ワーキングホリデーを考える

私はドイツへワーキングホリデービザで滞在しているのですが、ご存知の通りちっともワーキングしていません。
ワーキングホリデービザというからには仕事することもできるのですが、高失業率で有名なドイツ、しかもベルリンで仕事を探すのはなかなか大変です。

うそ。
全然仕事なんか探してません。
仕事しているヒマなんてありません。
サッカーと旅行に忙しくて。

ワーキングホリデー制度は、2002年に日独間で導入されたのですが、とにかくマイナー。
「ワーキングホリデー」の概念がないので、こちらに来て学校にも通わず仕事もせず、という、なんだっけ、引きこもりじゃなくてニートだ、そういう人のことが理解できないようです。
「ベルリンで何してるんですか？学生ですか？」
という問いに「いいえ違います。何もしていません」と答えたところで相手は納得しないのです。
そんなわけないでしょ、ぐらいの勢いです。
面倒なので最近は学生ってことにしてますが。

これが、日常の会話だけでは済まないのが厄介です。
なんたって厄介なのが空港の出入国検査です。
ベルギーでは住民票出せとか言われるし、
イギリスでは「学生じゃなかったら何してるんだ？」と言って通してくれないし。
ドイツに帰ってきてもジロジロ見られるし。

ナニよー！
ワーキング「ホリデー」ってビザに書いてあるでしょー！
ホリデーを満喫してるのよ！
何か問題でもあるわけ？！

ま。
ベルギーとイギリスだけかもしんないしね。
電車の中のパスポートチェックは甘いし。

さて、せっかく仕事の出来るビザなんだから働けばいいのにという意見もありますが、さっきも言ったようにそんな暇ないのです。本当に。
だって気まぐれに旅行に出かけるし、今はサッカー見たいもん。
週に3回とかバイトしたら、旅行行けないじゃん。
それじゃドイツに来た意味がないもん。

何事も考え込むたちなので、ワーホリにしても自分の目的意識をしっかりさせないと気がすまないのであります。
とりあえず来ちゃえばナントカなるというのもその通りだと思うし、日本でアレコレ考えてても何もはじまらんなぁというのはまったくもってその通りなのであります。

ただ、海外でのアルバイト経験を積みたいという理由であったら、ドイツは結構大変だと思います。英語が出来るだけではネイティブには敵わないし、日本語教師なんてとても少ないし。不可能ではないけどね。ナッシングイズインポッシブルですから。あってるかしら？

ただ英語が衰退しているのを感じるたびに、帰国後に危機感を覚えるのは間違いない。
次のTOEICはソートー点数が下がると思われるので、受けたくありません。ブリティッシュが聞き取れないからね。ううう。
でも次はスウェーデン語を勉強したいと思います。
どんどん日本で無用の言語を増やしていきたいと思います。