過ぎ去ろうとしない過去

最初に通っていた語学学校のクラスメイトは、本日検定試験だったのです。
ZDという、Grundstufe修了検定みたいなもんかな。
大学に通いたい人は、まず受験するのにこの資格を持ってないとならないらしい。
よく知らないけど。
で、それが今日終わったので、夜ごはんを一緒に食べに行きました。
ジュンヤン・リーヤン・アミと、私が通っている間だけ休んでいたリタの5人です。
ベジタブル中華バイキングを食べました。
中華だけどベジタリアン向けだから野菜と豆腐ばっかり。
野菜と豆腐ばっかりだけど中華だから脂っこい。
体にいいのか悪いのかよくわかりませんが、おいしかったのでいいと思います。

リタは休んでる間、サンクトペテルブルクに行ってたそうです。
ロシア語を話すというのでロシア人かと思ってたら、イスラエル人でした。ユダヤ人ね。
ロシア語とヘブライ語とドイツ語と英語を話すそうです。さすが。
で、よくわからないのですが彼女には「妻」がいるそうです。
よくわからないのでわかったふりをしてましたが、多分妻だと思います。
で、その妻は上記の4ヶ国語に加えてルーマニア語とスペイン語と、なんだっけな、中国語とイディッシュ語を使いこなすそうです。
さすが。ユダヤ人てすごいよなと思います。彼らは非常に順応性が高いと思うのです。

さて話題はもっぱら語学学校の話です。
私は値段最重視だったのですが、他のみんなは検定試験を受けなきゃならないし、リーヤンたちはそのあと大学受験があるから、短期間でしっかり学べるというのが一番重要だったそうです。
あーそういうのを比較するのかーと思った。CDCはテンポがいいらしい。ゲーテは早すぎ・難しすぎなんだって。へぇ。
そのうちになんでだか忘れたけどリーヤンがリタに「ユダヤ人はドイツ人が嫌いなんでしょ」と質問してました。
すげぇダイレクトなんですけど。私にはそんな質問できん。彼女は結構天然系だと思うのです。
リタは今はそうでもないと言っていました。過去は過去で厳然と存在するけれど、ベルリンだけでもあちこちにモニュメントや記念碑があるし、今のドイツは過去とは違うと。
モチロンドイツ人を嫌う人はイスラエルにたくさんいるとも言ってましたが。

そうだよなー中国人もそう思って欲しいよと思います。

リーヤンは授業中先生に「ドイツと日本は特別仲がいいと思うのですがなんでですか」と質問したそうです。
それまた妙な質問するなーと思ったのですが。
私他の国の人に政治と宗教の話はなるべく振らないようにしてるので。
先生は「わかんない。アミに聞いて」と回答したそうです。
出た！過去を語りたがらないドイツ人。
リーヤンはすっかり「ドイツ人は戦争の話をしたがらない」と思い込んだそうなので、Tandemの授業の話をしました。
どうして私がドイツ人の名誉回復に励んでるのかわかりませんが。
でもやっぱり、タダ一人のドイツ人を挙げて「みんなそうだ」というのはおかしいと思うのです。
日韓関係だってそうでしょ？というと納得しておりました。
やっぱり彼女らも、政治の揉め事は理解できないと言っていました。親日家だからね♪

もしかしてマークは珍しいタイプのドイツ人なのかなと思いました。
ホストファミリーも別に戦争の話を嫌がらなかったけどなぁ。もりあがったけどなぁ。

イスラエル人の知り合いができたというのは新鮮です。
ホントはすごく中東和平について聞いてみたかったけど、我慢しました。