手羽から感じるカルチャーギャップ

最近日が差さないので全然メイクをしておりません。
金曜日に久々にメイクをしたのですが、ノーメイク顔を見慣れていたのでなんかすごい厚化粧に見えた。

あれ、もしかして厚化粧だったのかしら。

ライフスタイルがずいぶん変わってきているような気がします。
メイクとかだけじゃなくて、いろんなことが日本にいたときとはずいぶんと変化しているんじゃないかと思います。
ビール飲んだりテクノ聴いたり、すっかりドイツ的になってるしね。

そういう変化というのは、自分の中では自然な流れで変わってきているので、特に驚くにはあたらないのです。
ドイツでドイツ人をはじめ色々な国の人と出会っているわけだから、欧風になっていくのは当たり前なんじゃないかと思います。

しかしですね。
よくさー、「ウワーこの人いかにも外国帰りって感じ」っていう人いるじゃないですか。
そういう人をみて、ナニ外国風吹かしちゃってるのかしらヤダヤダと思ったりしたもんですが、自分が帰国したときには外国風を吹かせまくるような気がして自信が無い。

自分としては、自分の変化は自然なものなのですが、日本にいる友人や家族にとっては、「どうしちゃったのよ」という変化かもしれません。1年間のドイツ滞在中に起こった出来事丸ごと知らないわけだからさ。浦島太郎じゃないけど、時間の連続性がないわけじゃん。
「メルちゃんたらなにしちゃってるのよ」と思われるようなことがあれば、それはもう外国風ビュービューなわけじゃないですか。
かといって帰ってからいきなり元通りになれるかといえばきっと無理。
ヤダナー居酒屋とか言って「ダンケ」って絶対言うと思うよー。
キモいなーそんな自分。

今から帰ってからのこと心配してもしょうがないんですけどね。
ホラ来週友人が来独するからさぁ。ちょっと心配なわけよ。
ま、ここは外国なので、外国風吹かしちゃっても全然平気だもんね。
欧州人ぶっちゃうもんね。

でも欧州人から言わせるとまだまだ私は日本人だそうです。
当たり前ですが。私は日本人ですから。

ストックホルムで、ある日夜ごはんにホールのフライドチキンを買ってニルスと二人で食べたんですよ。
ホールって、鳥一匹ってことね。
手羽もついてるからむしゃむしゃと食べたのですが、「手羽は美しく食べるのが難しいから女の子には向かないよね」と言ったら、「別に美しく食べる必要ないし女とか男とか関係ないじゃん、そういう区別する必要ないじゃん。ここはストックホルムだよ」と言われました。

確かにそこはストックホルムであって東京ではないので、たとえ屋外で手羽をむしゃむしゃ食べたところで、変な目で見る人はいないかもしれません。ベルリンならビール片手だってイケます。
しかし私は日本人であり、半年すれば日本に帰るわけで、日本人の価値観を捨てるわけにはいきません。

と言い返したらなんか不満げだったな。
日本人の礼儀正しさが彼には自分に対するプレッシャーというか、抑圧的に思えるらしい。
わたしらにすれば礼儀正しく振舞うのなんて当たり前だから、抑圧的だとか思わないけどね。

欧州人は手羽先が食べにくいって思ったこと無いのかな？