夕方、NHKの「海外ネットワーク」なる情報番組を見ました。
FIFAによる北朝鮮への厳しい対応につづいて、戦後60年・国連改革の行方について特集しておりました。
明日は対ナチス戦勝記念60周年で、モスクワで記念式典が行なわれる予定で、世界中の大物が勢ぞろいするようですね(@_@)

国連改革の一環として、常任理事国を増やす増やさないで議論がもたれていますが、今常任理事国入りを目指しているのは、ドイツ・日本・インド・ブラジルだそうです。
しかしその動きを良く思わない国があるのは、日本だけではないみたいね。
ドイツの加盟はイタリアが反対していて、インドにはパキスタン、ブラジルにはメキシコとアルゼンチンが反対しているそうです。

しかし周辺各国の支持を取り付けようと、各国がイロイロな外交を展開しています。
ドイツは既に数年前から過去に対する謝罪と反省を繰り返してきています。それが充分であるか単なる外交の手段としての内容かは別としてね。

今日その番組で仕入れたのは、ブラジルの動きです。
ブラジルは、第三世界の代表として常任理事国に加盟し、国連の民主性を高める役割を担っていきたいとしているんですって。
そのために、現大統領がセネガルに赴き、120年以上前に行なわれていた奴隷貿易について公式に謝罪したのです。
こうして過去の罪を認めることでアフリカを始めとする第三世界の国々から常任理事国加盟支持を取り付け実現させていこうという作戦らしいです。

へぇ〜〜。
知らなかった。

アメリカが安保理決議ナシにイラク戦争を始めたことで、ロシアなどは国連の権威が弱まっていくのを警戒しているそうです。
もし国連が形骸化してしまったら、国際連盟のようなことになっていまうからね。
ソ連崩壊後アメリカが唯一の超大国となった今、アメリカに対するキゼンとした態度がしばしば見られるドイツの常任理事国をロシアは支持する意向を明確にしたそうです。

と、テレビで言っていました。
感心しながら見ていたのですが、知れば知るほど、
日本が常任理事国に加盟することで、国連はどうよくなるのか?
というのが見えませんでした。
日本からしてみれば、常任理事国入りして国際舞台での発言権を強めたいわけですが、それは誰しも思うわけで、逆の立場、つまり国連側から見たときに、日本を常任理事国にするメリットがあまりないかな、という気がします。

イラク戦争の件のとおり、国連の存在感は昔ほどなくなってきているのではないかと思います。
ちょうど戦後60年の節目に国連が改革を考えているわけだから、常任理事国に加盟するなら今がチャンスなわけです。
そのため、加盟を目指す各国は外交努力を重ねているのです。

そんななか、自分の国の郵便のことしか考えてない人達が
どうして常任理事国になれましょう。

個人的には、今はまだ日本が常任理事国になる時ではないと思うんですけどね。
どうせアメリカの強気外交に押されて、拒否権とか持っても発動できないんだよ。
中国と仲良くもできないだろうし。
不仲の原因は中国にあると思うけどさ。

これまた個人的には、中国が常任理事国になれたのは
日本と戦争したからだと思うのよね。
んで日本が敗戦したから、相対的に戦勝国側になったわけだ。
中国じゃなくてインドなんかが常任理事国だといいのにね、と思うのですが。個人的には。
でも独立が戦後だし半分パキスタンになっちゃったしな。

話が逸れたけれど、
常任理事国入りに向けた外交って、営業みたいだね。
もしくは就職活動。

「私が御社に入ったあかつきには、こんなイイコトがあります。こんな働きをしてこんな役割を担います。」
「御社が弊社の製品をご購入のあかつきには、こんなイイコトがあります。こんな風に役立ちます。」

会社ってのは営業がちゃんとしてないと、利益をあげられないもんです。成績の良くない営業マンてのは会社で肩身がせまいもんです。

外交のできてない国は、どうですかね。
できてないって気付いていないとすると最悪ですが。

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