ほんやくこんにゃくは世界を平和にするか
2006年10月3日 日常 コメント (2)外国語がわからず困ったことがある人は、「ほんやくこんにゃくがあればいいのに」と思ったことがあるはずです。
しかし本当にほんやくこんにゃくは素晴らしい道具なのでしょうか?
検証しました。
ほんやくこんにゃくが誕生した場合、世界中の「外国語」に携わる仕事をしている人たちは失業します。外国語教師、通訳者、翻訳者などですね。同時通訳マシーンを製作している会社も大打撃です。外国語学習本を出版している出版社も大打撃です。語学学校も閉鎖です。語学学校の株主も大損です。
しかし逆を言えば、国際会議の人件費がかなり削減できるわけです。
外国語の勉強に当てる時間を、別のものに当てることができます。
次に、ほんやくこんにゃくの効果を検討します。
ドラえもんを読んでみると、いろんな国の人と同時に話せるようになっているので、効果のほどは、「自分には相手の言葉が母国語に聞こえ、自分の言葉は相手の母国語に聞こえる」ということにします。
だから、私が今ほんやくこんにゃくを食べると、みんな日本語を話しているように聞こえるけれど、私が話すと、ドイツ人にはドイツ語、トルコ人にはトルコ語、スウェーデン人にはスウェーデン語に聞こえるというわけですね。
あれって犬とか猫の言葉もわかるんだっけか?
そこはあやふやなので、ここでは省略します。
その効果がどのくらいの時間持続するのか不明ですが、「日本誕生」を読んだかぎりでは、ほんやくこんにゃくを食べなおした形跡がないため、一度食べたらその効果は半永久的に続くようです。
ここではそう仮定します。
とすると、ほんやくこんにゃくを食べた場合、外国語の持つ歴史的背景や文化的背景を知ることが出来なくなります。
ほんやくこんにゃくを食べた時点で、すべての外国語は母国語になってしまい、「外国語」というものが存在しなくなってしまうのですもの。
たとえば故事成語の成り立ちなどは理解されなくなります。四字熟語なんかも理解されなくなるんだろうね。ことわざとか。
しかし言葉の壁が消え去ることで、東西の文化交流はより深まるでしょう。日本語の「悟り」という独特な概念も、なんらかの形で外国人にも理解できるようになります。
ニュアンスが伝えきれなくて理解されにくかった東洋文化なんかはよく西洋文化に伝わっていくのではないでしょうか。
言葉の文化は消えてなくなりますが。
最後に、国際会議でのほんやくこんにゃくの重要性を検討します。
国連大使だって大統領だって、悪態のひとつやふたつをつきたくなるときがあるはずです。
以前米原万里氏のエッセイを読んだときに、そういう悪口だったり悪態だったりをどう扱うかってのが出てたのです。
どう扱ってたか忘れたけど、ニュアンスは失わないようにやんわり訳すとかで、勝手に削除したり別訳つけたりしないんだったと思います。あやふやですが。
通訳者はあくまで通訳者だから、勝手な見解をはさまないってことだったと思います。あやふやですが。
しかし、ほんやくこんにゃくが誕生した場合、国際会議は円滑に進むのでしょうか?
そういう悪態をつくことができなくなるし、うっかりヘンなこと言ったら戦争になっちゃった、なんてこともないとは言い切れません。
お互いの言っていることを、100%理解することで、世界は平和になるのでしょうか?
個人的体験からすると、日本人だけの会議では、議題があっちこっちに飛んでなかなか話が終わらなかったりしますし、
外国人との会議では、日本人同士でこちょこちょ相談しながら日本側の見解を述べたりしました。
たいそうな会議ではなく、
「あーこの商品全然予算達成してないんだよねー全然売れなかったんだよねーでも2割り増しぐらいで言っとく?」とかそんな感じですが。
それを考えると、国際会議の場では、言葉の壁はある程度必要な気がします。
ほんやくこんにゃくは、必ずしも世界平和をもたらすとは限りません。
ただひとつ確実にいえることは、「ほんやくこんにゃく」ってキーボード打ちにくいということです。
しかし本当にほんやくこんにゃくは素晴らしい道具なのでしょうか?
