欧州企業とアジア市場

ウォルマートが韓国市場撤退ですってね。
新卒の就活生みたいなことを言わしてもらいますが、
欧米の小売企業はアジア市場を全然わかってないと思う。
ホントに入念に市場調査してるわけ？と思います。

日本と韓国では事情が違うから失敗の理由も違うけれど、
撤退は撤退です。
日本ではカルフールの撤退が（私の）記憶に新しいですね。
コストコもありえないでしょ。
私はイケアもどうかと思っております。行ったことないからわかんないけど、日本市場に向けて特別のサービスを行っているとは到底思えません。
採算が取れるかどうかわからないのに、日本向けだけに特別のサービスを考案し、社員教育をしてくるとは到底思えません。
欧米流をそのまま持ってきているのでは？
それを日本人がドコまで受け入れるのかしら？
日本のホームセンターのサービスのよさを考えると、安さと話題性だけでは長続きしないでしょ。
しかもイケアの家具は安いだけあって、全部手作りだしチャチいともっぱらの評判です。
しかも日本語のマニュアルを作っているとは到底思えません。
そんなお金かけたら、原価が上がってしまうもの。
ヨーロッパお得意の、「どの言語を使う人にもわかりやすい」ピクトグラムを使っているのでは？
商品パッケージに日本語が使われたらそれだけでもたいしたもんです。

ところでイケアのHPにある「仕入高トップ5」の意味がわかりません。
http://www.ikea.com/ms/ja_JP/about_ikea/facts_figures/figures.html
一番下、仕入高1位が中国だけど、売り上げはドイツが1位だし、アジアの売上高は全体のなかで3％にしかなってない。
これは中国が山ほど仕入れてる割には売り上げにはなってないってこと？
それとも中国から仕入れている金額が一番多いってこと？
他の4カ国を見ると、仕入先のような気がするけど。

別にイケアに何の恨みもないですよ。こっちでも行ったことないし。心配してるんですよ。再び撤退なんてことになったら、もう2度と日本には来れないからね。

日本市場というのはとにかくコストがかかるのです。
英語も通じないし、国内企業はやたらとサービスがいいし。
そういうのを研究した上でもちろん外資はやってくるんだろうけど、ホントに研究してんの？って言うくらいのスピードで帰っていくと思うのです。

日本や韓国に寄り道しなくても、中国に行けばいいじゃんと思うのですが。
サービス業が発展してないんだろうから、欧米流の企業中心主義サービスでもいけるんじゃないの？
政府が制限してるのかな。

転職するなら名の通った外資系がいいなぁ。
殿様商売できる企業がいいなぁ。
だれでも思うことですが。