ソノレキ、見ましたか?
3代将軍実朝暗殺のその時でした。
が、私の支持する三浦犯人説ではなく、従来どおりの北条犯人説でした。
そのため、あまり面白くありませんでした。
すごく変な感じがした。
自分の中の歴史と、TVで取り上げられてる歴史が違ってるのよ。
高校生の頃は、歴史はひとつしかないと思ってたもの。
TVを見てると別に矛盾とかはないので「ああなるほど」と思えるのですが、北条が権力を狙っていたと解釈できる史料をつなげただけともいえます。
結果からみれば源氏は死に絶え、北条が権力を掌握したわけですが、
きちんと順番を追ってみていくと、北条は伊豆の小さな豪族に過ぎず、むしろ「源家の舅」という肩書きが無かったら何の力もない弱小豪族だったのです。
北条よりも領土を持つ豪族はたくさんいたのです。
その北条が、源氏の血を絶やそうとするはずは無いのです。
だって源氏の血が絶えてしまったら、北条の権威も絶えてしまいますから。
政子だって「将軍家の母」ではなくなってしまうんですから。
そのため、実朝暗殺の北条犯人説は正しくないという説があるのですねえ。
三浦犯人説は、実朝を斬った公暁が、三浦義村を乳母夫としているところから来てるのです。
当時乳母の役割は非常に重要で、乳母とその夫というのは親同然のつながりがあったとされてます。
そのため、若君が権力を手に入れたとき、乳母一族もその恩恵にあずかって権力を手に入れることができるのです。
公暁は二代将軍頼家の息子です。
実朝がいなくなれば、公暁が将軍となってもおかしくないわけですよ。
公暁が将軍になれば、三浦義村が今の北条のような権力を手に入れられうわけですよ。
北条と三浦は、長年の敵対関係にあるのです。
となればヤハリ実朝暗殺の背景には三浦が関わっているのは間違いないのでは?と思えるでしょ。
公暁は実朝の首をもって、三浦の館に向かっているし、三浦に手紙を出して「俺様が将軍になれるように手配しろ」と言っているのですよ。
アヤシイ。
なぜコレが失敗したかというと、事件の直前に異変に気付いた義時が、実朝の右大臣就任式の途中でうちに帰ってるのです。
本来は実朝のすぐ横に義時がいたのですが、このとき別の人物に入れ替わってたのね。
公暁は実朝を斬ったあとに、その人物を義時と思って斬ってるのです。
ほーら怪しい。
しかし北条犯人説では、義時と入れ替わった人物というのが朝廷から派遣された公家であり、関東武士の反感をかっていた人物で、義時が故意に入れ替わり公暁に斬らせた、としています。
重要な儀式のときに、まわりに公家と僧侶しかはべらせない実朝に、関東武士が反感を強めたというわけです。
その流れに乗って、北条が実朝を暗殺し政権を掌握した、とするわけです。
でもそれじゃ公暁が三浦邸に行ったのがおかしいでしょ。
三浦が父親同然の仲だから、という理由を挙げると今度は北条が実朝を暗殺したというのがおかしくなる。
実朝の乳母は政子の妹なんですもの。親子同然の乳母も、実の母も北条なのに、なぜ北条が実朝を斬り捨てるのでしょう?
あー奥深い。
また明日から永井路子ブックスを読もう。
3代将軍実朝暗殺のその時でした。
が、私の支持する三浦犯人説ではなく、従来どおりの北条犯人説でした。
そのため、あまり面白くありませんでした。
すごく変な感じがした。
自分の中の歴史と、TVで取り上げられてる歴史が違ってるのよ。
高校生の頃は、歴史はひとつしかないと思ってたもの。
TVを見てると別に矛盾とかはないので「ああなるほど」と思えるのですが、北条が権力を狙っていたと解釈できる史料をつなげただけともいえます。
結果からみれば源氏は死に絶え、北条が権力を掌握したわけですが、
きちんと順番を追ってみていくと、北条は伊豆の小さな豪族に過ぎず、むしろ「源家の舅」という肩書きが無かったら何の力もない弱小豪族だったのです。
北条よりも領土を持つ豪族はたくさんいたのです。
その北条が、源氏の血を絶やそうとするはずは無いのです。
だって源氏の血が絶えてしまったら、北条の権威も絶えてしまいますから。
政子だって「将軍家の母」ではなくなってしまうんですから。
そのため、実朝暗殺の北条犯人説は正しくないという説があるのですねえ。
三浦犯人説は、実朝を斬った公暁が、三浦義村を乳母夫としているところから来てるのです。
当時乳母の役割は非常に重要で、乳母とその夫というのは親同然のつながりがあったとされてます。
そのため、若君が権力を手に入れたとき、乳母一族もその恩恵にあずかって権力を手に入れることができるのです。
公暁は二代将軍頼家の息子です。
実朝がいなくなれば、公暁が将軍となってもおかしくないわけですよ。
公暁が将軍になれば、三浦義村が今の北条のような権力を手に入れられうわけですよ。
北条と三浦は、長年の敵対関係にあるのです。
となればヤハリ実朝暗殺の背景には三浦が関わっているのは間違いないのでは?と思えるでしょ。
公暁は実朝の首をもって、三浦の館に向かっているし、三浦に手紙を出して「俺様が将軍になれるように手配しろ」と言っているのですよ。
アヤシイ。
なぜコレが失敗したかというと、事件の直前に異変に気付いた義時が、実朝の右大臣就任式の途中でうちに帰ってるのです。
本来は実朝のすぐ横に義時がいたのですが、このとき別の人物に入れ替わってたのね。
公暁は実朝を斬ったあとに、その人物を義時と思って斬ってるのです。
ほーら怪しい。
しかし北条犯人説では、義時と入れ替わった人物というのが朝廷から派遣された公家であり、関東武士の反感をかっていた人物で、義時が故意に入れ替わり公暁に斬らせた、としています。
重要な儀式のときに、まわりに公家と僧侶しかはべらせない実朝に、関東武士が反感を強めたというわけです。
その流れに乗って、北条が実朝を暗殺し政権を掌握した、とするわけです。
でもそれじゃ公暁が三浦邸に行ったのがおかしいでしょ。
三浦が父親同然の仲だから、という理由を挙げると今度は北条が実朝を暗殺したというのがおかしくなる。
実朝の乳母は政子の妹なんですもの。親子同然の乳母も、実の母も北条なのに、なぜ北条が実朝を斬り捨てるのでしょう?
あー奥深い。
また明日から永井路子ブックスを読もう。
コメント