「ドイツ人」「スウェーデン語」「セックス」というキーワードでヒットする確率がぐんと上がっているようです。
「ドイツ人とセックス」とか、「スウェーデン語 エッチの時」とか。

キミたち何を探してるのかね!

…。

私のベルリンライフって、一体・・・。

さて今日の授業は、ドイツ歴史博物館で行われました。
つーか、勝手にぐるぐる見て回って、お昼ごはん食べておしまい。
授業じゃありませんね。

こないだ行ったときにすっかり集中力がなくなってしまった20世紀の展示だけ見てきました。
よくよく見ると面白いです。まぁ、マジノラインとかオタワビーチなんかについては全く知ることが出来ませんが。

NSDAPとKDPの選挙ポスターの違いなんか、面白かったよ。
ナチスはガッツリ軍人の顔が並んでるんだけど、共産党(KDP)は労働者がにこやかに鎌とハンマー(共産主義の象徴やね)を掲げてんの。

展示見てて、匕首伝説思い出したよ。
ドイツがWW1に負けたのは、ユダヤ人が裏切ったからだという説。ヒンデンブルクが発言したんじゃなかったっけ?

反セム主義はナチスが台頭する以前から少なからず存在したのですよ。それをヒトラーが上手く利用したわけです。

ここで考えたのですが、日本はもっと原爆の被害者について説いて回るべきだと思います。
いやもちろんすでにやってるんだろうけどさ。
世界中の人が、「ホロコーストでは膨大な人数のユダヤ人が殺された」ということを知っているのに、原爆でどのくらいの人が死んだのか、知ってる人に出会ったことがない。

ホロコーストと原爆は比較することは出来ないけれど(ドイツではホロコーストと、たとえば原爆を比較検討することは違法なんだよ)、「負の遺産」としての人類の知識として、原爆は認知度が低いと思う。

もちろん原爆の被害はいまだに続いているものであり、数字を確定することは出来ません。しかし、「原爆の被害は終わっていない」ということを知っている人がどれだけいるでしょう?
原爆が爆発した瞬間に死んだ人は何万人もいる、ということを知っている外国人が一体どれだけいるのでしょう?

もちろんこれは、外国人に限らず日本人でも知っている人はあまりいないような気がします。「原爆はひどかった」とは誰でも知っているけれど、ドイツ人のホロコーストを学ぶ姿勢に比べて、日本人が原爆について学ぶ姿勢は非常に消極的だと思う。
そしてその悲惨さについて、世界に伝えていこうとする努力をしているのは、広島と長崎の人たちだけなのではないかという気もしてきた。

もっと国をあげて、世界に知らせるべきだと思う。
「日本に原子爆弾が落とされて、たくさんの人が死んだ」というだけの知識では、「でも原爆がなかったら、もっとたくさんの人が死んでた」という「原爆正当化」があながち間違ってないような気がしてきてしまいます。

今思いついたのですが、日本が「被害」を語るには、「加害」についての反省も同時に行われなければならないと思います。
「被害」を強調しすぎれば、本当の被害国から非難されること間違いなし。

きっとそこら辺がネックになってて、国をあげて被害を語ることが出来ないんだな。

ドイツ歴史博物館にあった、原爆投下直後の広島の写真を見てイロイロ考えました。

こういうキーワードでここにたどり着いてくる人はほとんどいない。

コメント

かよこん
かよこん
2006年12月2日21:04

私は生まれも育ちも広島で、小学校低学年、もしかしたら保育園時代からもずっと平和教育を受けてきました。
でも、他の県では、原爆についてほとんど何も知らないという人も多くいると聞いて驚きました。

自国の被害を訴えると同時に、加害のことも反省しなければならない。
広島の大久野島で行われた、捕虜への毒ガス実験なども決して忘れてはならない日本の加害者としての一面だと思います。

メルヘン
メルヘン
2006年12月3日0:58

国内だけでも知識に格差があるんだから、海外に伝えるのはナカナカ大変なんだろうなぁと思います。

でも日本人の使命ですからねーこれは。
加害と被害をどう認識するかってのは、教育改革したところですぐ効果が出るでもないし。功を焦ってはイカンのであります。

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