わたし小説ってほとんど読みません。
読むとしても、三島由紀夫とか、芥川龍之介とか、ゲーテとか、文豪ばっかり。
今をときめく作家の小説って、冷静と情熱のあいだと、ぼくは勉強ができないくらいしか読んだことない。

「事実は小説よりも奇なり」と思っているので。

最近ずっと、チャーチルの第二次世界大戦回顧録を読んでいます。
これがほんとに面白い。
フランスが降伏に至る過程や、大空襲が差し迫ったロンドンや、真珠湾攻撃が非常にドラマティックに活き活きと描かれているのです。
そりゃー戦争内閣の真っ只中にいた人だからね。
とにかくリアルで、小説なんか目じゃないね。
シンガポール陥落のところなんか、泣きそうになったもの。

この回顧録を読んでいると、世界大戦が本当に「世界中で」起こっていたということが良くわかります。
学校の授業では、ほとんどヨーロッパ戦線と、太平洋戦争くらいしかスポットが当たらないでしょ。
でも実際の戦闘はヨーロッパだけではなく、アフリカでも、中東でも、東南アジアでも、北大西洋でも行われていたのです。
それがよくわかります。

全4巻のうちまだ2巻の途中までしか読んでいないのですが、とても興味深く読んでいます。
これとあわせて、「フランス敗れたり」を読むと、フランス敗戦に至るまでのフランスの動きとイギリスの動きがリンクして面白い。

この本の後は「ベルリン陥落1945」を読むつもりなのですが、
昨日本屋へ行ったら、「ニュルンベルク・インタビュー」という本が発売されていました。
ニュルンベルク裁判の名だたる被告人のインタビューをまとめたものです。
A級戦犯勢ぞろいで、精神医がインタビューしたもので、どのように彼らがナチスに、ヒトラーに関わっていったのかを明らかにしたものらしい。

読みたい!
史上稀に見る極悪人・ヒトラーに、人間はどのように陶酔していったのか?
非常に興味深い。

でもコレ読んだら、わが闘争読まなきゃならなくなるんだろうなぁ。

前置きが長くなったのですが、
現代社会が形成されてきた過程には、驚くべき事実がたくさんあります。
それを知るということは、私にとって非常に心地よいものであり、うれしくなるのです。
回顧録や歴史概論にあることは、紛れもない事実なんですもの。
一個人が考え出した小説ではなく、事実なんですもの。

こんなに面白いことはない!

と常々思っているのですが、
そう思っている人はなかなかいません。
いるとしても、歴史にしか興味ない、みたいな人だし。
そうじゃないんだよなぁ〜。
ファッションとかにも興味持てよ!と思わず言ってしまいたくなる人が多いのよね。歴史好きって。

昨日義経最終回を見てみた。
最後までがっかりだった。
何で馬になって空に帰るわけ?
ファンタジーかよっ!

と思ったのですが、コレを毎週楽しみにしている人もいたようなので、めったなことは言わないようにしようと思います。
もう言っちゃったけど。

コメント

nophoto
サイヤ人
2005年12月13日8:52

なんで俺は学生の頃、日本史・社会史をもっと真剣に学ばなかったのだろう!って思う今日この頃。
今、会社の自分の机の上には世界史図説と世界地図があって暇なときよく見てますが「あーなるほど!だから・・・」みたいな発見が多々あり感心します。今につながってる感みたいなね。
あっ、メルヘンさんほどマニアックじゃないですけど(笑)

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