「睡眠は日本人に学べ」
http://www.morgenpost.de/content/2007/05/22/wissenschaft/901054.html

不眠に悩む西洋人は日本の「居眠り」の技術を身に付けるべきである。「居眠り」すなわち居ながらにして眠るこの行為は「公の場で、公式には別のことをしている間に眠る」(ウィーン大学日本語学者Stegerの定義)ものである。
日本の議員は国会で、お偉いさんは会議で、子供は学校で、会社員は地下鉄で居眠りする。

これは日本の「疲労困憊の結果生まれた文化」ではないか。
家から遠く離れた職場まで超満員の電車で通うサラリーマンは80年代には忙しさのあまり職場で眠ることもあった。多くの場合その文化は現代にまで残っている。

居眠りとは時に、単に眠るだけでなく、自分を「死んだ状態にする」ことも意味する。電車で居眠りしてたらお年寄りに席を譲らなくてもいいし、学校で居眠りしてたら教師は「夜遅くまで勉強してたんだな」と大目に見る。
一方議員が国会で居眠りしていると、国民の血税を無駄にするなと批判される。彼らによると「政治的決定は(全体会議ではなく、中継されない)委員会で行われるのだ」ということだ。

日本で居眠りが可能な理由は、社会的寛容のほかに共同生活への慣れもある。日本人は赤ちゃんの時には母親と一緒に眠る。幼い頃から騒音やせわしなさに免疫ができているのだ。
家族のつながりがより密であれば、稲わらのマットを敷いたダイニングは同時にリビングであり寝室である。
こうした狭いところにはたくさんの規則がありヒエラルキーがあり、それだけに気配りや社会的責任というものを学ぶのである。
そのため「居眠り」というのは、マンガや日本料理のようにうまく海外に輸出することができないのである。

*********
要約というよりは面白いところを拾って訳した感じであります。
細かいところが微妙に違ってるんだよね。授業で寝てても先生は大目に見ないでしょ。今はそうなのかな?
「稲わらのマット」って??たたみのことかな。今はあんまりそういう家ないんだけどね。

「居眠り」するには、「疲れきって救いがたい」自分自身の姿を公共の場にさらす「自信」がないとできない、とかも書いてあるんだよね。そんな風に言われちゃうと恥ずかしいじゃんねぇ。まるで日本人に羞恥心がないみたいじゃんねぇ。
でも外国人は、周りが見てるかもという「自意識」が働いて居眠りできないらしい。

居眠りってこんなに奥が深いのか。

コメント

nophoto
ミッピ
2007年5月23日17:06

恥ずかしいけどしちゃう っていうのもあると思うけどねえ、これおもしろいねえ!笑 「自信」って深読みしすぎじゃねーのかな!外国人の「自意識持ってます」っていうのもチラ見せでムカつくけどね(とか言いつつそんな感じが案外嫌いじゃない。ある意味全部、かわいいから…。。) 語学学校で外国の人たちって居眠りしてなかったっけ?(それを居眠りとは呼ばないで、サボタージュとかストライキの一種だって呼ぶのかもしれないけど。)
へへ、ちょっとイヤみ毒、かましちゃった。 羞恥心、あるよね〜!笑 日本の家庭の感じがまだ古い感じでしか捉えられてないくさい気もするし、まだまだ発展出来るね、この論。(興味あるんだよ!!ごめんよ〜!)

メルヘン
メルヘン
2007年5月23日18:51

記事の中で「サラリーマンは口を開け、足もだらりと開いて寝ている。女性は顔が見えないよう前髪で必死に隠す」などと書いてあって、確かにそうだなというところもあるのよね。付かれてんだよおとうさんは!それぐらい働いて見ろってんだてやんでぇ!

きっと「ちょっと眠っちゃう」行為のためにわざわざ特別な動詞が用意されてないんだよ。「居眠りする」って動詞ドイツ語にもないじゃん?英語のnapは昼寝だし。イタリア語は?ないでしょきっと?そこが欧米人にはおもしろいんじゃん?

奥深いぜ日本文化。まじで。

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