか出てるようですね!さすが大学生。
あれ。成人式?
「仮面の告白」は描写がきわどくて面白いと勧められたので次に読もうかなと思っとります。「潮騒」はとてもサワヤカだと思うのです。なんかクサクサしたときに読むと爽快。
この短編集はお勧めよ!
なんか、難しいことを考えないで読んでもいいじゃん!と思いました。でも最後の「小説とは何か」を読むと「勉強しなきゃな」と思い直しますが。
谷崎潤一郎は読んだことが無いのですが、ニルスのおじさんが読んでてビビりました。スウェーデン人が読んでるとは(´д`)
私は式には出ずに振袖だけ着ました^^
「仮面の告白」…内容はほとんど忘却のかなたですが、すいすい読み進んだ記憶があります。
「小説とは何か」、非常に哲学的な響きがして惹かれます^^*
えーっ、スウェーデン人で谷崎潤一郎を読んでいる人がいるとは思いもしませんでした!
私、スウェーデン語に触れたこともなければスウェーデンにはどんな小説や作家がいるのかも全く知識がないです(X-X)
また着たい。
さっそく買って読んでます「仮面の告白」おもしろい(^-^)
おじさんは芸術評論家だからねー(意味不明)。
まずは長靴下のピッピからだね!