検証しました。
ほんやくこんにゃくが誕生した場合、世界中の「外国語」に携わる仕事をしている人たちは失業します。外国語教師、通訳者、翻訳者などですね。同時通訳マシーンを製作している会社も大打撃です。外国語学習本を出版している出版社も大打撃です。語学学校も閉鎖です。語学学校の株主も大損です。
しかし逆を言えば、国際会議の人件費がかなり削減できるわけです。
外国語の勉強に当てる時間を、別のものに当てることができます。
次に、ほんやくこんにゃくの効果を検討します。
ドラえもんを読んでみると、いろんな国の人と同時に話せるようになっているので、効果のほどは、「自分には相手の言葉が母国語に聞こえ、自分の言葉は相手の母国語に聞こえる」ということにします。
だから、私が今ほんやくこんにゃくを食べると、みんな日本語を話しているように聞こえるけれど、私が話すと、ドイツ人にはドイツ語、トルコ人にはトルコ語、スウェーデン人にはスウェーデン語に聞こえるというわけですね。
あれって犬とか猫の言葉もわかるんだっけか?
そこはあやふやなので、ここでは省略します。
その効果がどのくらいの時間持続するのか不明ですが、「日本誕生」を読んだかぎりでは、ほんやくこんにゃくを食べなおした形跡がないため、一度食べたらその効果は半永久的に続くようです。
ここではそう仮定します。
とすると、ほんやくこんにゃくを食べた場合、外国語の持つ歴史的背景や文化的背景を知ることが出来なくなります。
ほんやくこんにゃくを食べた時点で、すべての外国語は母国語になってしまい、「外国語」というものが存在しなくなってしまうのですもの。
たとえば故事成語の成り立ちなどは理解されなくなります。四字熟語なんかも理解されなくなるんだろうね。ことわざとか。
しかし言葉の壁が消え去ることで、東西の文化交流はより深まるでしょう。日本語の「悟り」という独特な概念も、なんらかの形で外国人にも理解できるようになります。
ニュアンスが伝えきれなくて理解されにくかった東洋文化なんかはよく西洋文化に伝わっていくのではないでしょうか。
言葉の文化は消えてなくなりますが。
最後に、国際会議でのほんやくこんにゃくの重要性を検討します。
国連大使だって大統領だって、悪態のひとつやふたつをつきたくなるときがあるはずです。
以前米原万里氏のエッセイを読んだときに、そういう悪口だったり悪態だったりをどう扱うかってのが出てたのです。
どう扱ってたか忘れたけど、ニュアンスは失わないようにやんわり訳すとかで、勝手に削除したり別訳つけたりしないんだったと思います。あやふやですが。
通訳者はあくまで通訳者だから、勝手な見解をはさまないってことだったと思います。あやふやですが。
しかし、ほんやくこんにゃくが誕生した場合、国際会議は円滑に進むのでしょうか?
そういう悪態をつくことができなくなるし、うっかりヘンなこと言ったら戦争になっちゃった、なんてこともないとは言い切れません。
お互いの言っていることを、100%理解することで、世界は平和になるのでしょうか?
個人的体験からすると、日本人だけの会議では、議題があっちこっちに飛んでなかなか話が終わらなかったりしますし、
外国人との会議では、日本人同士でこちょこちょ相談しながら日本側の見解を述べたりしました。
たいそうな会議ではなく、
「あーこの商品全然予算達成してないんだよねー全然売れなかったんだよねーでも2割り増しぐらいで言っとく?」とかそんな感じですが。
それを考えると、国際会議の場では、言葉の壁はある程度必要な気がします。
ほんやくこんにゃくは、必ずしも世界平和をもたらすとは限りません。
ただひとつ確実にいえることは、「ほんやくこんにゃく」ってキーボード打ちにくいということです。
コメント
あー、確かに打ちにくい・・・
メルヘン先生の素晴らしい考察をのび太に送っておきました。「うへぇ〜」くらいは言ってると思います。
且つ
この時期、卒論に困っている学生さんにこの論文を売りつけたいと思います。
ですから「ほんやくこんにゃく」だけでなく
「うそ800」とか「石ころぼうし」「ガリバートンネル」などなどの考察も随時お願いします。
あー「うそ800」は興味深いテーマですね。
あとーなんだっけな、うそがつけなくなる道具。鳥のくちばしみたいなヤツで、スネ夫につけさしたヤツ。あれも興味深いですね。
検討します。