義経をめぐる群像

2004年10月18日 歴史
ガゾーは出ないわね。
NHKラジオでやっている、カルチャーアワーのテキストの話。
これ、結構面白いのが多いのよ。
ラジオは聴かないけど、テキストを買って読むことが結構ある。

四半期でテーマが変わるのね。
で、今やってるのが義経なのよ。
来年の大河に向けて、着々と出版される本の数が増えております。

しかし人(ていうか紅ちゃん)に語って聞かせるほどになってしまうと、最近出版されている義経本にはあまり魅力がなくて。
義経タッキーを前提にした本だとなおさらね。

先週の金曜日の夕刊に、古典の名文コラムみたいなのがあって、
平家物語の一説だったのね。話すと長くなるから省略すると、
義経が、手段を選ばず戦って勝つのが気持ちいいんだぜ、という場面なのです。
それが引き金で、頼朝の一番の御家人である梶原景時が讒言をしたために落ちぶれた、というのが通説でどうのこうのと書いてあって。

コラムの内容は、義経は金メダリストだとか書いてあったんだけど、
それはどうでもよくて、書いてる人は「古典エッセイスト」なのね。
そういう人にしてみれば、史実よりも物語のほうを重視するのかね。

歴史の中での義経の評価ってのは、戦争の天才、政治は無能なわけよ。
戦国時代に生まれればよかったのにってくらい政治のことがわかんなくて頼朝にやられちゃうのね。
これも話せば長くなるので省略します。
が、大河ドラマでそんなヘボ義経を取り上げるわけもなく。

みんなが期待している義経は、「弁慶と牛若丸」の牛若丸なわけで。
室町時代だったかな?に書かれた義経記という伝記のような、
義経=悲劇のヒーローを求めてるわけですよ。
だから今出版されてる本もそういうのだし、ていうか内容薄いのよね。

前置きが長くなったのですが、NHKテキストに話が戻ります。
当然大河を前提にしているんだろうから、そういう内容かと思ったんだけど、これは義経に関わる人達の話をメインにしてるのね。
だから、藤原清衡から清盛・頼朝の話なのね。
意外なことに、判官びいきめいた話は全然なくて、むしろ世間の義経に対する過大評価を訂正しようとしているような内容なのね。

先にあげた3人以外はあんまり出てこないんだけど、
合戦の状況が妙に詳しくておもしろい。
壇ノ浦の戦いは潮の流れが急に変わったから源氏が勝った、といわれる説も一蹴してるのよ。

これ読んで大河ドラマ見るのはいいんじゃないかしら?
あんまり難しくないですし。
どういう流れだったのか知ってて見るのと知らずに見るのと、楽しみ度が違うよ。

話は私のことに戻りますが、
明日から広島出張なんですよ。
何で私が鎮西に行こうとすると台風が来るのかしら。
1泊2日の予定ですが、2泊3日になるかもね。日帰りになるかもね。
永井路子本をいっぱい持っていこうっと。

歴史用語クイズ。
判官びいき
御家人
讒言
鎮西

正しく使えるかな?
讒言は歴史用語じゃないけど。

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