今日こそ観にいきました。
シネスイッチって古めかしいね。でもレディースデー(金曜日)は900円だよ。
そのせいか大変混雑していた。

予想外のストーリーでした。
なぜ↑のひとが手錠をはめてピアノを弾いてるのかしらと思ってたのよね。
でも主人公は彼女(ジェニー)ではなく、彼女にピアノを教える老婆Frau Kruegerなのね。

でもその主人公が、どうみてもじいさんにしか見えない(゜o゜;
女性なんだけどね、どうみても「アマデウス」のサリエリにしか見えない(゜o゜;

まぁそれはともかく、結構深いストーリーでした。
単純なミラクルストーリーでないところがいいと思います。

「刑務所でピアノを教えるKruegerが受刑者ジェニーの才能を見出し、ジェニーをコンテストに出場させようとするのだが…。」

といったところですが、ジェニーがコンテストで優勝して無罪放免なんて陳腐な終わり方をしておりません。

ドイツ人の「普通の人々」というのは、こういう過去を背負っているのかな、とちょっと考えました。
普通の人々といえば、ゴールドハーゲン論争の火種になったゴールドハーゲンの著書がついに日本で発売になったのよね。

ここから先はネタバレです。映画の。
Frauクリューガーはナチスではなかった、あるいは熱心な党員ではなかったけれども、共産主義者だった友人をかばうことなく彼女を死に追いやってしまった。あるいは自分も生き延びたいと思ったためにかばいたかったのにできなかったのかもしれない。
しかしそうやって生き残ったために、彼女は死ぬまで罪の意識、犯していない罪の意識を背負っていかなければならなくなってしまった。

物語の核心は最後まで明らかにされないので(当たり前)、「生きる意味とは何か」という重いテーマを掲げておきながらそう重たい印象はなく、むしろストーリーの中心はジェニーに置かれているようにも見えます。

ドイツとかの映画のほうが、キャストに惑わされないのでストーリーを満喫できますな。

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