NHK BS1で「きょうの世界」という番組を見ました。
戦後ロシアとドイツの関係を特集していましたので。

1.スターリンとソ連
ソビエトの栄光も惨劇も、すべてスターリンによってもたらされたものです。
一時、スターリンはヒトラー以上に悪者だ説が盛り上がったように思えますが、ロシアの人の中には、スターリンは偉大な人物だったとする人がいるのは事実です。
ナチスドイツに勝利したのはスターリンのおかげだから。

しかしそれは、スターリンによる情報操作のおかげかもしれない。
スターリンは第二次大戦でのソビエト兵の犠牲者を極端に少なくして発表していたし、捕虜となった兵士に対して、何の救済措置も取っていない。つまり、ソビエト兵にははドイツの捕虜となったものはいない、というわけ。
実際にはたくさんの犠牲者もいたし、捕虜となった人もいるわけです。

一体なにが真実で、なにが虚構なのでしょう??
ロシアという国の体質上、発表されていない事実が山とあるに違いない、と思ってしまうのは私だけではないはず。

2.ヒトラーとドイツ
戦後ドイツは、一貫してナチスドイツの犯した罪の謝罪と反省を繰り返してきました。
戦後ドイツは、ナチスドイツ、ひいてはヒトラーを絶対悪とすることで、それに対する謝罪を繰り返すだけでよかった。
「だけでよい」とすると言い過ぎかもしれないけれど、絶対悪が存在することで、戦後処理もわかりやすい構造になったんだと思う。

もちろん、ヒトラーは絶対に悪なので、戦後処理は間違っていないのですが。

それに対して日本には、絶対悪が存在しない。
一体誰が、大東亜共産圏の構築などと言い出したのか、よくわからない。
昭和天皇??

絶対悪が存在しないから、戦後処理もあいまいで、被害諸国は納得しない部分があるわけだ。

話はドイツに戻って。
絶対悪ヒトラーがいたドイツは戦後一貫して加害者の立場に立っていたけれども、その反省の態度が認められつつある昨今、被害者であるドイツの立場も示すようになってきたらしい。
たとえば、故郷がソ連に占領され、戦後領土の返還をドイツが求めなかったために、永遠に故郷がソ連になってしまったドイツ人など。
そういう人達は、故郷がソ連に占領された後、旧東ドイツの街に引っ越したのだが、故郷が占領されて避難してきたとは言えず、単に引越してきたと言いつづけてきたそうです。
ドイツにも被害者の側面があると。

私は、それは被害者とは違うと思う。
そもそも、故郷が占領される原因になったのはドイツが独ソ不可侵条約を破ってソ連に攻め込んだことにあるわけですよ。
攻め込まなければ(一応)ソ連との国境は守られていたはずなんだから。
空き巣に入った泥棒が、帰ってきた家の主に殴られて「俺は被害者だ」って言いますか?言わないでしょー。ていうかそれは間違ってるでしょー。空き巣に入った泥棒が悪いんだもん。
空き巣に入らなきゃ殴られなかったんだから。

もちろん、全ドイツ人がナチスの犯罪に与していたわけではないけれど、
ナチスの台頭を許したのはドイツ国民なのだから、被害者だとは主張できないと思う。
ナチスは力で台頭したのではなく、正当な手段=選挙でもって力をつけたのだから。

故郷を追われた人達がいる、などという被害者問題は、
ドイツ国内の問題であり、それを国際舞台で発表するべきではないと思います。
そりゃ中欧諸国が怒るよ。

(@_@)
うきー!
勉強したいー!

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